魔女の香水のレビュー・感想・評価
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月9
よくありがちな型ではあるが、物語として十分に楽しめる作品
主人公若林エマの人生の転機と困難を乗り越えて成功を掴むという主軸
その手助けを担った魔女さんと呼ばれる香水屋の店主やよいと彼女の過去
香水屋に出入りするチャラい若者
そこに会社のアップダウンと恋を絡ませ主軸を盛り上げている。
少し俯瞰するとこの作品は、今では影をひそめてしまった「月9」とか言われたドラマを映画化したのかなと思う。
作られなくなったドラマを映画にしたのがこの作品なのかもしれない。
ドラマにありがちなお笑い要素を入れれば、まさに「月9」になる。
逆に、お笑い要素、息抜き場面がないことで主人公役の演技力がどうしても気になってしまう。
さて、
冒頭、「何事も楽しむ」というような言葉で、香水の1番から9番まで花言葉ならぬ香水言葉が登場する。
そして魔女は言う「世の中にある似て非なるもの」「可能性と欲望」
この言葉はなかなか興味深い。
そして泣き言をいう若林に対し「価値なんて付けられるよりつける立場になりなさい」という言葉もよかった。
何より香水というものの考え方を視聴者の提示している点は素晴らしかった。
香りが記憶を呼び覚まし、ストーリーとなるのはロマンがある。
物語は、
若林の派遣切りから始まり、やよいとの出会いで人生の岐路を成功へと導かれる姿が描かれている。
そこに挟み込まれるのが恋
そして会社 上司
対局として、昔でいうところの高級クラブの女性と彼女を指名する客の人生
ここに仕掛けた「可能性と欲望」 その行き着くところ。
物語を多角的に提示する方法もいいと思う。
そうして再度歩き始めた若林だったが、また派遣切りされる。
「面白くなってきたじゃない」
このやよいの言葉は、この作品の中で最もよかった。
まさに人生の岐路 ピンチとチャンスは同時に訪れる。
若林の心の奥底に眠っていた「夢」 それこそが可能性
やがてやよいの未完のままのプリエールNo,9の残り1%の材料がわかる。
同時にやよいの過去も解決する。
若林の会社の業績アップはまさに「月9」
様々な場所に伏線が仕込んであり、なかなか面白い物語だった。
前半は良かった
前半は良かった
ありがちな女子の成功物語ではあるものの、香りを転機のきったかけにするなんて、斬新だと思っていた
主人公が努力根性で起業して成功!はまぁ良いでしょう。
だけど、最後まで主軸に絡まない女性のストーリーが混じったり、無駄な恋愛シーンが混じったり。。。
もう少し香りの効用に振り切って余計なものを削ぎ落としてくれたほうが良かったかな
黒木瞳は、美人すぎる!
成長の鍵は出会いと自分の中にある
香水との出会いにより人生を生き抜く術を見出す恵麻の成長と、香水を表現手段として人々を励まし続ける弥生が半生を賭して挑む作品作りの物語。
恵麻のサクセスストーリーはやや強引で昔のケータイ小説的なノリを思い出したが、終盤の彼女は自分の言葉でものを伝えることができるようになっており、少し危なっかしいながらも希望が持てる流れだった。
弥生のストーリーは、黒木瞳さんの陰陽の入り混じる表情の力によって短いシーンでも言外に沢山の感情が伝わってきて、ずっしりと重みが感じられた。
恵麻、弥生、舞と、劇中で成長したヒロインたちを「全てを手に入れた成功者」にせず、自分が選んだ仕事をメインに社会と関わり続ける自立したサバイバーにしたのは、こういったジャンルの作品では目新しかった。
「めでたしめでたし」だけで終わらない、まだまだどこかで彼女たちの物語が続くことを想像させるヒロイン像に好感を覚えた。
人生が変わる香りに出会える
わりとマイナーな映画なのかもしれない、と覚悟をしながら行ったけれど面白かったです。真面目に真っ直ぐに生きても損ばかりをしてしまう理不尽な世の中。自分の存在価値を疑いながらも好きなことにまっしぐらの若林恵麻は、職場を変わりながら初めて「天職」を見つけます。「人々を幸せにする香りを見つけていくこと」
