君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
全1325件中、501~520件目を表示
僕たちはどう観たらいいのか
ジブリでいちばん好きなのはとなりのトトロ。ネコバスの行き先が「メイ」になるところで落涙必至。それ以外の作品には特に思い入れがない。なので正直、本作が意味するところを考えるのはめんどくさいだけでしかない。
宮崎駿のキャリアなのかジブリ作品群の投影なのかわからんけど、好意的に解釈しなければ、82歳の監督は認知症じゃないかと思ったほど(超失礼)。監督の作品づくりはシナリオが彼の頭の中にしかないというやり方だし、出来上がりを観た鈴木敏夫も宣伝に困って、事前情報を出さない手法を採ったのではないだろうか(暴論)。
仕事疲れもあって中盤はスクリーンを薄目で観つつも度々意識が違う場所へ飛ぶ始末(レビューを見たら寝た人多かったようで…)。それでも客は大入りだしオレ自身観てしまったわけで、あらためてハヤオ&ジブリのブランド力すごい。それははっきりわかった一作。
サギが出てきます もうおわかりですね
宮崎駿監督の作品には駄作はないと常々思っております 今回も少なくとも期待は裏切られないだろうと思って映画館に足を運びました 「君たちはどう生きるか」からは着想をえたらしいです でもサギのキャラクターが出てきて、異世界に主人公が入るあたりから、原作は全くかんけいないことがわかりました それからはひたすら退屈な時間を過ごすことになります
サギってそういう意味なんですね 監督自ら「何か期待してるらしいけど違うよ」ってことですね アニメで哲学的な問答をどう描くのかに期待したのですが、過去に見覚えのある陳腐な”ファンタジー”場面のオンパレードでした 引退を撤回して10年も費やしてまで何を描きたかったのでしょうか
明らかにサギなんですが訴えても賠償はとれませんのであらかじめご了承の上鑑賞を
この物語が何に?
キャンディーズの「微笑み返し」ですな。
つくづく宮崎駿は、商売上手ですな。(悪い意味ではないが、あざとい)
・「魔女の宅急便」では、ユーミンの曲をつかってママ世代に訴える。
・「ハウル・・・」では、当時人気のキムタクを声優に起用。
・「風立ちぬ」では堀辰雄の小説や、松田聖子の曲と同じタイトルにする。さらにユーミン の曲も使う。
本作では「君たちは・・・」の小説や、5年前の漫画版のタイトルを、内容にほぼ関係なく無理やり入れ込む。
映画の内容(映像世界だけ)は、過去の作品のオマージュで綺麗です。
昭和のアイドル・キャンディーズは、過去のヒット曲をオマージュした「微笑み返し」を解散前に発売して大ヒットしました。
でも、この映画はだめでしょ。
・疎開した少年の葛藤や悩みのエピソードが弱すぎる。
・大叔父の世界や、積み木のモチーフが弱すぎる。
終戦前後の少年の葛藤を描いた映画では、高畑勲の「火垂るの墓」の方が100倍染みわたります。見るのがつらくて何度も見たくはないが、1度見れば忘れられない映画に仕上がっています。
さよなら宮崎駿! もう出てこなくて良いよ♪
言い遺したいことがいっぱいアッテナ
宮崎駿の集大成なのでしょう。
過去作品へのセルフオマージュ(と言ったら大げさかもですが)が随所にあって、走馬灯のよう。
大まかに少年の成長物語らしい、というのは分かりました。
時代設定にしても人物設定にしても、必然性があってそうしたんだろうが、何のためなのか、何がしたくて何が言いたいのか掴めない。
アオサギを筆頭として、多すぎる老婆とか、キャラ変するキリコ、妊娠中の継母ナツコ、消えたおじ、とか何かのメタファーらしき存在がたくさんあるけど、何の比喩なのか良くわかりません。したがって彼らのパートのエピソードも同様によく分からない。
で、同一ストーリー上の話として全体の整合性を考えて読み解こうとするのでわけわからなくなるのかも、と思った。
宮崎駿は第一線の職業人としても人としても経験が長いので、思うことや言いたいこと(言い遺したいこと)がたくさんあって、それを集大成として全部、宮崎駿の個人的な表現でぶち込んだために、それぞれのキャラクターやエピソードが分かりにくく、とっちらかったのかも。
つぎはぎで一貫性がないので、ひとつのストーリーの上で動く一本の映画、というよりは「誰それのパート」としてオムニバスみたいに見たら良いか。
