君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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ハードルはどうしても高めです、それにしても
数々の名作を観た時の、高揚感だったりが、すでに身体に染み付いたまま
観てしまうので
どうしても
ハードルは高めです
元になる原作を
なんとなく読んだことがありましたが
全然寄せずに
宮崎ワールドで推すというのも
凄いことなんでしょうけど
残念ながら
響かなかったです
ストーリーがなんだか分からず
最後に色々とわかるかなの
伏線回収もないですし
ただ、現実と夢の世界を行き来する感じかなと
なんとなく
ハウルの動く城でしたね
インコやペリカンの大群
沢山の婆さん
金持ち設定
母親は火に強い
主人公のキャラがよくわからず、唐突に頭に傷をつける
もうめちゃくちゃでした
解説を読んでも
観賞後にオタクさん達の解説を読み、それでもなお低評価。許せない気持ちで一杯。
駿作品物語、アニメ映画制作者たちへのメッセージ(=君たちはどう生きるか)なら、初めからそう宣伝するべき。何の予備知識も持たせず、オタクにしか分からないような映画を一般に公開しないで欲しい。超絶駿ファンだけ来い、と宣伝して。
書籍の同タイトルは読んでいるので、高校生と大学生の子供達に、今後の人生に少しでも響くものがあればと思い連れて行ったのに、何の「どう生きるか」も与えられなかった。何これ状態。泣いてた人、ただの駿オタクだったんだよね。オタクが喜ぶだけの映画なら、予告を出してその人達だけに限定公開して。
大好きなジブリ作品沢山あったのに、全部が、観た者の受け取りに託す、誰か解説してあげて、この作品の意味をよく考えなよ、と、こんな思想で作られてるのかと思ったら、これまでの作品に対しても腹が立ってきた。
映画を観るのはオタクだけじゃない。沢山の人を感動させるものであるべき。感動=心を動かされた映画というなら、ものすごい怒りを感じた時点で成功なのかもしれないけど、それを監督が喜んでいるなら、もうそれで良いんじゃない。どうぞ満足なさって。
駿アニメオタクの人でないならば、低評価を付けてる人達の感性は正常だと思う。
映像は流石と言えるものだったから0.5点。現実味のあるものは良い画だった。良くわかんないけど可愛いキャラがたくさん出てくる。(あとで解説読んで可愛いキャラにも腹が立つ。)
初日にネタバレされてたから知ってたけど、この内容で米津玄師?そんなカリスマを使わず、埋もれる才能を見つけて使えばまだ点数上げられたかも。呆然とした中に流れる米津玄師に、エンディング中失笑。
深大なメッセージの込もった渾身の作品
生と死の関わり、生きるためには他の命を犠牲にしなければならないカルマ。
好きで殺すわけではない。自分たちが生きるためには他者を殺さなければならない覚悟と自覚を感じた。
それと全体を生かすためには、少数の犠牲はやむを得ないこともある現実。
その少数の犠牲をとらえて批判する者もあれば、全体を生かした成果を称賛する者もある。
生きるうえでの根本を考えさせられた。
また、これまでの社会秩序の中で繁栄を享受してきたものが既得権益を守ろうとする価値観と歪んだ古い価値観を正そうと模索する賢人の葛藤。
そして最後は、古い社会秩序を打ち壊して新しい世界を作っていって欲しいという次世代へのメッセージを感じた。
ただ、他の人のレビューにもあるように難解。
ストーリー展開も特に後半は断片的で夢の中で見ているような感じがした。
でも宮崎ワールドの世界観は存分に楽しめる。
映像は美しいし、強く美しくカッコいい女性の活躍は胸が空く。
エンディングテーマの地球儀というタイトルにもちょっと意味を感じました。
もう1回見たら違う印象を感じるかもしれないので再度見てみたいと思います。
う〜ん。イマイチ
この映画は予告なく放映されました。
わかるのは、サギの格好をした人のポスターのみ。この方が主人公なのかと思いました。
まるでもののけ姫のポスターのように。
さぁ始まりました。
んっ!風立ちぬ?か?
