君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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次世代へのメッセージ
大叔父様から眞人へのメッセージが、そのまま宮崎監督から視聴者へのメッセージとして読み取れた。"これまでの世界は崩れつつあるため、より善い世界を君の手で創ってほしい"という思いは第二次世界大戦下の当時に当てはめることもできるし、2023年現在に当てはめることもできる。そんなメッセージに対し、眞人は美しい世界で生きることより、悪意もあるし殺生も時にはしなければならない世界で生きていくことを決意したように感じた。過去作品よりも、よりリアルで生々しい実際の世界を映し出した綺麗事のない真っ直ぐな作品だと思う。
見る人の視点で大きく変わる芸術作品
「君たちはどう生きるか」
それは宮崎駿が作品を通じて伝えたいメッセージだったと私は思います。
宮崎駿という方は、「仕事人間」だったと私は思います。
その監督が最後に私情も含めた、心や頭の中の思いを作品に投影させた作品ではないかと思いますいます。
「私の仕事はやり切った。さぁ、これから君たちはどう生きる?」
そんな思いを感じました。
他の方の考察で、作品に出てくる物や人物がスタジオジブリのメンバーに置き換えられる
考察はとても共感出来ました。
最後の映画かは、分かりませんが、造りたい人と作りたい物を商業的作品ではなく伝えたい事を全てつぎ込み、そして今回のキャスティングに関してはこれからの世代の人達にも作品に携わってもらい技術の継承みたいな意味もあったのではないでしょうか。
これから見る人に、少し不思議な魔法の言葉をかけるとすれば
「この作品に内容はありません」
この作品の楽しみ方や、内容は、見る人が考える事で想像を膨らませる仕掛けであると私は思います。
のちに答え合わせをしてくれる日が訪れるまで楽しみましょう。
P.S.
推理小説で犯人を知りながら読む作品と、犯人を知らずに読む作品はどちらがおもしろいでしょうか。
普通だった
好きな人以外には薦められない。気になるなら観ておいたほうが。
個人的には、途中で映画館を出たくなった。
君たちはどう生きるか、私はこう生きた。
自伝「ふしぎの国の駿」
青鷺は鈴木さんだよね。
明確には言えないが色んな作品、人が出てる、ような気がする。
10年ぶりの宮﨑駿ワールドを存分に楽しませてもらった
1枚のポスターデザインからは想像がつかない展開の数々に、ワクワクが止まらなかった。
※この先はネタバレを含むため、ご注意ください。
空襲警報が鳴り響き、眞人の母のいる病院から火の手が上がる冒頭シーンから、時代設定が第二次世界大戦中ということがわかり、けっこうビックリした。
疎開先の駅に出迎えてくれた母の妹のお腹には、腹違いのきょうだいがいるというのは、当時は割とよくある話だろうけれど、素直に受け入れられない眞人の繊細な気持ちの描き方は流石の一言。
眞人が机の上に積んでいた本の山が崩れて片付けているときに偶然見つけた『君たちはどう生きるか』を開いたら、「大きくなった眞人君へ」と書かれた母の字があり、読み進めたページの上にぽたぽたと彼の涙が落ちるという一連のシーンにはグッと込み上げるものがあった。
自分がいなくなった後も大切な存在に残してあげられるものが、この小説ということも、宮﨑監督からのメッセージなのだと受け止めたし、ぼくもわが子に同じことをしてみたくなった。
本作にはいろんなキャラクターが登場するが、若き日のキリコさんは痺れるほどカッコよかった。切符のいい女性像は『天空の城ラピュタ』のドーラを想起したし、他にもこれまでの宮崎駿作品の登場キャラクターを重ねてしまう場面があった。
眞人の父親は戦闘機の部品を作る工場の経営者として儲ける人物として描かれていた。そして眞人も、望むと望まぬとに関わらずその財力の恩恵を受けていることがわかり、複雑な思いに駆られた。
眞人の「悪意の証」は、そういう自分自身を否定したい気持ちから付けられたのではないかと想像する。
「命の誕生」も重要なテーマとなっており、密接に関わるキャラクター「ワラワラ」もかわいかった。すべてのワラワラが無事に空に飛び立てるわけではないところがリアル。生命は誕生そのものが奇跡であり、神秘的なのだということを表しているように感じた。
