劇場公開日 2023年7月14日

君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価

全1987件中、1241~1260件目を表示

3.5宮崎駿監督作品エッセンスを潤沢に盛り込んだ少年の成長物語

2023年7月18日
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楽しい

興奮

難しい

学生時代、授業の合間に近くの名画座で貪るように映画を観ていた時期がある。その時に、喝采、波止場、白鯨、などの名作に出会い感銘を受け、事前情報ゼロの映画鑑賞の醍醐味を知った。以来、現在に至るまで、極力、原作を読んだ作品は観ないし、事前情報は最低限での映画鑑賞が続いている。本作の事前情報ゼロを聞いた時には、久々に学生時代の感覚が味わえると思うと公開が待ち遠しかった。

予想通り、先が読めない、何が起きるか予測不可能な、宮崎駿監督作品のエッセンスを潤沢に盛り込んだ、らしい作品だった。無心で画面を追い続けた。本作の舞台は、太平洋戦争中の日本。主人公は眞人。彼は、住んでいた東京の空襲で母を失い、父は母の妹なつ子と再婚する。なつ子は妊娠する。3人家族は父の実家に疎開する。疎開先は、となりのトトロを彷彿とさせる雰囲気がある。そこで、主人公は、虐められたり、ふとした切っ掛けで、人間界とは違う異世界に触れ、摩訶不思議な異世界の多様な価値観を知る。ここは、千と千尋の神隠しを彷彿とさせる。また食物連鎖の非情さを改めて知る。貴重な経験をして眞人は、大きく成長していく。

ラストシーン。眞人一家は東京に戻っていく。眞人が疎開してから東京に戻るまでの数年間のプロセスは、眞人が疎開先での体験を通して自分の生きるべき道を定め行動していくプロローグである。眞人はどう生きるかを決めた。そして、日本の戦後復興に貢献、尽力したと推察できる。

では、本作を観終わった観客=君たちは、今後、多様化が進み、科学技術が進歩し、ますます複雑化する社会のなかでどういう価値観、覚悟を持って生きていくのですか。誰も教えてくれません。君たち自身が、今後の人生をどう生きるのかを決めて行動して下さい。ラストシーンの眞人の東京に戻る姿を通して、本作は、我々観客に、そう強く主張していると感じた。日常に追われ漠然と生きていくのではなく、本作を機会に今後どう生きていくのか真剣に考えていきたい。

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みかずき

3.5笑止。集大成とは過去作のコラージュばかりの意か?!

2023年7月18日
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悲しい

単純

興奮

2013年の「引退宣言」を撤回しての『宮﨑駿』の十年振りの新作は、
前宣伝無し、チラシも無し、パンフレットさえ後送。
事前に公開されたのはポスター用のビジュアルが一点のみと
イマイマでは異例の「逆」プロモーション。