香りという映像化できない世界観を1つずつ丁寧に表現していく事でこの映画は成り立ちます。どういう原料で、何を配合して、どんな香りがするか、香りをかぐとどんな気分になるか。香りに人は救われるし、懐かしさを覚えるし、忘れられない思い出にもなる。魔女と言うから魔法めいたお話か?と思ったけれど普通に感動のお話。やっぱり自分の世界を広げるためには周りが出来ないような努力を死ぬ気でしなければ始まらないよなぁ、と思うような納得のセリフがたくさんありました。
俳優さんたちの中に「魔法の絨毯」を歌われている川崎鷹也さんが俳優さんとして出ていました。演技上手だったわ。主題歌も作って歌って、俳優としても出てて、才能多い人で凄いですね。
僕の心は汚くて、スクリーンを観る目は濁っている。きっと。
コンサルあるある、自己啓発、引き寄せの法則などなどが、通奏低音のように気持ち悪く、潜められている。
一見、コンプレックス女子が啓発されて成功していく本筋に、魔女の過去の恋愛記憶が、オリジナル香水の形になって牽引剤となっていく。だが、この香水が自己啓発書の章立てのようになっていて、鳥肌がたつ。
規模的に難しいだろうが4DXで観たくなった
香水の匂いが漂ってきそうなほどでした
指南するしないの選択は
魔女と呼ばれる女性と出会うことで人生を見つめ直し前向きに進む女性。その中で出逢う人々との関係を描く。
ただ主人公の選択というより魔女さんの指南により開ける道。そのためレールの上を進んでる様で、なんとなくゆるーい2時間ドラマを見てるようでした。
もう1人、選択により苦しむ女性が出てくるのだがこの女性を出す必要があったのか?また彼女に対してその時々で魔女さんは何をしたのか?は描かない。
攻めの桜井日奈子 「ピンチはチャンス」
ありがちな物語ではあるが、香水のメッセージと努力経過が魅力を引き立てているとは思われる
主演の黒木瞳氏の舞台挨拶を二列目の席を予約して観る。顔の比率が非常に小さく、斜め上からの照明にために顔に影ができていたのが残念だった。この日二度目の挨拶で、一度目のときの黒い衣装から白い衣装に着替えてきたという。隣席の二人は一度目も観に来たと手を挙げていた。進行役が、どうして肌が綺麗なのかと問うと、洗顔をしていない、化粧水で洗っていて、それは自分も若い頃、年配の先輩から教わってずっとしているという。八女高校で演劇を始めて、八女弁で発声練習をして、宝塚でも関西弁でやっていたので、共通語が身についていないという。八女から毎週薬院近辺に様々なレッスンで通っていたという。売店で準備していた香水が完売されたことを聴き、ネットで買えるのではないかとの黒木氏発言に対して、進行役は、また取り寄せて、観に来てもらいたい、と言っていた。
映画の内容は、桜井日奈子氏演じる派遣従業員の恵麻が、男性正規従業員の様々な嫌がらせに直面しながら、主として黒木瞳氏演じる魔女の弥生の癒やしと助言によって立ち向かっていく物語で、夫のモラルハラスメントに悩む女性の姿が並行したり、恵麻の派遣先で出会った小西真奈美氏演じる理解ある女性上司と後に意気投合する動きもみられる。ただ、途中に出てくる一見頼りになりそうで、だめ男だった平岡祐太氏演じる蓮の役柄が興醒めだった。弥生と恵麻に隠された血縁が明らかになるかと予想されたら、意外な人物との縁故関係が明らかになった。弥生の若い時分の姿は、黒木氏が素のままで演じていると言っても過言ではない。監督が「この映画で魔女さんが恵麻に伝えるメッセージはどんな方にも当てはまります」と言っているように、ありがちな物語ではあるが、香水のメッセージと努力経過が魅力を引き立てているとは思われる。
退席に時間をかけなかったと思われるが、二度目の挨拶回とはいえ、後部座席のかなりの部分が空席だったようである。一週間前の光石研氏の舞台挨拶上映が午後と夜の二回とも満席になっていたのに対して、残念なことである。
色んな出来事が満載で纏まりが無かったけど予想外に泣ける映画。 本年度ベスト級。
桜井日奈子さん目当てで鑑賞。
以前観た間宮祥太朗さんと共演した作品の演技が素晴らしかったけど、本作はそれ以上に良かった!