魚、蛙、ペリカン、セキセイインコの大群に対して、唯一無二のトリックスター青鷺の存在感は抜群。擬人化されたインコたちもユーモラスだった。
お屋敷のおばあちゃんたちは「白雪姫」に出てくる7人の小人のように可愛らしかったし、冒険シーンはいかにもジブリ作品らしかった。
ラストは少し唐突な感じがしたことは否めないが、10年ぶりの宮﨑駿ワールドを存分に楽しませてもらったことは間違いない。
最初から最後まで理解出来なかったです(+_+)
戦争モノではなかった
自分はどのレイヤーで生きてるのか
普通のSFファンタジーエンタテイメント映画として楽しめた。
ネットでは賛否両論あるそうですが、自分はエンタテイメント映画として楽しめましたね。
意味だのどうだの難しく考えずに、ジブリ作品を楽しみましょうよ。
気に入ったのは、若きお母さんの操る帆船。未来少年コナンのオープニングを連想してワクワクしました。
海はこっちの映画の方がずっと綺麗でしたね。なんせ半世紀のギャップがあるのですから。
若干、唐突に子ども向けのキャラが動いたりして‥まあ、ご愛嬌ですかね。
メタバースのターミナルの崩壊を防ぐため大伯父の足掻きが巻き起こした事件に巻き込まれた普通の少年の物語。
半世紀の間、宮崎駿作品を見てきた自分的には、決して好きな映画上位に位置しませんが、風立ちぬより好きな映画でした。
いい映画でした。
ザンネン
賛否両論
もちろんあります。
僕はジブリが大好き。
考えるより感じていたあのドキドキ感。
ジブリ。
それが無くなってしまった風立ちぬから
立て直せず。
自伝的に考えさせる作品となった。
考察は多々あり、また隠れた仕掛けも
これから話題になるかもしれないが
映画館で観たあの名作たちと肩を並べることは
到底遠い作品となったか。
鳥の鳴き声がモールス信号。
積み木の数が作品の数
戦争から離れられない思いの強さは
どこへ向けての発信なのか。
子供が見て、意味がわからなかった。
途中から寝てしまった。
何度も何度も観たいと思われる作品を
待っていた。
トトロ、魔女の宅急便、もののけ姫、、、
ザンネン、、、
婆さんあんなに要る?
正直、かなり不安があった。
「原題作の映像化ではない」ので予測は困難、『SLAM DUNK』と比べても極端に事前情報が少ない。
宮崎駿の引退撤回も、情熱故であればよいが、金や名誉、会社のためだったら…
結果、情熱はあったと思う。
しかし面白かったかというと、話は別だ。
最大の難点は、人物の感情や動機がまったく伝わらないこと。
特に主人公である眞人に人間味が皆無で、何度も死にそうになりながら取り乱すことすらない。
何のきっかけもなく夏子を「母」と認め、ヒミとの別れも「このままでは死ぬ」と言いながらアッサリ。
無表情かつジブリ的な棒演技のため、余計に読み取れませんでした。
(棒といえば、ヒミの泣き演技はヒド過ぎた)
異世界の細かな説明はなくてもいい。
しかし、例えばヒミが「この中では制限される」と言うが、能力が不明瞭なためそれがどう影響したか分からない。
大叔父が何を目指し何をしてきたのか知らないのに「道半ば」とか「継いでくれ」とか言われても…
要するに、没入させてくれる要素がなかった。
ジブリをメタ的に表しているとの解釈も見たが、だとしたらそれを仕込みつつエンタメに昇華しなければただの身内ネタ。
母から贈られた『君たちはどう生きるか』を読み涙するシーンもあるが、未読には意味不明。
ただ、作画に関してはジブリの正当進化を感じ、序盤で火の中を駆けるシーンは素晴らしかった。
「宮崎駿はこう生きた、君たちはどう生きる?」ということかな…
素晴らしい。大切な人を亡くしたことがある人なら、とくに深く沁み入ると思います。
公開されてから、全体構成について、わかりづらいとか、ついていけなかった、というレビューが複数目に入ったので、果たして自分に理解できるか、すこし心配な気持ちでスクリーンの前に座りました。全体のストーリー(プロット)は、主人公や周囲の治癒・成長とともにあり、大切な人とトラウマを負うような別れ方をした人なら、多かれ少なかれ経験したことのあるような、起きているときも、寝ているときも、現実と非現実を、行ったり来たりしているような感覚と似ていると思いました。また、事前知識として、「君たちはどう生きるか(吉野源三郎 著)」と「失われたものたちの本(ジョン・コナリー 著)」の内容を知っていたことで、急速な話の展開に翻弄されずに、本作品が視聴者に必死に投げかけてくる課題を受けとれたのかもしれません。