考えてみたら人の日常は必ずしも連続線上にあるわけではなく、ひとつひとつ脈絡があるようなないような出来事が集まり積み重なってできているので、案外これがリアルに近いのかも知れない。
それと、制作に時間を掛けすぎたのでは、とも思う。
7年の間に、日本のアニメ界では名作がたくさん生まれている。それらを見てきた観客の目も進化しているはず。なまじ長く時間を掛けたために、他作品を意識してあれこれ取り込んで修正して、それで冗長になったり散漫になったりしていないだろうか。
アニメーションはさすがで、「未来少年コナン」からの宮崎アニメ健在と思いました。
永遠に人に問いかけるテーマ
夢の中にいるような、非現実が現実として理解しているような空間の展開です。
おそらく、この映画が何度も見られる頃には、多くの込められた映像やストーリの仕掛けを見抜く人が多く出てくるだろう。ひょっとしてそれが声優のバックボーンや音楽とも紐づけされているかもしれない。
今は巻き戻しができないから、宮崎駿監督のメッセージは伝わっていないのだろう。
もちろん娯楽作品に難解な解読は、人によっては不要な議論だけど、未来の人類にも問いかけたい作品を目指しているような気がする。
この作品が化石になってしまうほど陳腐なものかもしれないが、それは未来の人々の判断に任される。
ひとりひとりに与えられた人生は、それぞれ時間や空間でまったく違うけど、これから生き抜く僕たちを含めて未来の人々に西暦2023年頃にパンドラの箱が開いてしまったことが言いたかったのかもしれない。
かわいかった
おーって感動しながら観て最後は心がスッキリ
「難しかったね〜」と両脇の座席のカップルさんの正直な感想。そうだよねー展開が早くてなんで!なんで!と思っているうちに終了。
60代のおばちゃんとしては、ジブリアニメを何回も何回もリアル映画館で観てきた人としては、ありがとうー!宮崎監督😍この作品を作ってくれてと感動して涙が出そうになった。作っている時の監督はすごーく楽しかったと思う。過去に作ったあのシーンこのシーンを再度研磨して観せてくれる。ジブリアニメの各シーンが目に浮かぶ。そして終了となってあーしあわせだったと思う。そしてやっぱり頑張ろうと単純に感動する🥹
先程の若いカップルさんたちが『わからないからもう一回観よう〜』と話し合っていたー宮崎駿監督、大成功ですよ🥹わからなくてもいいのですよね🙂
あなたは、どう生きるか?
色々な意味で話題作ですが、何故ここまで賛否が分かれてしまっているのか。
僭越ながら申し上げさせていただきますが、
本作に登場する山ほどのメタファーが、他でもなく監督の宮崎駿氏自身の、極めて個人的なメッセージへと繋がっています。
そしてーそれを、面白いと思えるか否か、ここで評価が分かれるのではないかと思うのです。
残念ながら私自身の評価は後者で、
そう言った考察によって、本作の難解なメッセージ性が分かった後でさえ、結果的に、面白さに結びついているとはどうしても思えないのです。
スピルバーグ監督の「フェイブルマンズ」に近いと思いますが、私は「フェイブルマンズ」も否定派です。
ただ、良かった点もあります。
作画は本当に見事でした。
ある火事のシーンの、炎で周囲がゆらゆらとうごめき、ドロドロと人や風景が溶けていくような描写。
あの鮮烈さは宮崎駿氏にしか出来ない職人芸でしょう。
そして、米津玄師氏の歌う、歌詞が内容にリンクしている主題歌も素晴らしかったと思います。
ときに、「君たちはどう生きるか」という問いかけのような不思議なタイトルですが、
これは即ち、「問いてる人」がいるということ。
その「問いてる人」は、やはり宮崎駿氏なのでしょうか。
自分は今までの監督人生の集大成を本作で表した。
そして、これを観た観客たち(君たち)の心に、今一度、問いかけたかったのかもしれません。
どう生きるか?と。
自分はどう生きるか。
映画館で観なくてもよいと思う
何も伝わってこない
最近上映された他のヒット作品に比べ、各映画館における一日の上映回数が少なく、さらには映画サイトでの評価も低いので、期待はせずにハードルを下げて観賞したのですが、それをも下回る内容の作品でした。
