君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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最後ぐらいは
恐らく今作は宮崎駿さんにとって流石に最後の作品になるのでは思います(何回も撤回してきたけど)。
最後と言う事でスポンサーの意見も入れずに作りたい物を作ったんだろうなぁと言うのはとても伝わって来ましたが、なんだろう、この見終わった後の複雑な気持ちは。
宮崎さんは偉大であり、巨匠であり、世界中のファンやクリエイターに影響を与え、老若男女様々な方に愛される作品を世に送りだして来たと思います。
私はそんな巨匠の最後の作品に対して偉そうな事を言うつもりは毛頭ありませんが、そんな巨匠の最後の作品だからこそ、見る人で賛否がわかれるとかじゃなくて、誰も見ても凄いね!感動した!涙が止まらない!興奮が止まらない!何回も見たい!彼の最高傑作だ!永遠の名作だ!と言う様な物が見たかったです。
これはあくまで私の意見であり、まだ公開されたばかりなのでどういう評価になるのか気になりますね。
宮崎駿による宮崎アニメ
宮崎駿全部乗せ
生前葬だと思えば明るくていいな
誰も宮崎駿にはなれないし、ならなくてもいい
たとえ世の中が地獄でも、戦後日本はそのようにして始まっているし
観終わって時間が経つごとに、本当に死ぬんだな宮崎駿、という実感がひたひた押し寄せて来た
劇場で初めてラピュタを観た日から、私の人生をちょっと、だいぶ狂わせてくれてありがとう
(ナーバスになる前の所感)
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内容については後日書こうかと思ってますが、さっき思いついて黙ってられなかった部分
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セキセイインコはもしかして、ネット民のメタファーなのかな?
息子にとっては具体的な暴力を意味するが父(駿)にとっては単にやかましくてウンコを引っかけてくる程度の存在でしかない。
それなら現実にはあり得ない赤い羽色のがいたり、あっち側でかわいくなく描かれている(ここ重要)のも納得。
ペリカンは、現代の日本人ないしオールドスクールなアニメファンてとこかな。。
メフィストフェレス役の青サギは鈴木敏夫プロデューサーで、塔はジブリのスタジオ。
うんそれ、入ったらどえらい目に遭うよ、知ってる。
Twitterでペリカンはジブリのアニメーターだと書いてる人がいて確かに!と思った。でも動画のアレクサンドラ・ワエラエフさんは健在だったよ。
以下、内容についてメモ(ネタバレ)
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・大叔父、父、主人公は宮崎駿のようであり、また主人公に吾郎さんを投影してるように見える部分もある
・疎開先で駿と吾郎さんを思わせるキャラクターが出会って友人になる、みたいな話にもできたはずだが、そうはせずに同一キャラクターの中に両者の要素を感じる。
・父と息子を同一視してる?としたらキモいし、メッセージとも矛盾してくる
・もっとキモいのは母との関係
・靴の並び、継母と自分との間に父が割って入る。露骨なエディプス的欲望
・その一方で、ちゃんとお別れを言えなかった実母と再会して、恋人のように大冒険する
・きっかけは母の遺した表題の本。
・彼女は「王国」の崩壊を涙で見送ってくれる
・父は死の商人だし無神経で信用ならない男(キムタクゥ!)だが、息子も青サギを撃退するため武器の開発に血道を上げる。父と子の相似形。
・兵器(アニメ)製造にかまけて息子の屈折に無頓着な父は吾郎さんから見た父、駿?
・話は破綻してても構造は残る(冒頭にアクション、終盤にカタストロフィがあるとか)
・いびつではあるけど、意外と筋通ってるなと思ってしまった。宮崎駿のフィルモグラフィとか、ナウシカの原作とか、ネタが揃ってないと意味わからんとは思うけど
・作画的には服のしわ、人物のフォルムなど、絵がシャープ。冒頭の火災からトップギア
・バリバリもう1本くらい作れそうな現役感あったけど、それは本田雄氏ならびに最高の原画スタッフによる画面のおかげかも
・血だのジャムだの表情だの、やたらドロっと過剰で「おかしな」ところが駿で、ジブリらしからぬリアルなところは手が回らなかったのかなーと想像
あとは雑感
・この十数年、吾郎さんや若手を苦しめてきた「ジブリらしさ」とは何だったのか→児童文学や少女マンガを原作にファンタジックな少年少女の出会い?→結局は宮崎駿個人の芸風であって、その王国も間もなく崩壊する。それを継承する必要などないというメッセージなのかな
・若い世代や息子に向けた謝罪と贖罪であり、観客への長年の支持に対する感謝とお別れ(生前葬)
・観客が宮崎駿に期待するものはもはや宮崎駿も作らない、人がその人らしくいられる時間は意外と短いが、個人的にはかえってほのかな希望を感じた
・この先、日本が火の海に包まれることは駿の中では確定事項(新しい戦後)
・エンドロール、製作に吾郎さんの名前を見た時はちょっとホロっと来た。なんだよジブリアニメの主人公かよ(だよ)。
・財務、経理みたいなクレジットがあったのは今まで記憶にないけど、鈴木Pをめぐる醜聞の影響?