これまでの宮崎作品が交響曲だったとしたら、この作品は、すべてをつなぐ最終楽章だったように感じました。この作品をみると、もう一度、これまでの作品をすべて観たくなるような衝動にかられます。ジブリ映画で育ったわたしたちへ、宮崎監督から愛のこもったコミュニケーションがここにはたくさん詰まっていると思います。
終盤は、涙がとまりませんでした。
宮崎アニメの教科書みたいな映像作品
タイトルは意外と内容とは無関係
なんの期待や事前情報無しで
鑑賞しました…
期待してなかった…と言えば嘘になるかもしれない… 混沌とする世界情勢と日本の絶望的な社会と経済の将来性の今日、どんな将来的方向が見えるのかな…と期待していたかもしれません。
声優さんの声 ナツコさんは聞き覚えのある声で 木村さんでした。
これまでのジブリ映画と比べてしまうと
ストーリーと映像の流れが
ブツリ、ブツリと切れるところがあり
話が飛ぶというか
なんだか雑だなぁ~…
どういう展開? …と理解に欠くため
意味がわからないとなることがありました。
ストーリーがタイトルからはかけ離れていて
私の期待した将来に対しての自分や地球人として どう歩むかなど問う内容は皆無でした。なので 残念
もしくは、今の自分では汲み取れていない要素があるのかも知れないですが。
ナウシカや千と千尋の神隠し、ハウルの動く城、耳をすませばやもののけ姫、おもいでぽろぽろ、火垂の墓 は 何度見ても何かしら違うものが見えるのが楽しみですが…今回はストーリー的にも解釈は至ってシンプルなのかなぁ?という印象を受けました。
宮崎駿 君たちはどう生きるかを見て
僕は宮崎駿引いてはジブリが嫌いなわけではない
ただ、近年の作風に魅力を感じないのもあり、今回はあまり期待していなかった
ただ、何も広告も宣伝もないというのを知った時は、何が来るかわからない怖さと同時に、下手にSFというかファンタジーに手は出すなよとそれだけを思っていた
実際観てみて彼の独りよがりなところは否めなかったし、ファンタジー要素というか異世界への移動からその先の展開があり、まあ驚いた
で、この映画は、なんというか事象の原因や細かな設定を鑑賞者が想像しなければならない作りになっている、この作り自体は良いとして、あまりにも場面場面がかけ離れすぎていたように思う、海に行ったと思ったら山へ行って山に行ったと思ったら実家に帰って、みたいな状況
それからその途中経過があまりにも雑というか省かれてる部分が多く見られるというのも少し引っかかった
例えば走ってると思ったらなぜかもう目的地の近くまで行っていたり、階段を降りてると思ったらすぐ目的地に着いたり 千と千尋の電車に乗って行くシーン、崖の上のポニョの車で家まで爆走するシーンを思い出して欲しい あのシーンでカットが挟まれて突然目的地の近くに居たらどうだったか、僕はそれが気になった
宮崎駿含めその下で働く方々は素晴らしいと思う
だからこそ物語の場面場面をしっかりと繋げてほしかったし、歩くところ、走るところ、向かうところそしてそれらの背景をしっかりと描いてほしかった
それから、この映画を理解し難いと言っている人に、想像力が足りていないと主張する方がいるが、これは想像力の問題では無く想像で補完する域を超えているというと言うのが問題だと思う 鑑賞者の想像が作品の情報を補完することも、映画やアニメで時たま必要になるが、大衆のみんながみんなそんな素晴らしい想像力を持っているわけではない 間髪入れずに「なぜなぜ、原因を知りたい、いつ教えてくれるの」と思うだろう そして分からなかった挙句帰りの電車でネタバレサイトの適当なレビューを見る始末 このような人が大量に生まれる映画を作るのは少しばかし独善的なのではないかとも思う
そして今回、反応を試されてると感じて気持ち良くなる人もいるが、何が何だか分からなくて終わった人が多かっただろう だから評価が二分されてる現状も、至極真っ当と言えば真っ当といえる どっかのサイトでレビューが5と1ばかりで結果3になってると言うのを見たこれはこれで面白いと思った