情報さえあれば、
行きたい・行きたくないの判断をきちんとすることができるのに、
それが叶わぬ本作では、様々な感想が飛び交うことは容易に想定。

言ってみれば、『宮﨑駿』に対する自己の勝手な事前期待と
それがどの程度充足されるかにより
鑑賞後の満足度は大きく揺らぐハズ。

自分にとってのここ四十年の「宮崎作品」は
ほぼほぼが「女の子がお掃除をする」オハナシ。

勿論、その「掃除」には大小アリ、
地球規模から自分が住まう予定の部屋まで様々。

ただ、それによって彼女達は、成長への階段を一歩上がるのは共通、且つ
鑑賞者がカタルシスを得る点に於いても。

翻って本作の主人公は少年。
また、舞台は第二次大戦中の日本と特定されている。

東京への空襲で母親が入院している病院は焼けてしまい、
『牧眞人』はこの上ない喪失感を味わう。

それを機に母親の故郷である疎開するのだが、
そこには彼女の妹『ナツコ』が住まう古い屋敷が。

地元の名士でもある旧家には、
昔から不思議が起こると言い伝えられ、
少年は否応なく、いや明らかに自分からその渦中に飛び込んでいく。

主人公の性格は直情、物おじをせず意志も強固。
怖いもの知らずで知性も高く臨機応変。

一方で身内や使用人にも優しい心根を見せる。

ただこれは、過去の女性キャラの総和を男性に変換しただけで、
成長も含めて変化は見られぬ。

ドラマの前半部はリアル。しかし中盤以降、
一気にファンタジーの世界になだれ込む。

その仕掛けが如何にも『宮﨑駿』らしいものの、
場面場面を見れば、過去作品のコラージュとしか思えぬものが大半で既視感がありまくり
(含む〔ルパン三世 カリオストロの城(1979年)〕)。

また、『柳田國男』の〔遠野物語〕からの借用、
〔2001年宇宙の旅(1968年)〕を思わせるシーンもありで、
全体的に新しさが見られない。

「わらわら」が天に昇るシーンですら
タイ・チェンマイの「コムローイ祭り」で、
加えて〔塔の上のラプンツェル(2010年)〕で観てはいなかったか。

二重螺旋で上がって行くのは新機軸だが。

とは言え、初期作の〔パンダコパンダ(1972年)〕を思わせる
不条理な世界観は個人的には好ましい。

また、大団円の場で、お手伝いの老婆達が皆々得物に掃除道具を携えていたのには
思わず笑ってしまった。

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ジュン一

2.0「君たちはどう生きるか」の題を借用した意味とは?

2023年7月18日
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知的

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Tachi

5.0宮崎駿の好きなところ詰め合わせ

2023年7月18日
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楽しい

興奮

考えてない、感じた!

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コマ

5.0熱中して見ていました

2023年7月18日
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難しい

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日常

5.0今までつくった映画を全部ねんどにしてまぜこぜにしたら

2023年7月18日
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興奮

知的

幸せ

今までつくった映画を全部ねんどにして、まぜこぜにして、もう一度何かを作ろうとしたら、もっとすごいものが出来上がってしまった。そんな感じ。
絶対に見た方がいい。

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Shoheimohe

2.0好きではない映画です

2023年7月18日
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難しい

宣伝広告一切なし、観たければ劇場へ。
そういわれると気になってしょうがない好奇心の塊な私はたまらず劇場へ行きました。
率直な感想は…何となく伝えたいメッセージは分かったけど面白くない、です。

作画や美術背景はさすがジブリだなと思いました。
冒頭の火事の場面。炎の演出はとても迫力があり見入りました。あの炎を描けるのはジブリだけだと思います。
そして人物、動物の動き。階段を駆け上がる足の動きや走る動き、アオサギが向かってくる瞬間や大量のペリカンやカエル、インコに襲われる場面が卓越した表現力で描かれており、見応えがありました。

田舎の風景や異世界の景色など世界観を彩る背景も美しく、まさにそこに自分がいるかのような空気すら感じられるくらい引き込まれました。

ただストーリーに関しては…破綻寸前です。
これを完全に理解できた方はいらっしゃらないかと思われます。「意味不明」「何一つ分からなかった」とまではいいませんが、ない知恵を絞って考えながら観賞すると片頭痛に悩まされることになるくらいには難しかったです。

ざっくりいうと異世界に取り込まれた義理の母親を助けに行く少年の冒険活劇(???)という単純なストーリーです。
それなのに何故そこに存在するか分からない要素や出来事がありすぎて、これは『考えるな、感じろ』系の作品なんだと諦めざるを得なくなり、結局よく分からなかった…になるのです。

考察は非常に苦手なのですがそれらしい人物を当てはめると…
大叔父=宮崎駿監督、真人=後継者候補(息子?庵野監督?私たち?)、インコ=SNSに蔓延る口先だけの匿名人、アオサギ=…誰??鈴木敏夫P?
なのかなと思いました。