・あっちの世界でキリコさんが古代魚をさばく前の死者たち、服が東南アジアっぽく見えたのは向こうの戦死者という示唆なのかな?
難解な神話的、宗教的、戦闘シーンのない、戦争映画でLOVE&PEACEがテーマ??
予告も内容も非公開。
これはね…ファミリーアニメ映画でないね。
なかなか難解な映画かも。
個人的には、戦争シーンのない、戦争映画で、神話的、宗教的な、LOVE&PEACEをテーマとした抽象的な映画だと感じた。
そして、今やアニメはCGが当たり前の様になってるが、宮崎駿のアニメは絵画のようで、今回の作品は内容も含め、抽象画のようで、背景など油絵みたいで芸術的。
描き方も、小説家 村上春樹のような、分かる人だけ、分かれば良い。
それぞれが、自分流に解釈して欲しい的な?説明がましくないのもよい。
舞台は戦時中なんだけど、戦闘シーンは全く無い。
母親が入院してる病院が火事になり、亡くなる冒頭のシーンが、唯一戦争をイメージするだけ。
あの世と、地獄、天国、祖先や縁を繋ぐ、抽象的な表現で、説明がましくないので、想像力を試ささせられる。
考えるより感じろ‼️的な??
今の自分は、縁から成り立っていて、多くの経験を積んで、自我を成長させる。
…みたいな?
人によって捉えようが違う、難解な映画で、子供向けではない、宮崎駿の自らのメッセージなのかも。。
映画館でやる意味ある?
宮崎駿ファンのための映画。
多くの映画館で、夏休み時期に大量のスクリーン埋めて上映するには、観客に失礼が過ぎる。2000円払う価値はないので、ライトなジブリファンくらいの方には全くおすすめできません。
これだけ様々な方法でコンテンツを公開できる時代に、劇場公開する意味を考えてほしい。
宮崎駿最後の作品と謳って、1人1万円取ってネットで有料公開して、ファンの熱い要望により単館系で大スクリーンでも見られる、くらいで良かったと思います。もちろん収益は下がるので映像のクオリティは下げざるを得ないと思いますが。
ジブリと宮崎監督がすごいのは、多くの人を魅了する作品を何作も生み出したからです。それっぽいアート系の売れない作品を作れる監督は世間に五万といるし、彼らはファン以外に影響を待ち得ません。多くの人を楽しませる、感動させるべきフィールドで、そんな作品を上映するに至った不誠実さに失望しました。
一方、宮崎駿ファンの方は絶対に劇場で観るべき映画だと思います。何度も足を運んで宮崎監督の最後のメッセージを何度も咀嚼するべき。
作品としては、わかりづらい上に抑揚もカタルシスもなく、これまでやってきたことの詰め込みで、理解できない人が多いのではないでしょうか。
駿、腕落ちたな、というのが正直な感想。残念です。
宣伝を一切行わなかったことも、豪華タレント陣を声優に起用している時点でかなり違和感があります。鈴木Pはこの作品の制作初期に大衆受けしないことに気づいていたと思いますが、ジブリ最大の功労者である宮崎監督に華を持たせてあげたい思いがあったのでしょうか。
もしくは、制作過程で宮崎監督が心変わりし、より多くの人にメッセージが伝わる方向に変わる可能性に賭けたのか。宣伝(多くの人に観てもらうための行為)をしなかったのは、もしかすると鈴木Pの最後の良心だったのかもしれません。
(おそらく回収見込みが立たないため、コスト削減しただけと思いますが)
何度も見返した大好きなジブリ作品もあるので非常に残念でした。
宮崎駿ファン以外の方は、金曜ロードショーを待つことをお勧めします。
途中寝落ちしてしまった。一緒に行った友人も寝てしまったと。見終わっ...