引越し先?アリエッティー?
引越し先のキャラ?千と千尋?
青サギ出現?もののけ姫?
喋り方、モロの君?その後、ジコ坊?
森の中?トトロ?
海の上の沢山の船?紅の豚?
あの世の海の描き方?ポニョ?
あの世にいた人達?千と千尋?
あの世に出てきた白くて丸いやつ?こだま?
あの世で3人での食事?耳をすませば?
あの世へ母を探しに行くと?
ほとんどハウルの動く城?と
千と千尋の世界観だらけ?
とつっこみどころが満載。
宮崎駿監督作品の集大成かなぁと思わせる
作品でした。
私はこれを見てこれで最後の作品
限界を感じました。
私的には
風の谷のナウシカ
ラピュタ
のような心躍るファンタジー
紅の豚のような飛行戦
そして主人公とヒロインのラブストーリーを
期待して待ってましたが。
残念です。
宣伝のしようがない。切り取れない映画
全体を通して感じたのは弟子でありライバルである庵野秀明エヴァンゲリオンへのアンサー、プロデューサー鈴木敏夫への悪友感、アニメそのものに対するスタンス、宮崎駿自身の心象風景、各ジブリ作品、不思議の国のアリスだった。
全体の一つ一つに意味があって、一部だけ切り取って広告にはできない迫力があった。
良かったー
ジブリっぽい感じはしなかった。
低評価つけてる人はジブリに期待すぎだと思った。
内容が全く公開されていないのであらすじを書いてみます。興味のある人どうぞ
僕牧眞人 戦争3年目で母を亡くし4年目で父のふるさとに疎開してきた。
新しいお母さんも出来た。ある日妊娠中の継母が忽然と姿を消してしまう。
人の言葉を話す不気味なアオサギに導かれ塔の中へと誘われ継母を探す旅は始まった。
そこは時空のねじれがあったり不思議な生き物達がいたり現実世界とは少し違う世界。
そんな世界で継母を探す眞人。
果たして眞人は継母を連れて帰ることができるのでしょうか。
ジブリっぽい感じはしないけど私は好きでした!
なぜか星評価つけられなかったのですが星4.5で!
星評価治ったため修正します。
ジブリのモリモリお子様ランチ
”君たちはどう生きるか”を読了していた私としては、
「”君たちはどう生きるか”は本としては嫌いじゃないけど、
あーいう、哲学っぽい、説教臭い感じだったらイヤだな〜」と思いつつ劇場へ。
結果、とてもジブリらしいファンタジーでした。
予想外に鳥がたくさん出てきて、鳥好きの私としては大満足。
インコの足だけ、最初は「はぁ〜!?、そりゃないでしょ!」って思ったけど、
最後には「あぁ、そういうことだったのか」と自分の中で納得しました。
冒頭の、階段を走って上り下りするところとか、火の中を走るシーンは、
さすがジブリ、すごいな!と引き込まれました。
作画、演出、効果音、背景などなど、ジブリ作品を数々見てきた人なら
「あー、ここは○○(作品名)だわ〜」と感じるところが盛りだくさん!
いろんなジブリが詰まっています。
ジブリ好きな私にとっては「ジブリのお子様ランチ」という感じで
最高に楽しめました。
宮崎駿さん、もうかなりご高齢だし、
今度こそ本当に店じまいしちゃうのかな、と感じさせられもしました。
でも、まだまだ「やめるやめる詐欺」は続けて欲しい。
駿おじいちゃん、がんばって〜!
