劇場公開日 2023年5月26日

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「シン・シア、恐ろしい子…!」THE WITCH 魔女 増殖 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0シン・シア、恐ろしい子…!

2023年5月31日
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鑑賞方法:映画館

前日に前作をしっかりアマプラで予習してから鑑賞してきたのですが、これが大正解。脚本、アクションともにしっかり堪能させてもらいました。上映時間の長さも気にならないほどの没入感が得られて大満足です。

ストーリーは、最凶アサシン製造のための「魔女プロジェクト」が進められている、秘密研究所アークが何者かに襲われ、唯一生き残った少女が、偶然出会った女性・ギョンヒの家で一緒に生活するうちに人間らしい感情に目覚めていくが、ギョンヒの土地を狙う地元犯罪組織、少女の存在を危険視する組織が送り込んだ刺客、アーク殲滅を目論む土偶と呼ばれる謎の組織の襲撃を受け、血みどろの戦いを繰り広げるというもの。

本作では複数の組織がそれぞれの目的のために暗躍するのですが、序盤ではそれがまったく整理できませんでした。しかし、会話の断片を集めて考えているうちに、さまざまなことがつながり始め、「魔女プロジェクト」は想像以上に大規模で、しかも長年にわたって進められてきたことがわかってきます。そしてそれらが生き残りの少女へと収束していく流れにゾクゾクします。

映像的には、バトルシーンが前作からさらにパワーアップして、とんでもないことになっています。強化人間の肉体的パワーアップは桁外れで、おまけに強力なサイコキネシスまで使えるとなれば、もはや無敵です。そんな異能力が激しくぶつかり合うバトルは、下手なエフェクトを用いないおかげで、どのシーンも臨場感マシマシです。ただ、ラストバトルは夜間だったため、詳細がはっきりしなかったことだけが惜しまれます。

一人の実験体少女・ジャユンにスポットを当てた前作は、単なる序章に過ぎなかったのだと思わせる本作。少しずつ明らかになる組織の全容、実験体の出生の秘密、バトル後のペク総括の言葉、エンドロール後の映像と、今後のさらなる展開が期待され、ますます目が離せないシリーズとなりました。

とはいえ、次作への橋渡し的な立ち位置の本作は、複数の組織を登場させて話を広げることには成功しているものの、その関係を複雑にしたことでやや難解になっています。そのため、少々スッキリしないものが残ったのは残念です。

主演はシン・シアで、難関オーディションを勝ち抜いただけあって、キュートな笑顔で魅せる演技が抜群にいいです。脇を固めるのは、パク・ウンビン、ソ・ウンス、前作から引き続きのキム・ダミらで、美女大渋滞です。

おじゃる
プリズナーN0.6さんのコメント
2023年6月5日

でもド派手に行くぜ!という感じで、さらなる続編が楽しみです。

プリズナーN0.6
プリズナーN0.6さんのコメント
2023年6月5日

最初、前作の子の前日譚かと思ったら、バスジャックが起こり、主役の子も顔がちょっと違うし…

プリズナーN0.6