君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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見る人のことを考えていない作品
映画というものは映画館へ来訪する観客を楽しませたり、悲しませたり、笑わせたり、感動させたりするエンターテイメントだと思っていましたが、どの要素も皆無で、ただただ脈絡のないものを一方的にぶつけられる感覚です。支離滅裂で不快な内容が多く、残念ですがおすすめ出来るところが一つもありませんでした。
ジブリ作品はかれこれ30年くらい親しんできたので強い思い入れがありましたが、これはあまりに見る人のことを考えていない作品だと感じました。なぜこのようなものを出したのか?宮崎駿のエゴを修正できる人がまわりにいなかったのか?理解に苦しみます。作品の内容に対し、絵の綺麗さ、声優・歌の豪華さは凄いです。総じて、残念でなりません。
世界観が理解不能にすごい!
今までのジブリは、主軸のストーリーは理解できておもしろいし、細かな設定や周りの枝分かれの部分は説明がないと理解できないというような、
そんな不思議な感じなのにリアルな感覚があって面白かったですが、
今作品は、冒頭蛍の墓のようなめちゃくちゃ現実的かと思ってたらめちゃくちゃファンタジーでした。
さらに主軸のストーリーもとても細いのか軽いのか見えづらいのか、その上あっちゃこっちゃいろんなものがてんこ盛りにバラバラな感じで、で?って感じで話しが見えてこなかったです。
ストーリーがあまりに普通で細く薄く、世界観があまりにもかけ離れていて太くてんこ盛りなため、作品全体の理解がとても難しいです。
義理母の心境や行動なんかほぼ理解できませんでした。
タイトルの意味も、メッセージ性がありそうな題名なのに、なにを感じ取ってほしかったのか理解できませんでした。
何回も見れば理解できるというような内容でもない気がしますが2回目観てみようかなと思ったり。
解説や説明などがほしいくらいです。
考察など見ます。
とてもバラバラで、あまりにファンタジーすぎて、
ワンシーンワンシーンどんどん変わるので、
全体的になにを伝えたかったのか、
どういうことなのかよくわからなかったんですが、
ストーリーがめちゃくちゃにおもしろいわけでも
ないのに、なんだろう、
この不思議な満足感と楽しさと感動は。
また、そのシーンそのシーンのキャラは私は好きでした。
かわいいなあ!愛らしいなあ!と思うキャラや描写が多くとても良かったです。
おばあちゃんズは特に好きだなあ。
キリさんとの関係や、アオサギとの関係も個人的にすごい好きです。
なんかわからんけど、いろんな描写かわいかったし、理解しようと必死で飽きなかった。
難しいことは言ってないんですけどね。
なので、深く考えず、キャラや世界観だけで楽しめます。
ぜひ観てみてください。
権威主義と悪趣味な駄作。ジブリももうおしまいか。
内容 ☆☆☆ 絵 ★★★
人に勧めるか ☆☆☆
監督の悪趣味度 ★★☆
結論から言うと、これまでの数十年の映画人生の中でもTopクラスの駄作としか思えません。金返せ。
ジブリは特にもののけ姫等中心に好きなスタジオ作品であり、絵の美麗さに逃げず、きちんと練られたストーリーとその背景にある綿密な構成やメッセージ性がとても好きでした。
今回も、賛否両論ある事は承知の上で、決して観衆受けする物ではないにせよ、宮崎監督の想いやメッセージが伝わってくる作品になると期待していました...。
正直これほどの駄作とは思いませんでしたし、これを賞賛する文脈が、全て「宮崎監督が作ったからきっと素晴らしいものに違いない」=「その意図を読み取れる自分は映画通である」という権威主義に溢れたものになる事まで、敢えて想定して作っているとすれば非常に傲慢かと思われます。
「偉い先生が言ってるからきっと正しくて良い事を言っているに違いない」と盲信する日本人の習性をよく利用した、という面でのマーケティングは大成功でしょう。
誰が撮ったか、はあくまで作品の評価とは切り離して考えるべき、と自分は考えておりますが、そう考えていない方が少なからず多そうですね。
また、意味のないコミカルなシーンや、安易な萌えキャラを出す事で、中途半端に聴取受けを狙おうとしている薄ら寒さを感じました。
例えるなら、職場で意味わからず嫌われている上司が、オヂサン構文やちいかわのぬいぐるみを使用している時のような薄ら寒さです。
自分では受けているよう、聴衆に歩み寄っているようで、周囲はドン引きしている事に気がついていない典型的なオヂサンのようで哀れでした。
内容は一言で言えば「子供が熱でうなされた時に見る夢」です。
一つ一つのモチーフには背景がある(例:ストーンヘッジや、ジョルジョ・デ・キリコの神秘と憂鬱など)のですが、そのシーンにその描写をする意味づけが乏しく、またそれに合わせて人物をキリコと名づける安っぽさが目につきました。
二重螺旋DNAも正直発想がそこだね中学生レベル...