もう一度、劇場で観たい作品です。
背景知識があれば(ネタバレ含む)
オカルト好きで背景にオカルト的な知識がある私は、割とすんなり理解できる世界観でした。
少なくとも、この映画には監督の死生観を垣間見たような気がします。
主人公が、奇異な世界に入り込んだ時に最初に見た風景を見た時に、私は「天橋立」の風景にそっくりだなと感じました。
天橋立は言わずと知れた日本三景の一つですが、丹後風土記によるとイザナギノミコトが天界と下界を結ぶために、梯子を作って立てておいたが、寝ている間に海上に倒れ、そのまま一本の細長い陸地になったのが天橋立だと記されています。
つまり、あのシーンは死後の世界を意味する常世(永久に変わらない世界)と現世(生者の世界)を結ぶ世界観を反映する象徴的なシーンであったと感じます。
その他、日本神話を背景としたオブジェやモチーフ、ノアの方舟を感じるオブジェや世界中の神話や死生観に関する集合的無意識的な世界観であったと感じます。
また、登場人物のセリフからも「この世界には死人も多くいる」との発言があることから、この世界観が天橋立的な世界観であると解釈するのが自然です。
その上で、この世界観には過去・現在・未来が並列に存在します。
このような考えの世界観は、量子力学的な考えでは受け入れられている考え方ですし、オカルト的にもそのような世界は多く見られます。
監督の年齢を考慮すると、死生観が反映されていても何ら不思議ではありません。
ただ、映画というエンターテイメントの中で監督の死生観だけを観せられても、背景知識がなければ抽象的な世界観の中で途方に暮れてしまうのではないでしょうか?
そういった意味、観る人をある意味で選ぶ際どい作品に感じました。
オカルト好きの個人的には、世界観は好きでしたが。
惜しいなという印象が残ってしまいます。
私、個人としてタイトルからは
過去(後悔、自信)、現在、未来(不安、希望) あなたたちはどう生きる?
というようなメッセージを受けました。
親子で楽しみました
ここのレビューでも様々な御意見、感想がありますが自分は小さい頃から一緒に映画を観に行っている息子(もう19歳ですが)と初日に鑑賞してきました。
観終わった後の帰りの車の中のお互いの感想は観れて良かったね!でした。
どういう映画だったか他の人に説明するのは難しいけど今までの作品のオマージュが感じられるシーン等をお互いにこうだったよね!あのシーンはあの作品からかな?とか何を伝えたかったのか?タイトルの意味は?等話し合いながら盛り上がれました。
どんな作品も受け取り方、感じ方は人それぞれで良いと思います。
自分と息子にとっては観れて良かったね。また観て色々確認したいね!と言う内容の映画だと感じました。
鑑賞前にネタバレは踏むなよ!
公開から最初の土曜日に鑑賞。
「ジブリ」「宮崎駿」「新作」というだけで、それ以外の情報が出ないまま公開を迎えた作品。
きっと多くのジブリファンがこの日を楽しみに待っていたのではないでしょうか。
そういう前置きがあって、まっさらな状態で鑑賞できたのは楽しい映画体験だった。
きっとネタバレ観たら変に身構えちゃって観なかったかもしれないので、先入観無く観れてよかった。
なんか不思議な作品だけど、やっぱりこれはジブリだ!という作品。
過去作のセルフオマージュが詰まっているので、ここはあの作品のオマージュかな?って考えながら見るのは面白い。
ストーリーに関しては自叙伝という感想もあるし、たしかにそんな気がする。色々な解釈がありそうだし、賛否が分かれるのも納得できる。
子供向けでは無いし、かといって大人でも理解するのは難しい・・・主人公の心理描写もほとんど無いし、感情移入出来ない。
不思議な作品だけど、ちゃんとジブリ。
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個人的な解釈としては、青サギは生まれてくる義弟なんじゃないかなと思った。最後青い帽子?被ってたし・・・