何がダメだったのかというと、とにかくストーリーがつまらない上に分かり難く、終盤近くまで何をやっているのかよく分からなかったです。さらにはテンポも悪いため、つまらなさをより強調することとなっています。そして、これが本作をつまらなくしている大きな原因だと思われるのが、主人公に魅力がないことです。主人公以外のキャラにもあまり魅力的なキャラはいないのですが、特に主人公には魅力を感じませんでした。
以上の理由から、当然物語に引き込まれるはずもなく、終始スクリーンをぼぉーっと眺めているだけで、この作品からは何も伝わって来るものがありませんでした。正直なところ、途中からは早く終わらないかなと思ってしまいました。期待していなかったとはいえ、ジブリ作品を観てこんな気持ちになるとは残念です。
最後に、本作からは、こだわり過ぎたが故に観客を置き去りにしてしまった庵野監督作品と同類のニオイを感じました。作品にこだわりを持つのは良いことだと思いますが、その大前提として観客を楽しませることを忘れてはいけないと思います。たとえ本作にどんなに深い意味やメッセージが込められていたとしても、つまらないものはつまらないです。
追記>
内容とは関係ないですが、事前情報を全く公開しなかった点や、分かり難い題名やポスターの絵、パンフレットの後日販売など、客目線ではなく、上から目線に感じてしまいました。そういった点においても本作は失敗していると思います。
言葉にはしづらいが嫌いじゃない
映画館にて鑑賞しました。
自分の周囲にも鑑賞した人が多いのですが、その方々の評判が正直あまり良くなかったということもあり、若干ハードルが下がり気味だったのかもしれません。ですが、自分としてはそんなに悪くないな、と思いました。手放しに面白いとは思いませんが、映画としては好きです。
まずはやはり映像が素晴らしいですね。最初の火事のシーンから目を見張る作画でしたが、この作画のクオリティはやはりジブリだな、と感じました。キャラクターの動きにも彼らの感情や人間性を分からせるような動き、また動きだけを見ていて単純に面白いと思わせてくれる感じは流石ですね。
ストーリー部分については1度の鑑賞で全てを理解しようとするのは無理だなと鑑賞中に思いました。途中からがっつりファンタジーで宮崎監督ワールドを感じました。ストーリーを追うのではなく、なんとなくどんなことを描いているのかを重視して見ていたら、いつの間にか涙が出ていました。正直どのシーンで泣いたのかも思い出せないのですが苦笑。
ということでタイトルにも書いたとおりなのですが、分かりやすく面白い!というシーンがあるわけでもないですし、すごい面白い、とも言い難いのですが、不思議と嫌いじゃないなと思える映画でした。
またしばらく期間を空けて見てみたいと思います。
大切なことは言葉にならない
かなり面白い
分からなくとも良い
世界の秘密
作品同様、言葉にも、文章にも出来無いので
感じたままに
①美術の美しさに人物も物語も何もかも持っていかれてしまう。ありゃアート。
本物の絵画に負けず、アニメーションの意地を見せてくれて嬉しかった。
②エンドロールに、最後のメッセージがある気がする。
主題歌も含め、あれが一番だった。
誇らしかったり 愛らしかったり
人の子が、子供によって父親になり、
最後にウチの子達どうだ!本当にありがとう…
って言ってる気がした。
③でも、またもや有名俳優ばかり…
調べてみれば、声優さんは時間毎、
俳優さんは、実写の通り作品で拘束出来るらしく、それで初期に色々モメたらしい。
有名なのは、イメージをそのまま出す為&鈴木Pの野望なら大人になってとても納得。
しかし、今回は情報が無いお陰か、最後の答え合わせみたいで、楽しかった。
④分からない事があっても良いんじゃない?
古に観た、もののけ姫が再演された時、
年を重ねたせいか、鬼の目に涙…
やっぱり、世界の秘密は時を重ねてしか
解け無い事だってあるのかもしれない。
⑤過去と未来をどう感じ、現在をどう生きるのか?
作者であり主人公は、
夢と現実は
不思議で、切なく、不条理で残酷だけど、
優しさ、暖かさ、豊かさも希望と一緒にあるんだよと
説教では無く、遺言の様に伝えようとしていると思う。
だからこそ、今を生きてる若い方も
是非立ち止まって一度で良いから観て欲しい。
私は、これまでを生き、
これからを生きるから、今は…星4点。
5点はいつかこれから…
ジブリ過去作を見てきた人には最高のフルコース
全1325件中、501~520件目を表示