また、火や産屋=穢れ、などの発想は古事記をベースとしているのですが、幾つもの話を混ぜすぎて原型がなく、都合の良いようにつまみ食いしているだけです。(例えるなら浦島太郎が竹から出てきて打ち出の小槌で鬼をやっつける、みたいな)
キャラクターの行動原理や、なぜ主人公を助けるのか、なぜそこにいるのかを説明せず絡みも薄いので、キャラクターの魅力と深みも出てこずただのちょいキャラ以上の感想が出ませんでした。
ただスタジオジブリらしく、絵の美麗さや重力の表現などは他の追随を許さない流石の表現力であり、その点は満点評価をつけたいです。
最後に...
何十人ものアニメーター様、本当にお疲れ様でした。宮崎監督は勇退されて後進(いないんだろうなぁ)に道をお譲りください。お疲れ様でした。
いかなる時も善を選べ
どう生きようか・・
観てきました❗「君たちはどう生きるか」。
久しぶりに見応えのあるアニメ映画を観た気がします。
はっきり言って、過去の宮崎アニメのようなエンターテイメント性は感じられず、決して面白いとは思いませんでしたが、観終わってからいろいろと考えさせられる問題作と言った感じです。
序盤の展開から、「火垂るの墓」のようなリアリスティックなお話と思いきや、まさかあそこまでファンタジーな成り行きになるとは驚きでした。
でもそこに違和感はなく、今現在の宮崎ワールドと言えるような世界観は納得のいくものでした。
しかし、今もう一度観たいかと言われれば微妙です。これを5年後、10年後にまた観た時にどう感じられるか、それが楽しみになるような映画だったと思います。
その時までどう生きるか・・それを考えさせられたと言う事は、観るべき映画だったと思います。
・・しかし背景が抜群だったなぁ✨
23-093
ハウルで感じた違和感を濃厚にした感じ
映画の楽しみ方として、その世界に没入する、まるで自分がその世界に入り込んだかのように楽しむという側面があるでしょう。
ジブリの圧倒的な細やかな描写で、紅の豚の世界に、もののけ姫の世界に、千と千尋の世界に入り込んで楽しんでいました。
転機としてハウルの動く城があったと思います。扉と回転するスイッチを切り替えて行ったり来たりすることで、複雑な世界を同時に成立させよう試みていたように見えます。もののけ姫の没入感を求めて映画館に行ったので、その変化の激しさに戸惑いを感じた記憶があります。
今回の君たちなぜ生きるのかはハウルの試みをより過激に、過去の作品の回想を散りばめながら試みたのでしょうか。複数の世界をジャンプされるので難しい、頭を使うという感想に繋がるように思いました。自然に没入できる映画ではなかったですが、2時間頭を使う体験を楽しめました。
十分楽しめるけど、深く味わうのは難しい
難しかった!というのも現実と別の世界を行き来するので、いつも観るジブリ映画を想像していくと混乱する。でもストーリーの構成としてはファンタジー系だということを理解して観に行けば、十分楽しめるはず。ただ、深い部分まで理解するのは本当に難しい。私はあまり映画通ではないので、後から色んな人の考察を読んで「なるほど…」と理解する感じだった。監督の生い立ちや“君たちはどう生きるか(吉野源三郎)”を知らない状態で観た1回目で低い評価をするのは早計かも。この映画をただのファンタジー映画として評価するのは野暮なのかも…という印象。
なるほどね。
この映画が賛否両論なのはよく分かった。
個人的にはそのどちらにも属せない。
エンタメとしては最低限見れるだけ。
考察映画として見るには脈絡が無い。
ジブリ映画は、それまで、主張はあるがエンタメとしてかなり緻密なストーリー展開をしていたと思う。
この映画は脈絡のない個人の想いみたいなものをなんとかギリギリエンタメ映画として作り上げた物に見える。
事前に情報を隠したのではなく流せなかったが正しい。
流したら全ての人が裏切られたと思うから。
映像、音楽はさすがジブリ。
文句のつけようがない。
この映画は、宮崎駿そのもの。