あの世界の後継者として引き込んだのが筋だとは思うけど、その後に後妻の夏子さんまで失踪するから2人の蟠りを溶かすための目的もあるのかなって・・・
アニメ史に残る"兵馬俑"
「君たちはどう生きるか」。
もっともジブリらしい画がいっぱい詰まっていた。宮﨑駿が創ってきたキャラクターたちの再現しかり、ジブリ映画の声優たちしかり、冒険ファンタジーへの誘導しかり、その夢物語から醒めるとき、それらに久石譲の鎮魂歌が寄り添う。
宮﨑駿が世に提示してきた数々の斬新な(かつて斬新だった)表現の宝箱。いまや当たり前になってしまった技術は、まさしく宮﨑駿が創ってきた手描きの美学である。
そして、それらを支えるのはジブリに関わってきたアニメーターたちの再集結。エンドロールの文字がいちばん泣けた。
宮﨑駿のために集まった卒業生たちによる豪華絢爛な副葬品の数々。さしずめスタジオジブリによる”兵馬俑”のような趣きに圧倒される。
作品の好き嫌いは明快に分かれるであろう。あなたは"宮﨑駿"が好きかどうかを問われている。まさに("宮﨑駿"なきアニメの未来に)、「君たちはどう生きるか?」である。
"現代日本人は皆アダルトチルドレンだ"という、本質を突いているような作品でもあり、主人公が男の子ゆえにマザコンアニメのそしりを免れない。本作に嫌悪感を抱くとしたら、その指摘が妙に当たっているからだろう。
アニメ史に残る"兵馬俑"。ウォルトなきディズニーランドのように、100年後もジブリパークは続いていくかもしれないが、レジェンド宮﨑駿とともに一時代を楽しませていただいたことに感謝する。
(2023/7/14/ユナイテッドシネマ豊洲/Screen10/H-18/シネスコ)
ありがとう。
観終わった直後は、既視感が凄かったです。隣の観客はイビキかいて寝落ち。娯楽作品としてはイマイチな部類と思う。
ただ、個人的には好きです。
表のストーリーについては、何となく分かります。マヒトはお母さんが死んだ後、非常に危うい状態だった。絶望に飲み込まれかけていた。更にマヒトの生きた時代は戦争があり困難多く、そういう岐路に立たされた時、それを自覚して、精神世界にこもるんじゃなくて、人とつながり、人の思いを感じ、役割を果たすためにどう生きるかがとても大切なんだよというメッセージ。
もう一つは、若いアニメーターへ向けたメッセージのようにも思いました。
以前、Cutか何かで宮崎さんのインタビュー記事を読んだのですが。若いアニメーターに炎を描く仕事を任せたんだけど、どうしても炎が描けない。画力は素晴らしく、絵は僕よりずっと上手なんですけど、と。よくよく話を聞いたら、焚き火をしたことも無いし、キャンプの経験もほとんど無いと言う。で、焚き火をして燃える様子を体感させましたと。体が経験してないと、絵が上手いだけじゃ表現できないんです、物語のどういうシーンの炎なのか?キャラクターがどんな心情でいるのか?それによっても描き方が変わるので、と。
それって、表現する仕事に携わる人間は、妄想とか想像だけじゃなくて、現実世界で五感を通じて体験したり、人の心をちゃんと感じ取れる感性や、見極められる曇りなき眼が必要ということ。産屋で苦しみながら、丸裸の正直な自分と向き合って、悪意や負の感情で揉みくちゃになって作品を生み出す、大変な仕事。それを志す若者たちに、自分はこうやって、こんな作品を作ってきたけど、君たちは?この困難の世界で君たちは何を作る?と。
火といえば、作品序盤の、火事に飛び起きてお母さんを助けに行くシーンが素晴らしかったです。凄かったなぁ…。あれくらい強烈に描かないと後々の「どう生きるか?」というのが説得力無いですもんね。
あと、音や質感の表現が今までの作品より強調されていると感じました。音をずいぶん丁寧につけてるな、という印象で、ちょっとうるさく感じるくらい。生きてる実感、みたいなことか。気のせいだろうか。久々に映画館だったから、音響が良くてそんな風に感じただけ??
