君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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難解だなぁ けれど 一度はみた方がいい
# よかった点
- 安定のジブリクオリティ。映像も美しいし、ジブリっぽさももちろんあって、鑑賞後に満足感があった
- メインストーリーを追うのはそこまで難しくない
# 悪かったところ
- この物語がなんのメタファーなのか分からない。ネット上に考察が転がっているが、小説も読んで、何度も見るのはちょっと...と言う感じ
- 全体として美しさはあるものの、強く印象に残るシーンがなかった
- 例えば千と千尋なら、考察する点がたくさんありつつも、一度見ただけでも「夏の懐かしさ」みたいな強く印象に残る(共感できる)シーンがあった。比較して、考察すれば面白いのはわかるが、初見だと強く印象に残る感じはしなかった
- 今作は大分ファンタジー寄りになっているので、一般人には共感しづらい作りになっているのかもしれない
まとめると、
考察するために何度も見たくなるような映画ではないが、
十分満足感はあるので、一度は見に行った方がいい(見にいくだけの満足がある)映画だと思う。
内面の旅
これまでのジブリ作品は、何も考えずただスクリーンを眺めているだけみたいな人々も楽しめるような配慮がされていたけれど本作は違う。考えて、自分自身に問いかけてやっと伝わってくるものがある。恐らく低評価勢は前者。
過去作のオマージュが頻出しますがそこは好みでしょう。
-0.5はキャラクターの動きに手抜きを感じる部分があったので。
中途半端な作品という印象
子供のようなイキイキとした想像の世界を未だ持ち続ける宮崎駿ワールドに没入する2時間
ちょっと気持ち悪いようなでもどこか愛らしいキャラクターたち、空想なのか現実なのかわからない異次元の世界での少年の葛藤と成長、久しぶりに宮崎駿ワールドを体感した、という感じでした。
最近は伏線含めて細部まで作り込まれた構成や脚本が多いので、いろんな不思議な出来事について細かい辻褄合わせをしたくなりがちですが、この作品はそういうところに拘らず、子供の感覚に戻って独特の宮崎駿的なキャラクターや世界観に没入してエンターテイメントとして楽しむのが良いのではと思います。
もちろん、根底にある主人公の中の葛藤やそれに立ち向かって行く成長の過程も今までの作品と同様、共通のテーマとして描かれてます。
あのお歳でまだこんな瑞々しい子供のような想像力溢れるが世界が描ける宮崎駿さんは本当にすごいな、と思います。
これが監督の吉野さんへの応えだ!
五所光太郎さんの作品解説が素晴らしい。
「思うとおり、好きなものを作って下さいと伝えた」
「製作委員会方式ではなくジブリ単独出資」
「究極のプライベートフィルム」
だから公開前の宣伝なし施策が可能だったわけで。
五所光太郎さんの作品解説を読んでよく理解できました。ありがとうございます。
主人公の父親と再婚相手の接吻音が本当に気持ち悪い。あの場面は不要。
理解が難しい
正直に面白くない。
シンプルに面白く無かったです。
期待して楽しみに映画館に足を運びIMAXで2600円ほど支払ったことに後悔してます。
後半まさかこの流れでこんな感じで終わるのかと逆に笑ってしまいました。
キャラクターや映像も過去の作品の使い回し?
エンドロールの豪華声優陣の名前が自慢げに見えて声優に有名な人を使ったからなんなのかと思いました。
宮﨑駿監督がご高齢だからなのか、なぜこんな作品になったのかは分かりませんが、ジブリの制作会社に「君たちはこれからどう生きるか」と聞きたいぐらいです。 笑
素晴らしかった
悲しみを抱えて生きる
宮崎駿という監督は、最初から一貫してこどもたちのための映画を真摯に真面目に創り続けてきたひとだと思います。だからこそ彼の作品は、大人が鑑賞した際にも、こどもに戻って観られるものになっていて、それが素晴らしいと思うのです。
この作品を観た後、こどもたちのこころにずっと残るメッセージがあるとすれば「空想の世界は悪意もなくて整然としたルールに守られた美しい世界だけど、それは積み木の塔のようにもろくて壊れやすい。いっぽうでぼくらの生きてる現実は悪意に満ちてて混沌とした世界だけど、とても強い世界だ」
「空想の世界が壊れてしまうのはとても切なくて悲しいことだけど、ぼくたちはその悲しみを抱えてこの現実を生きていかなきゃならない。そしてぼくたちこどもが守られるだけの弱い存在から成長していくためには、不完全なこの世界を許して受け入れなきゃいけない」
というものではないかなと、こどもに戻って鑑賞したぼくは感じました。
ストレートなメッセージ
宮﨑駿監督は「自分でも何を作っているのかわからなかった」と仰っているようですが、私にはとてもストレートなメッセージが込められているように感じられました。
知識に凝り固まり、多くの生き物を犠牲にし自分の理想の世界を追い求める大叔父の行いは独りよがりです。
理想郷の建設のために生きるより、戦争と苦しみに満ちた現実に戻り友を見つけます、という主人公の答えが監督のメッセージではないでしょうか。
宮﨑駿のセルフオマージュが随所に散りばめられていて、ああ本当にこれが最後の作品になるんだな、監督は集大成を作っているんだと切なくなりました。作中に登場する墓は、監督自身の墓なのではないでしょうか。
映画体験としてすごく良かったです。
期待せずに
広告が無いの凄いし良いね