でも、ちょっと太った?(笑)
彼女が演じる若林。
契約社員で働くものの、理不尽な理由で契約解除の連続。
部下の手柄は上司の手柄みたいな、あるあるシーンもある中、若林が一念発起して行く感じのストーリー。
黒木瞳さん演じる香水店の白石が軸になって進む感じ。
登場人物達が白石のお店に頼って来て成長して行く姿と挫折しそうになる描写が良かった。
若林が自暴自棄になってから成長する姿が良く本作の見所って感じ。
予想外に小西真奈美さんの登場にテンション上がる(笑)
登場直後は悪役だと思ったけどメッチャ素敵なキャラクター。
自分にもサムアップして欲しい(笑)
危険な臭いのするラブストーリーも予想を裏切られた感じに涙か止まらず。
本作の着地点がどこなのか考えながらの鑑賞だったけど、終わってみれば伏線があった事に気が付く(笑)
桜井日奈子さんの演技が期待以上に良かったのが本作の収穫。
香水の臭いを嗅ぐシーンで顔のアップが多目なんだけど美しい。
終盤の思いもよらなかった繋がりは予想外で共感も出来なかっなけど満足度はソコソコって感じ。
本作は渋谷で鑑賞。
鑑賞後、渋谷のスクランブル交差点を歩き、アロマショップから匂う香りを感じながら帰る中、余韻に浸れたのは良かったです( ´∀`)
パフューミーなモルトは大好きです。
仕事にあぶれ夜の街でスカウトにも引っ掛けられなかった女性が、香水屋でお手伝いをすることになり変わって行く話。
魔女さんと呼ばれる女性に導かれ、来店する客と交流し、と成長して…ってえっ?もうやめちゃうの?
そしてまたまた派遣ですか!?
何だか魔女さんにおんぶに抱っこな他力本願を指摘されても理解できていない人をメインに描いていて、まあ今らしいって言えばそうだけど。
この流れにいりますか?な不妊夫婦だったり、そんなに尺使わんでも…な恋愛パートだったりと、魔女さんをみせたいのか、香水をみせたいのか、桜井日奈子をみせたいのか、とっ散らかってますね。
社長の仕事はうんたらかんたら熱弁されても超EASYマネーの虎だったし説得力がありませんよ。
しまいにはどうみても浮気もののクソ野郎の息子に、母親に対して超失礼なセリフ吐かせても感動なんかできませんて。
上っ面だけ見たら良い話しっぽいけど、これはちょっとムリがあるでしょ。
余計な感動みたいなもの排除すればそれなりには面白くなりそうな感じもあったけれど、ちょっと残念。
香りを映画にする難しさ
…香水には
その人が付けていた
香りでその人を思い出したり
懐かしく思ったりすることができます
香水を調合し香水を売るお店の
女主人黒木瞳の美しさに
年齢を感じさせない魅力的な
役がピッタリでした
そして
自分の価値がわからない恵麻役の
桜井日奈子がよかった
香水にもストーリーがあって
その人に合う香水をつくる
どんどんアイデアを出しあって
新たな香水を作り出す
という興味深いものでした
匂いや味などは直接感じることは
できませんが…
料理は見た目で美味しそうに
感じることができます
が・・
匂い香りは見た目は色の違い
だけなのでちょっとわからない
想像を膨らませて…ですね
感情豊かな恵麻役の日奈ちゃんが
とってもよかったです。
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