あと、私はアラフィフなのですが、若い頃のキリコさんの姿を見て、若さというか、たくましさ、エネルギーに溢れている時代というのは、本当にあっという間に過ぎ去るのだ…と強く思いました。人生は短い。老いた婆々たちの姿が自分と重なりました。
若いキリコさん、抜群にカッコよかったです。海で、風や波をつかまえて、力強く船を操る彼女の描写は素晴らしい。惚れ惚れしました。漁師とか、海の民を渋くじっくり描いた作品を見てみたかったです。
未来少年コナンを幼少期からテレビで見て育ち、ナウシカを映画館で見て、それからずっと宮崎駿作品とともに(というのはおこがましいが)生きてきました。私もすっかりおばさんになりました。宮崎駿さんが本当に引退される時が近づいていると感じました。いつも夏休みが待ち遠しかった。夏にジブリの新作を毎年見るのが、もはや当たり前という子ども時代だった。本当にジブリが大好きでした。面白い漫画やアニメはたくさんありますが、宮崎駿さんは私にとって特別です。ありがとう、ジブリ。ありがとう宮崎駿。
パンフレットが出たらぜひ購入したいと思います。
追記:もう何回見たか分からない全盛期の名作を見たくなってしまい、ナウシカ、ラピュタ…と一つずつ噛み締めながら鑑賞中。涙が止まりません。どうしよう。13作品コンプリートしちゃうかも。仕事あるのに…
ジブリの新作のない世界でどう生きるか
宮崎駿監督の幼少期〜現在までを追体験する映画。
宮崎監督の苦悩や怒り、そして優しさを感じました。
色とりどりのインコが飛び立つ時は広がる世界へ背中を押してくれてる様に感じました。
この作品で改めて引退を宣言している様に感じました。
ジブリ作品と一緒に育った身としては寂しくもありますが、「ありがとうございました。お疲れ様でした。」とエンドロールを観ながら思いました。
宮崎作品のごった煮(オタク向け)
ファンサービスが多く、豪華声優陣、大人気歌手による主題歌とてんこ盛りな一品。
漫画版ナウシカとシュナの旅好きなオタクにはたまらないオタク向きな作品。
コンプレックスをようやく克服し、楽しく充実した老後を過ごすお爺ちゃんが、人生の総決算を映画を通して行っているため大変ごった煮である。
子供には少々長すぎる。
人は老年期になると、人生の総決算をする。宮崎監督は、映画を創作することで人生の総決算をしているようだった。
宮崎監督の作品は、監督のその時の状態がよくわかる。
正直、ポニョと風立ちぬは、監督の過去や母親へのコンプレックスを癒やすための作品としか思えず、あまり好きではなかったが、今作では、久しぶりにコンプレックスを作品として昇華してきた。
監督の中で、過去や母との関係に区切りがついたのだろう。
それでもきっと、未だに母親の夢を見るのだろうな。
珍しく、他の作品を連想させるシーンがとても多い。しかも、明らかに見る人が分かるようにやっている。ファンサービスだ。
そこに、変な説教臭さや、顕示欲は感じなかった。監督自身も楽しんでいることが伝わってきた。
監督が、前向きに、楽しく、息をするように、昔に思いを馳せながら、のびのびと創作しているなと感じられた作品だった。
あれが、自分の偉業を見せつけるためのものだとしたら、逆によくあそこまでささやかにやるなあ。
そして今作は、声優に人気俳優、主題歌も人気歌手と、宮崎監督がまるで普通の監督みたいなことができるようになっていることに驚いた。
この歳で、こんな方向転換ができるなんて、やっぱりとんでもない人だ。
内容に関しては、特に難解とは思わなかった。
今、漫画ナウシカと、シュナの旅を子供にも見せられるようにするならこう表現するんだなと分かる。
手を切り落とされてすすり泣いていた人食いや、蟲使いは、インコになった。
墓所は血を吹き出さなかった。
でも、やっぱりベースはここなんだな。
わかりやすい冒険活劇だけを創る人ではない。破壊と慈悲の混沌の人だ。
監督は、変わっていないなと、嬉しくなった。
しかし、他の作品ではカットしただろうシーンがいくつもあった。風立ちぬのような感じだ。今の宮崎監督はここを描くことに価値を感じるのだと興味深かった。まだ解明されていない老年期の特徴の1つなのかもしれない。
そんなわけで、お子様には少し長すぎるので、一緒に見た小学2年生は残り30分で飽きていた。
お子様には長すぎて、かと言って大人が求めるジブリとも違う。
オタク向けの宮崎映画だった。監督が戻ってきて、オタク向けの映画を作ってくれたのは素直に嬉しい。