途中寝落ちしてしまった。一緒に行った友人も寝てしまったと。見終わっての勝手な感想‥これは82歳の宮崎駿監督の頭の中を、そのまま映し出しているのではないか?。日々思ったり考えたりしている事を、覚書のよう並べて、画像に投影させてみた?。だとしたら、何て楽しい素敵な頭の中なんだろう!。勝手に想像を膨らませてしまいました。
久しぶりの大人の為のアニメーション
ジブリらしい細部まで正しい人や物の動きと美しい風景の映像。
最近のやたら全てを言葉で語るアニメとは違い、ある程度の知力と想像力が必要。でもだからこそ、心の奥の方に届くものがあると思います。
宮崎駿監督の若いこれからの人達への遺言のような作品だと思いました。
『ワレヲ学ビモノハ死ス』
マグリット?ゴッホ?ヒッチコック?そして数々の概視感溢れるシーン 勿論考察サイトにはその解釈や、題名の本、そして参考した児童文学から紐解くテーマは数多ネット上に溢れる そして同時にこのサイトを問わずネット上に囂しい程の極端な賛否両論 その中には直接作品とは関係無い制作陣への人格評価等々、このデジャビュはそうだ、"#私のアリエルを返して"だと合点がいく パヤオはこんな作風じゃなくてもっと夏休みの子供達が喜ぶ様なエンタメに振り切った冒険活劇とファンタジーを提供してくれ、もはや『ナウシカ2』以外に制作することを赦さない的輩からすると、正に"#私のジブリを返して"なんだろう もうそれは単なる自分の欲望を"正義"という鋳型に流して出来た鋳物を、他の賛同者に称賛して貰いたい"承認欲求"のバケモノ以外に見えない
セルフオマージュと、監督が好きなモノをぶち込んで煮こごりにする手法は、タランティーノがもうやってること 別にそれを否定したり二番煎じと揶揄する道理はない 引退を撤回、声優を使わないキャスティング、別にどうでもいいではないか
実際今作は監督がその全ての人生経験を落とし込んで描いてみせたストーリーテリングだと思うし、そのラストをバサッと呆気なく終わらせるのも彼の気持の代弁を演出したのかもしれない 「色々喋ってきたけど、なんかもうどうでもよくなってきた バイバイ」って感じで・・・ 映画は実写であれアニメであれ、作家性が溶け込んでいないとそれは総合芸術として体を成していない エンタメはあくまで"エクスプロイテーション"を呼び込む手段 面白い、哀しい、恐い、寂しいなんていう感情をコントロールする理性や哲学を訴えたところで、その正しさはいつもいつも世界は、時代はそれを刀で真っ二つにし、プロパガンダで感情を増幅させる 齢82才のアニメーションの神が、自分の老害を厭わずに、後輩アニメーター達を連れ回しながら仕上げた作品 勝手に遺言と受け取れば良いし、いい迷惑だと思うのも自由 馬鹿馬鹿しくも神々しい、繊細で図太い、それは正に"人間"そのものを表現してみせたアニメーションなのだと自分なりに結論付けてみる ヒューマニズムを説く作風は幾らでもある そしてそれは今感じる義務などなく、後から感じる事だってあり得る これだけは言い切れるが、今作は今後も永くに渡り、日本テレビや全国の映画館で上映されるのだ。。。
オジイチャン、ご飯はもう食べましたよ
本当に大切なものを守ったり、手に入れることもない。だから、それを阻む巨悪や巨大な壁も存在しない。
それは、何より、主人公の設定で表現されている。
一時代を築いた巨匠の最期を観に行くべき
宣伝なしは成功では? 鳥トラウマ映画としては上々
冒頭からすごい映像表現だし、サイコホラー感があって引き込まれる。
特筆すべきは、鳥の描写。私は鳥恐怖症なのだけど、鳥のグロテスクさ、気持ち悪さ、不潔さ、気味悪さ、攻撃的な恐ろしさが見事で、ヒッチコックの『バード』以来の鳥トラウマ映画だった。宮崎駿は鳥好きそうだけど、実は鳥恐怖症?それくらい見事に表現されていた。
ところが、中盤にファンタジー世界に入ってからはジブリ的な既視感も強く、何を伝えたいのかもわからず、個人的には失速。
夏子さんのことを主人公が唐突に「お母さん」と呼んだときは、「再びサイコホラーか!?」と期待したけど、あれは和解表現だったのか〜。いや、あの流れで別に和解せーへんやろ!