そして伝えたいメッセージというのは、物語の終盤に出てくる台詞が全てかなと。
「異世界(=ジブリスタジオ?)を保つために後継者になってほしい」「積み木を積んでも積まなくても君の思うままに生きなさい」そして表題の『君たちはどう生きるか』に繋がるのではないでしょうか。

宮崎駿監督の人生を描いているのでしょう、13作品のオマージュもどこかに描かれているのでしょう。でもそんなこと映画内では説明してくれません。
鑑賞して自分なりの答えを見つけなければいけません、たとえ解答したとしても誰も正解は教えてくれません。(後日パンフレットで明かされるかもしれませんが)
答えのない問いに夢中になれる方であれば、今作をおおいに楽しめるでしょうし、何度でも解るまで通いたくなるかと思います。
要は考察が好きな方向けです。

私が好きではないと思う理由はまさにこれです。
つまり【映画は観たものが全て】というスタンスが好きだからです。『2時間』という限られた時間の中で起承転結揃っており、着地も綺麗かつ内容もスッと理解できる作品の方が好みです。

考察しようと思えば考察できる要素もほんのりいれておくけど今回のストーリーの評価を左右するほどのものではない、というくらいが丁度いいと思っています。

一回見てある程度すら理解が出来ない、全て観客の考察任せな作品は映画としてどうなのかと疑問に思っているわたしにとってはまさに今作は賛否でいえば否です。

でもこれは映画をみた一観客の戯言です。

今作はあくまでアートムービー的な立ち位置にある作品なので、観る人の数だけ感想も千差万別であり賛否両論あって当然のものだと思います。なので一個人の意見を鵜呑みにせず、気になるのであれば自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
インコたちが評価を掻き乱してしまう前に出来るだけ早めに劇場へ足を運ぶことをお勧めします。

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かるーあ

3.0宮崎ワールド

2023年7月18日
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ですね。作品背景やストーリー展開、キャラクターまで。ただ、展開が不思議過ぎて、途中で追いつかなくなっている自分がいました。

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ごっとん

5.0ありがとう宮崎駿!ジブリファン以外は観に行かない方がいい!

2023年7月18日
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前半部分は何が何やらという感じでしたが、中盤後半にかけてはジブリファンならすぐに彷彿するであろう名シーンの数々、宮崎駿監督の最後のコメントともとれるセリフには一ファンとして感動しました。

個人的にはこの映画は『脚本』というより『演出』が良かった作品だと思います。なので内容重視やジブリに興味のない人が見に行っても絶対楽しめないと思います。

観に行く時間帯についても学生のいないレイトショーがオスメメです。(笑)

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it4649

4.0深く、難しく、メッセージ性溢れる “宮崎駿作品”

2023年7月18日
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楽しい

難しい

萌える

監督の作品史上 最後にして最も難しいと思う内容の今作は、一度で全てを理解するのは厳しい事でしょう。
ただし見る度に確実に新しい発見がありそうな奥深さのある映画で、魅力的なキャラも登場する紛れもない “宮崎駿作品” でした。

登場人物たちがこの後どうやって生きていくのか。
この作品を作った人たち全てが、この作品を見る人たち全てがこの先どう考え生きていくのか。
ラストの展開が表す本当の意味とは。