個人的には、もののけ姫や千と千尋ほどの胸のヒリヒリや、ハウルほどのときめきも感じない。もう1度見れば、見えなかった細部は見えるかもしれないが、2度目の映画館には行かなくてもいいなと思う。
映画館に行くより、ナウシカを読んだほうが早そうだ。
気に入ったポイントは、インコの鼻息と、包丁を研ぐインコ。
駄目お父さんキムタク、素晴らしい説得力の火野正平。
意外と菅田将暉は滑舌が良くはないとわかったところだ。
いいごった煮だった。
ジブリという文学
多くの方が指摘するように、本作品は純粋なSFとして鑑賞するにはやはり文脈に無理があります。一方、本作品を宮崎駿による何らかの表現として受け止めようとすれば、そこには豊かな体験があるように思います。
宮崎駿をゴール・D・ロジャーとすれば、最終作となる本作品こそがワンピースです。これまで長い間旅をしてきた我々は、そこから無理矢理にでも何かを得ようとすべきでしょう。
この映画は、受け取り手による広い解釈の余地と、巨匠・宮崎駿から世界への明確な問題提起を含んだ、まさに文学のような作品だと感じます。
この解釈の余地の広さを「何が起きているか分からない」と酷評するレビュワーもいれば、宮崎氏が純度100%の世界観に乗せたメッセージを受け取り「集大成」と太鼓判を押すレビュワーもいることでしょう。
近年、マンガ・アニメを問わず「分かりやすい」作品が好まれる傾向にあると思います。作品内で起こる出来事に対して鑑賞者は「考察」を行い、それに対する答えが作品の内外で「解説」される。この合理性が作品のクオリティとして評価される世の中で、例えばエヴァンゲリオンのように、超常現象を超常現象としてありのまま受け入れるような鑑賞態度は、流行りではないのかも知れません。
では、そんな「何が起きているか分からない」世界を通じて宮崎氏が伝えたかったメッセージは何か。本作品でたった一つ、この点にだけは解釈の余地は無いはずです。【君たちはどう生きるか】
前置きが長くなりましたが、以下、メッセージを解釈する上で中心となるポイントを2点ほど述べます。
①象徴である「石」について
本作品では「石」が象徴的なモチーフとして描かれます。マヒトの頭を傷付けた「石」は、自らを被害者たらしめんとする姑息な悪意の象徴であり、大叔父が世界を維持するツールとしてマヒトに初めに差し出した「石」は、"墓石と同じく"悪意に満ちたものでした。
「石」は死であり、悪である。そんな世界の中で、人を喰らって死を与えるインコ達は「石」造りの建物に住まい、命が誕生する"産屋"への立ち入りは禁忌とされます。この"産屋"という呼称は、出産を穢れとした現実の時代を彷彿とさせ、この風習の暴力性が「石」によって風刺されているようにも思えます。
差し出された「石」に悪意が満ちていることを見抜いたマヒトに対する、大叔父の「それが分かるマヒトにこそ跡を継いで欲しい」という旨の発言から、宮崎氏は世界が悪意のない形で保たれることを望んでおり、また恐らく現実は残念ながらそうでは無いと考えていることが読み取れるように思います。
②マヒト達の選択について
大叔父は積み木を積み上げることで世界を維持しており、その後継としてマヒトに目を付けます。物語終盤、大叔父はマヒトに対し、元の世界に戻るか、積み木(悪意に染まっていない石)を積み上げて世界を維持するか、という2択を迫り、マヒトは元の世界に戻る選択をします。この時、大叔父は「世界は崩壊に向かい、火に包まれるぞ」という旨の忠告をします。
また、マヒトの母であるヒミも、戻ればまた死ぬことになるというマヒトの制止を他所に、それでも元の世界に戻る選択をします。
マヒトとヒミという2人の選択は、破滅に向かっていると知りながら自らの物語から逸れることはできない、我々現代人の生き方や現代社会を象徴しているように思います。
この映画を観た私はどう生きるか、考えずにはいられません。
「宮崎駿」という名前だけで、映画を評価してはならないと思う
映画の内容を一言で言えば、「アシタカが主人公の不思議の国のアリス」って感じ。
上記を面白そうだと思うなら、この映画を楽しめる人だと思う。
僕は楽しめなかった。
不思議世界が支離滅裂なのはアリスと同じだとして、アリスと違って主人公は華もないし、リアクションも薄いし、暗いし。
主人公のリアクションが薄いから、不思議体験の数々に、全然感情移入して驚けない。
結局「墓のぬし」ってなんだったんだ?