色々な想いを整理せずに、ただアニメとすればこうなる。
数々に過去作のオマージュ含め、やはり遺作となるのだろう。
ある意味、巨匠の最後を飾るのにふさわしいのかもしれない。
映画館で見た方良いとは思います。
PS、リーガルハイ2期で伊藤四郎が演じていた巨匠の映画監督があった。モデルは宮崎駿だろうが。
その劇中で巨匠の叫ぶ言葉が結構思い出された。
本当に余談ですが。笑
大好きな作品がまたひとつ増えました。
後ろの席の男の子が「眠くなっちゃった」
と言いつつ、頑張ってみていたのが1番印象的
せめて、音楽やテンポ、シーン作りなどにサービス精神があればとは思いつつ
君たちはどう生きるか?などと上から目線のタイトルの作品にサービス精神を要求するのが、そもそも間違いと言われればそうです。
で、結論から言うと田舎というある意味都会育ちの少年にしてみれば、ファンタジーと言うべき足元がフワフワした世界で、境界線が曖昧なファンタジー世界に投げ出され不条理ヤラ違和感と戦い成長して帰ってくるお話としてはとても楽しめました
と、同時に継母も主人公の自傷を機に抱えていた不条理や葛藤を解消していく話でおり、この辺りがめぐり巡る人々が大大重ねていく命の連鎖を感じさせ、作品独自の読後感を醸していると思いました。
ファンタジーに説明を求めるな、整合性を与えた途端そこはファンタジー世界ではなくなるのだから
宮崎駿からの最終ヒント&エール
「あの宮崎駿がここまでやるってよっぽどだよ」というのが率直な感想です。
これまでの作品とは違いストレート。
分かる奴に分かれば良いというスタイルは封印し、宮崎駿という人間の思想や世界観をシンプルに表してる気がしました。
ストーリーやエンタメとしての完成度は二の次で、とにかく馬鹿にも伝わるものをと恥を忍んで、または監督自身が馬鹿になりプライドを捨てて作ってくださったんだと思います。
“考える頭を奪われ、決められた使命通りに、ただ生きているわけではない。
善意と悪意、真実と嘘、科学と自然、強さと弱さ、男と女、俗欲、正義、愛…
このカオスな世界で、どう生きるかを考え選択できるのが今世の人間。
今の過ちも君たちなら修正できるから決して諦めるな。”
…と、そんな励ましをもらえた気がしました。
ナウシカが驕り高ぶる人類への警告なら「君たちはどう生きるか」は鼓舞激励に近い気がします。
ポニョやハウルなど宮崎作品は自分にとって難解なものが多く、理解できない悔しさから「気取ってんじゃねーぞ」と思ったこともありますが、今回の作品からは監督の焦りや葛藤、矛盾などの人間臭さい部分と、これまでにない優しさ=譲歩が感じられ、初めて泣くことができました。
諸々を次世代に託したのかなと。
天才が柵から解放され自由になったあとこそ真骨頂だと思います。
耳をすませばの「磨くとかえってつまらないものになってしまう石なんだ」「荒々しくて、率直で、未完成で、聖司のバイオリンのようだ」という台詞が何故か頭に浮かんできました。
80代でこのような作品を作られるなんて、ただただ凄いとしか言いようがありません。
完成度は捨てて「未」を許容したであろう監督の変化から「美」と、本来なら未と反するはずの「完」を感じ、宮崎駿の生き様そのものが作品なんだと気付かされました。
妥協を許さない完璧主義の監督がここまでしたのは、きっと次世代アニメーターたちのためでもありますよね。
残された時間の中で監督がやりたかったことがこれだったのかと思うと感謝の気持ちしかありません。
このような作品を残してくださり本当にありがとうございました。
宣伝なしの効果
終映後考えさせられました
前宣伝なし、ジブリ映画にそんな思い入れもなしの私が、ジブリファンの友人に見に行こうと誘われて気乗りせずいつも付き合わせてるからと、付き合うことに、そもそもジブリの作品をそこまでいいと思ったことないので半分渋々でした。
各サイトでアップされてるレビューのネガティブな感想をチラッと見てたのですが意外や意外私は飽きることなく考えさせられました。映像的には前半のリアルな描写に驚きました。