いや本当にこう書いているとなんか悔しかったというか、結局期待してしまっていた自分がいたということに気づいてしまった 彼らの技術は素晴らしいが今一つというか、私がもし他人にこの映画どうだったと言われても、別に面白かったとも言わないし、勧めないなという感じ まぁ見てみればと言うだろう、と言うか実際そう言った
結局、数十年に渡って、映画公開当時の熱狂が語り継がれるような、そんな作品を僕は求めていたんだ ジブリに傾倒しているわけでもないし、盲目の信者なわけでもない、グッズも買ったことはあるが別に多いわけではないただの一般人の僕が、こんな気持ちを持っていると言うことは、こんな感情を覚えた方は多いんじゃないかなと思う それで僕は最初、タイトルの「君たちはどう生きるか」というのを見た時、ああ宮崎駿は、僕たちに生き方を教えてくれるのか、と安易に思ってしまった。 いつでも餌をくれる親鳥がいる雛のように、ジブリが僕に答えを明確に示してくれると思ってしまった。色々な映画を見ててなんというか、分かりやすいのが当たり前、答えがあるのが当たり前だと、勝手に、我儘に決めつけてしまっていたんだ
今でもぐるぐると頭の中を色々な思いが巡っている。良かった、いや本当にこれで良かったのか、、でもきっとこれで良かったんだな
この映画の掴め無さ含め、内容の圧倒的質量と鮮やかな色遣いだったり、色々な部分で輝かしいものがあった。そうその他諸々これでよかったんだ
映画を作るのは彼らであり、僕達があーだこーだ言っても何も変えることはできない。 彼らの努力と研鑽を、僕たちは直接助けることは出来ない。ましてや、作品の責任を持つこともできないのだから
それでそう、そんな細かいことは置いておいておこう 今は彼らに感謝を伝えたいと思う。本当にありがとう 7年もかかって作るプロジェクトと聞いた。そこにどれだけの人と熱量と時間が必要だったのか まずは休息を
そして制作秘話で、後々裏話をたくさん教えていただけるとありがたい 本当にお疲れ様でした
次回作も必ず見に行きます よろしくお願いします
身構えずに観るのが良い
分かるもよし、分からぬもよし。何かを分かりたくて映画を観るのではないでしょう。メッセージくれくれじゃなくて、作品全体が目の前にありますから、それを堪能するだけです。良し悪し善悪で捉えようとせず、この映画をそのまま受け取って、今、腑に落ちる事があればよかったねということです。今腑に落ちない人もありがたく頂戴しておくだけです。
原作とは全く違う解釈と感性が問われる映画
道徳的な投げかけ作品として知られる原作の「君たちはどう生きるか」という作品を思い描いて この映画作品を見に行こうとすると、おそらく戸惑いが襲ってくるだろう。
この表現の仕方がジブリ作品の真骨頂だと考える ジブリ作品のファンにとっては登場するキャラクターたちに親近感を感じるのかもしれないが 原作においてのメッセージ性は全く感じられなかった。
むしろ 宮崎駿が 何を伝えたいのか理解不能な作品だった。
この映画を見た人が そこに原作でのメッセージ性を感じたとするのなら それはそれでいいのかもしれないが、単にパラレルワールドの中での 仏教的な輪廻転生を戦争の時代の時代性と絡めて表現しただけのように感じてしまう宗教感を植え付けてくるような作品であったと思う。
趣味に付き合わされた2時間
戦争に関わるのかと思いきや、ファンタジー要素が突然現れ、ただ怖いだけのシーンが続いた。その後は、お得意の三途の川を思わせるシーン。そしてよくわからない建造物と生命体。何をしているのかはわかったが、前提がよくわからず、感情移入はまったくできなかった。
オチは理解できたが、起承転結の結だけ良くて言い訳がない。時代設定に関しても、戦時中である必要性を微塵も感じなかった。1つあるとすれば、戦闘機の絵をどうしても描きたかったからとしか言わざるを得ない。
宮﨑駿監督が好きな方は、趣味丸出しだと思うので、観てみればいいんじゃないでしょうか。映像は美しかったです。
長く愛せる作品かな
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