宮崎駿監督から難しくも壮大な問いかけとメッセージを頂いたような気がします。

予告も宣伝も無し、タイトルと一枚のイラスト以外全く情報を出さないという事が、見る側の先入観を持たせず純粋に作品を見て何を思うか考えさせる手法なのだと。

私としては自身の映画監督としての姿を、またスタジオジブリとしてのアニメーションの姿を世界観として変えて、まるで作品に重ねているように感じました。

何はともあれ映画館という最高の環境で、巨大スクリーンでまたこうして宮崎駿デザインのキャラクターたちを見れた喜びは何事にも変えられません。

早く皆で堂々とこの内容について語りまくれる日が来てほしいと思いますね。

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びぃあぃじぃ

3.0走馬灯

2023年7月18日
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難しい

幸せ

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にょむ

3.0巨匠の最後の作品はこうなるのだろうか。

2023年7月18日
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あんこバター

4.5良かったです。

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

評価が分かれていましたので、恐る恐る見に行きましたが、面白かったです。
話の整合性が気になる人は楽しめないかもしれませんが、頭を空っぽにしてみると楽しめました。
あと所々で以前見たジブリの風景がありましたが、それは故意なのか?😏
映画館で見て良かったです。

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はく

1.0あばよ、 友達。

2023年7月18日
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栗太郎

4.5不親切なジブリ、最高だった!

2023年7月18日
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過去の宮崎作品を横断するかのような
ジャンルレスな構成に衝撃を受けた。

そして中盤から怒涛のように押し寄せる
説明無き展開は分からない人への配慮は皆無、
その代わり分かる人だけが楽しめるという
エゴイズムの域に達していて
宮崎駿の最高傑作はナウシカの原作マンガ(難解)
だと思っている私としては
とても満足のいくものだった。

感覚的な映像表現は今敏作品を彷彿させるほど
シュールでありアートだった。

ストーリーも良い。

余韻が本当に素晴らしくエンドロールで
泣いたのは初めての体験だった。

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辻井宏仁(放送作家)

3.5きっと面白かったのだと思う

2023年7月18日
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観賞したのは公開初日翌日の土曜。小学校低学年の子供を連れていったので、子供も観られるのかが気になったのだが、当時の口コミではまだ検索してもヒットしなかった。
大人はジブリで育った世代も多いと思うが、今の子供たちはトトロくらいしか観ていないのでは?と思う。うちの子供も(分かりやすく面白く作られている)ディズニー作品は繰り返し観ているが、ジブリに対する食いつきが悪く、親と比べて宮崎駿新作に対する熱量が違いすぎる。
今回の作品は、話がごちゃごちゃして、暗喩的なメッセージがよく分からなかったが、アニメーションの静と動の表現に感動した。
冒頭の階段を下りるシーンだけで躍動感に溢れていて驚かされる。その後は、動きの少ないシーンが続き、時々漂う不穏な感じに、子供が楽しく観られているか心配だったのだけれど、その後の塔の世界に行ってからの不思議な物語を楽しんでいたようだ。
子供に観賞後どこが面白かったのか聴いたら、さぎに栓をするくだりのさぎのリアクションだったそうだ。物語がよく分からなかったとは言ってなかったので、子供は大人と違って色々考えないで、素直に面白かったようである。

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世界のメガネ

3.0ジブリパフェ

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

ジブリであれば何でもよいというほどのファンではありませんが、宮崎駿監督作ということで、ともかく劇場に向かいました。
今の世の中、事前情報がゼロというのは不利なんじゃないかなぁと心配でしたが、公開2週目で、150名規模のシアターは平日でもほぼ満員でした。

内容は、ファンがジブリに期待する要素を列挙してからもれなく詰め込んだような、まるでアイスの下から「あっ白玉だ!」「抹茶ゼリーも!」と楽しく発見して食べ進められるパフェのような感じです。
正直、理屈の通った物語を求める心はまったく満足しませんが、とにかく画がきれいで目が楽しい。時代背景や暗い部分があっても、面白い部分をアピールして宣伝すれば、もっと多くの人が観に行くのではと思いました。
あまり共感できる登場人物はいませんでしたが、現実的でたくましそうなお父さんのエピソードはもっと見たかったです。

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かつのじょう

3.0今を生きる人々へのメッセージ性を感じる作品

2023年7月18日
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泣ける

悲しい

難しい

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のの

3.5わからん、からこそもう一度観直したい

2023年7月18日
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知的

難しい

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asukari-y