色々考察してる人がいるようですが、きな臭い世の中に君はどう生きるか?どう思うか?ということを問うてるのではないかなと思いました。
わからないことをGoogle先生に聞けばわかる時代に、考えなさいと言ってるような気もします。ちょっと説教くさいところがありましたが、考えさせられました。
ジブリファンの友人は、2回ほど寝そうになったとのこと、ジブリらしさというものがわかっていない私としては、先入観にとらわれず見てたので、感じ方が違ってたのかもしれません。
ただ、これはどうかなと思うのは最後の終わり方です。ジブリ映画数本しか見てませんがその時にも思ったのですが、あの唐突の終わり方がなんとかならなかったのかなーと思っています。
追伸 ワラワラが出てきた時「パケラッタ」と心の中で言って笑いそうになりました。不謹慎でしたらすいません。
私小説ですけど、視点の持ち方を変えて楽しむ事はできます。
初めの方の、疎開先の屋敷と継母の感情の描写はさすがだと思いました。特に主人公が寝てしまったときの継母の表情。すごかったです。鳥肌が立ちました。主人公にしゃべらせないのもいい演出でした。継母のアンビバレントな感情と主人公との関係性は見ものです。ただ、それ以外の部分に目新しさは無いと思います。映像はキレイだし迫力はあるけど驚きはない、と言った方がいいでしょうか。
ストーリーの楽しみ方、解釈の仕方は、3つの視点がもてると思います。
1つは、不思議の国のアリスのようにワンダーランドの冒険を楽しむ。実は楽しむだけならこの方法がお勧めです。整合性とか伏線とか忘れて、不思議な世界を楽しめます。
2つ目は生死とか命の循環。自分の知らない夜の親。墓とか魚をさばく、生まれ変わり、妊婦に産屋、そして母の死。理不尽な争い。また、老いた老婆の過去、母の過去などの描写は人間の時の流れを感じます。要するに生命の縮図ということでしょう。
7人の老婆は7人の小人=妖精かなあ?
いろんな場面で神話的なものも感じました。教養がないのでちゃんと指摘できませんが。
解釈よりも大いなる自然の中の生命の不思議と神秘を文学的に感じる方法もあるかもしれません。
3つめ。まあ、これはどうかと思いますけど、宮崎駿氏の私小説ですね。「紅の豚」の時に解説を聞いたことがありますが、氏の実家が飛行機工場を経営していて、疎開の経験があるそうですので、そのままですね。
作中、ジブリ作品のオマージュは沢山でます。最後の方のカリオストロ、森へのトンネルのトトロ、ナウシカとかものの怪っぽい菌類みたいな描写、紅の豚の飛行機の列とかガゼボなどなどは分かりましたが、多分全部あるんでしょう。
塔はスタジオジブリ。本が沢山あるのはアーカイブ化しているということか、知識だけでクリエイティブではなくなったという意味か。アオサギは鈴木敏夫氏ですね。で、主人公と叔父さんはなんとなく両方とも宮崎駿氏に見えました。積み木はネタバレなので止めておきましょう。
インコはジブリの職員?駿=食い物で腹を減らしている。ジブリの中ではデカい顔してしゃべっているけど、外にでればピーチクパーチク言うだけ。
とまあ、楽しめる作品ではあるのですが、含意として私小説要素が多すぎて、公開する作品の企画・方針として本当にそれでいいのか?という感想は強いです。
上の3つ目の私小説要素を、現在のアニメ業界・エンタメ全体に敷衍することもできなくはないでしょうけど、これだけはっきりジブリだとその解釈は通じないでしょうね。
ということで…まあ、宮崎駿作品、ジブリ作品でなければ評価がどうなるかわからない作品でした。それ以前に脚本が通らないでしょうけど。
再視聴したくならないかなあ…無料ならもう1回見て考察したいですが…うーん。2.5点ですね。
ひどい作品です。怒ってます。まあ見れてよかったけど。
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