主人公は暗いし、登場人物は嫌な人ばかり。
後妻の母親なんて、「あなたなんか嫌いよ!」って、母親が子供に何言ってんの?
映画館で子供が見たらショック受けるよ。
毒親気味の父親、学校でのイジメ、欲深い老婆たち、支離滅裂な不思議世界
↑これはほんとに、あの子供たちに夢を与え続けてきた宮崎駿の作品なのだろうか。
この内容で無名の映画監督だったら、みんな底評価してると思う。
なぜなら、高評価の内容のほとんどが、「宮崎駿」ありきのものばかりだから。
でも、僕も宮崎駿ファンだからこそ、監督の名前だけで作品を評価するのは、かえって失礼だと思うので、今回はあえて底評価をつけさせてもらった。
良かった
現実世界から、ファンタジー世界へ。
徐々に移行する描写が良い。
最後は現実世界に。
ラストシーンは、タイトルにもフィットする引き絵。
「君たちはどう作って行くのか」
(生きる事は作ること)
とも受け取れる。
メインテーマは冥界下り。
産屋の御幣的ガーランド、母親と火、
個人的には鳥を地下世界の住人とした事も含め日本神話的に感じた。
(神使に鳥は多い)
行って戻ってくるUターン物語における安心感を改めて再確認した。
(Iターンも勿論魅力的ではあるが)
個人的に好きと思った表現は、
伊邪那美伊邪那岐神話内冥界下りにおける"千人殺す、千五百人産む"は、"二柱における繋がり続ける約束"と解釈しているので、
ふわふわの白いのが生まれに行く表現はとても好きだと思った。
主人公が、学校に行くのが嫌で(嫌な理由は諸々あろう)自傷した件のくだりは、原作のコペルくんの後悔を彷彿とさせる。
感情に任せて間違った行いをする事はある。
人間とはそうである。
そうした僕らの手に石の積み木がある。
「君たちはどう生きるか」
世界を良くする作品を、僕達は作れるのだろうか。
(世界を良くする行動を、僕達は選びとっていけるだろうか)
鑑賞者への問い掛けを感じた。
いつもの訳の分からなさ(笑)
宮崎監督作品は話題になった数本しか観ていませんでした。
そして、いつも頭の中が「???」だらけで終わるのです。
今回も、もちろんそうでした。
宮崎監督が見た夢の話を観せられてるのか?どう生きるも何も、俺は俺の生きたいように生きる!と思います。映画と関係ないけど(笑)
人に薦めるかというと無理。理解できた人は楽しめるのかも。
今までの作品が、わかりやすく、共感できるものであったが、今回はそうではなかった。それだけ。
おまけに、鉄板の音楽も全く印象に残らず、、。
パンフレットもないし、よく分からんというのが感想。
しかし、これでいい。
理解して欲しいと思ってない。作って観せたいものを出しただけ。興行的に成功したいとかは、考えてないと思う。
関係者の皆さん、お疲れ様でした。
強いて言うなら、配役と声優さんの名前くらい見たかったな。
亡くなったお母さんのお名前くらい、エンドクレジットで知りたかったな。
青鷺がなんなのか?あんなにおばあさんを出す理由は?なぜなつこさんが、あんなにサイコな感じになったのか?帰りたく無いと言った理由は?
なんでペリカン大群出したかったのか?
いろいろ、分からなかったので、共感もできないし、人にもお薦めできる映画ではなかったです。
人に薦められるかどうかの評価では、⭐️1です。
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