・『風立ちぬ』を想起させる父親が軍需工場経営者
・『白雪姫』の小人を想起させる老婆7人
あたりは回収されるかと思いながら観ていたけど、特になかった(たぶん)。
全体には、ここ20年くらいの「世界系」とここ数年くらいの「マルチバース」の要素を、ジブリの世界観で包んだような作品。
まあ、お金を払って観て後悔することはないけど、観なくてもいい映画だったかも。少なくともこの映画を観て『君たちはどう生きるか』と問われても、「なんとかこっちはこっちで頑張って生きますわ」としか思わない感じだったかな。
観終わると「宣伝しない」という宣伝戦略は(たとえそこまで観られず終わったとしても)成功だった気がする。普通には宣伝しづらそうだもんね。米津玄師さんEDはジブリに合わない気がするし、もうお腹いっぱいかな〜。
んー結局
タイトルのこれはどういう意味なのか。
色々考察する余地のある映画だけど、結局タイトルの意味が観客みんなに伝わってないと思う。難しければええというわけではないので。
まぁ、まだ何も深く考えるフェーズに入ってないので評価は変わるかも
宮﨑駿のフルコース
この映画は宮﨑駿の原液のようで、これまでの映画はその原液をいろんなテイストで割った(薄めた)ものと表現した人がいるらしい。
なるほど…ただ、私は少し違って宮﨑駿のフルコースという印象。これまでの作品の美味しいところを煮詰めたものをコースにして見せられた感じ。
一皿(シーン)ごとにどこかで見覚えがありつつも、全くテイストの違う料理(中国料理、フレンチ、イタリアン、和食、e.t.c.)が次々と運ばれてくるので、食べ終わった時に何を食べた(観た)のだろう?と自分の理解が追いつかず、解釈や整理が出来ない感じ。
ただよく分からないけど、一皿一皿はすごく美味しかったという感動はある。一方で話の筋はある程度追えてはいても、登場キャラクターの各々の行動原理に理解が追いつかない部分が多分にあるので、自分にとっては何度も見ないとダメなタイプの映画でしたので、2回目以降の鑑賞で評価が変わるかもしれません。
冒頭の火事のシーンが凄かったなぁ。
あれでまず度肝抜かれました。
宮﨑駿版「夢十夜」とでも言えば良いのかな。
メタ的な視点を踏まえてみると、理解が進むのかもしれないけれど、それは抜きにしてまずは物語を堪能してみたいものだ。
ちょっと寝たかも…
わかったようなわからんような…争いを止めるのはわれわれ次第、てこと、なのかしらん。普通の人生ストーリーと思っていたからファンタジー感は楽しめたかも。が、ちょっとは予備知識あったほうが良かったかもなー。
宮崎駿節
上映日も、内容も全く知らずに観る映画は初でしたが、宮崎駿の映画だと謎の安心感と期待感でワクワクしてました。
内容は正直何回も観ないとちゃんと砕けない感じはあったけど楽しかった!!
どう言う展開になるか想像つかないのがまた観ていて楽しいのかも。
何回も観て内容ちゃんと把握したくなる感じ。
出てくるキャラクターも個性豊かでところどころのシーンにハウル、千と千尋感など感じれた。
少年時代の思い出
この映画で描かれた事を細かくどうこう書こうと言う気にはならない。
鑑賞中に思った事は、この映画で描かれた事が自分が子供時代にみた夢の様だという事だった。もちろん具体的な記憶があるわけでは無いが、不思議と共感できるというか、納得できる内容だった。
この映画で描かれた内容が、宮崎駿という映像作家が創ってきたものの集大成である事は間違いないと思う。細かい内容の是非を問う人もいるかもしれないが、私は好きだ。評価が割れるのもよくわかる映画なのは間違い無い映画なので、簡単には他人に薦められないが私は好きだ。
そういう映画です。
目的不明
オマージュ? あぐらをかいてるだけ? ナウシカ以後のファンにとって明らかに後者!
ストーリー、映像、音楽、キャラの動き(転入時の同級生以外)、今時としては特筆ナシ。何のための作品でしょうか?
それと新人や俳優使うのいい加減やめませんか。今の声優さんはとっても上手ですよー。
宮崎駿の「生前葬」心地よく甘美な「悪夢」
是非観た方々と語り合いたく、初めてこういうものに投稿します。
私は泣きました。そして、宮崎駿氏の13作品が大好きなんだと改めて気がつかされました。いつも傍に、あの作品たちがいたのだということを再認識した次第です。この映画では、「未来少年コナン」「ルパン三世カリオストロ」「ナウシカ」「ラピュタ」「トトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋」「ハウル」「ポニョ」「風立ちぬ」「君たちはどう生きるか」以上、13の積み木すべてが現出しています。13の積み木は、ファシズム的象徴もしくは死の暗喩によって崩れ、宮崎駿という塔は崩落します。そして、登場人物たちはそれぞれの人生へと、「生きる」扉を開ける。これこそ、「君たちはどう生きるか、もう君たちの時代だ。」という強い宮崎駿氏のメッセージなのだと痛感しました。
そして宮崎駿氏には「弟さん」がいたのですね。ハッとしました。ポスターにもなった彼、アオサギは一体、現世では誰になったのか。最終シーン、一瞬だけ映り込む「弟」...その顔はあのずる賢いアオサギと瓜二つ...これには脱帽しました。兄弟たちはいつもお互いをけん制しながら親たちの愛を取り合います。醜く、ずるくて、自分のことしか考えない。人間なんてそんな欲深いものです。でも、愛し合う。協力し合う。愛おしい私たち人間。そして、子どもってズルい生き物だもの。宮崎駿氏の本音を邪推するならば「僕、正直子ども、あんまり好きじゃないんだよね苦笑 だから君たち、早く大きくなりなさいな!」でも、そういう子どもの狡さを肯定し、見せつけてくれる宮崎駿氏の度量の深さにも心打たれました。
きっと、宮崎駿氏は本当にこれ以降作品を作ることはしないと思います。積み木が、もう若い私達世代に託されているのだから。だからこそ、彼が生前葬として、塔を自ら木っ端微塵にするのは、彼だからこそなし得る技だと、脱帽の思いでした。
久石譲さんの音楽も、今回中間部でガムラン音楽的要素が取り入れられています。キリコさん、良い女だったんだなあと。老いた人が最初から老いている訳ではない、人に歴史あり。前半嫌な感じのばあさんだなと思ったけれど、後半で見事に覆されるのも、なんとも愛おしい。こういう人間を見るまなざしの暖かさも、宮崎駿氏の真骨頂だと感じます。
長く書いてしまいましたが、宮崎駿氏に心から感謝の言葉を伝えたいです。
この映画を劇場で観れることを幸せに思いました。
君たちはどう生きるか?
付け込まれ、蹂躙され破壊され尽くして降参した日本
この日本に生まれ、ないならつくれば良いじゃないかと
つくり続けて失われていくものも見失ってしまった日本
この日本で作品と共にありし日の日本を紡いできたよと
宮崎駿さんは言いたいのだろうか?なんて想像を巡らせ
観た本作。随所随所にジブリ作品の象徴が織り込まれ
エンディングへと向かう中、不覚にもエンディング手前で
ぼく個人は涙を抑えることができなかった😭
君たちはどう生きる?と問われたので返答すると
僕は三文政治家がキャッチのように連呼した
日本を取り戻す。を彼とは違う意志と思いを持って
しっかり腰据えてやり切ります。
と返答いたします!
駿さん、最後の最後に本当に良い作品を
ありがとうございます◎
追記
駿引退はジブリの経営からの引退。後継への移行でしょ。
筋違いな批評には笑止千万だわw
ジブリからの卒業
一言で言うと、面白くないです。子供にも見せられません。
序盤の炎の描写はすごく良いですが、それだけ。
ゲド戦記とほぼ同レベルの作品というとわかっていただける方は多いかもしれません。違いとしては、巨匠の名の下に集った超優秀スタッフとスタジオのおかげで作画の崩壊は免れてます。
ジブリは一時期アニメ界を牽引しましたが、今は見る影もなく・・
高評価している方は、この映画の監督が宮崎吾朗でも同じ評価をするでしょうか?そこだけ問いたいです。意味がわからない方は、菊池寛の『形』と言う小説を青空文庫で読んでみてください。
宮崎監督が作ったんだから、深い意味があるとか、この映画は深いんだよ、わかる人にしかわからない。私はわかる側です。とかのたまう人たちがいるが、そんなことではなく、もう監督には一本のアニメ映画すらまともに作ることができないくらい衰え磨耗していることに気づいて欲しい。
もうこれ以上酷使してはいけない。あと一本撮れとか正気の沙汰ではない。
安心して欲しいのは、もうジブリがいなくとも現在のアニメ界は独り立ちできるようになっていること。
そういった意味では、この作品を見て良かったです。今の巷のアニメ作品がジブリを遥かに凌駕していることの証明になっているから。監督今まで本当にお疲れ様でした!
(レビューが過激すぎて消されたので、マイルドにしました)
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