広告が入るとどうしてもこの作品はこうやって見るものなんですよ、ってガイドラインが見えちゃってそこから外れたものには疑問や大人の事情を感じて考える邪魔になるのでタイトルの問いかけについてだけ考えられるのはありがたい。
ジブリと宮崎駿ってだけでワンビジュアルの公開のみなのに全国の映画館の1番広い部屋と回数で流してもらえて興行収益もガッツリあがるんだから客呼ぶために打つ広告にお金出す必要なんてナイナイ。こんな凄いことが出来るところまでスタジオが成長したのだから邪魔されずに届けたいものを作れば良いと思うよ。
内容は別に感動はしなかったんだけど最初の火事のシーンの表現を見れただけでも十分すぎるくらい良かったし、ジブリアニメは見ていて楽しい。それと感情表現が出すだけのものじゃなかったのがアニメとして新鮮でした。アニメだと描けるから無言の痛みも絵に起こせるけどありきたりな傷付き表現じゃなかったので良い意味で既存のアニメっぽさが無かった様に思う。
心の傷は深いほどさわりたく無いし自分だけの痛みだと思いたいから周りにも自分にも触れさせずにいると愚鈍になるわなーみたいな。
あの時代じゃあの子の経験よりも酷い別離や境遇の人はわんさか居るんだけど、周りに対して気付いたり配慮したり出来ないくらいの余裕の無さとか、別の事に追い立てられる必要のない甘えられる環境の中で鬱屈してつい親の力を自分の力のように使ってしまう生活の余裕に対して捌け口をつくるしか発散出来ない状況であのままいったら金と力を持ったしょうもない大人になったろうな。
息子のために自分でも無意識に気持ちよく権力を使ってしまうお父さんの一抹の悪意やエゴイズムが悪い方向に加速して引き継がれそう。
ラストは冥界行をして生まれ直す話なだけに最後は浄化されてかなりスッキリしました。
自分の中や外からくる悪意を冷静に見て対処する余裕は何処から生まれるのかと考えると友達をつくって視野を広げるって答えは具体策で、自己完結から他者と協調への王道ストーリーから外れずに強い作品になるって凄い。
あとはクリエイターに関わらず影響された環境や作品、人や師みたいなものに対しても影響は受けるけれどもどの経験を選んで身にするか引き継ぐかは本人の自由にしろって意志を感じたり。特に自己発信するタイプのクリエイターなんて色々な表現の影響は作品に顕著に出るし手法やイデオロギーは引き継げてもそれで作るものの作家性の核は自分から出力するものでしかないからコピーとか作れないし作るなよって。
ヒミ姉妹とばあちゃん'sが白雪姫と7人の小人なことだけは分かるんだけどなんでそうなのかが最後まで分からなかった。ディズニーの白雪姫がアニメ制作の道に入る出発点とかそういう事?
宮崎駿は普段どれだけおばあちゃんを見ているのか。そんなイメージ全く無いけどおばあちゃん観察しすぎだし好きすぎ。婆ちゃんにはもはや女の理想が詰まってるの?
レビューを読まずにまずは見に行ってほしい映画
まだみてない方はすぐ口コミを遮断して
ダークファンタジーの中にあるメッセージ
原作未読です。
戦時中、母親を亡くした主人公が異世界へ迷い込む…ストーリーの大筋は「不思議の国のアリス」や「パンズラビリンス」感がありました。
後からいろんな方の考察を読むと、「なるほどそういうことだったのか」と気付かされることばかりですが、観た後の素直な感想等々書きます。
異世界へ迷い込むあたりで観客は置いてけぼりをくらう可能性大ですが、私は「不思議の国のアリス」を観るような感覚に切り替えました。眞人はアリス、青鷺はうさぎ…
そう思って観るとダークファンタジー感ありますが、これまでのジブリの俗っぽいキャラポジ(トトロ、コダマ、カオナシ的な)はいません。これまでのジブリ作品は、親しみやすく特徴あるキャラクター、分かりやすいストーリー展開とテーマ(その中にも細々としたメッセージ性はありましたが)があるから大衆受け要素があり、いろんな世代に受け入れられていましたが、今回は違います。今回の作品にそこを求めたら、評価は低くなると思います。だから、賛否両論なのかと…
「風立ちぬ」の時同様、宮崎駿監督の描きたいものを描いたんだなと思いました。
そして、「風立ちぬ」よりもはるかに難解…
・異世界は眞人の深層心理が作ったもの?受け入れ難い現実から逃げるため?
・失踪していた眞人の母(ヒミ)が笑顔で現実世界に戻ってきたのは、異世界で眞人(自分の息子)に出会ったことを覚えていたから?
・異世界での冒険を通して成長した眞人、現実世界に戻って現実を受け止めて生きていく…なんか千尋みたい
・大叔父様の服とか雰囲気、ナウシカの大ババ様みたい。
・異世界で魔法陣のなかで呪文を唱えてるようなキリコ、ハウルみたい。
・いろんな世界に通じる扉…ハウルの城にもそんな扉あったような。
・地下の異世界でヨットを漕ぐ黒い亡霊たち…紅の豚にでてくる飛行機の墓場みたいな、千と千尋の街にでてくる黒い人みたいな。
セルフオマージュ?に感じるシーンがありました。
セルフオマージュが勘違いでなければ、眞人は宮崎駿のこれまでの作品の中を冒険していたのか。
難解!分からない。笑
なので、みなさんの考察を読ませていただきます!
そのうえて、2回目を観たい。
2回目観たいと思うのだから、私の中では面白い作品でした。
2回目を観たら、また評価変わりそうです。
あと、作画とかで気になったのが
・もはや主人公が階段を駆け上る、一気に降りるのはお家芸なのか。今回も冒頭火事のシーンで階段の作画がすごかった。
・火の粉が光る演出がジブリとしては新鮮。制作協力のクレジットに、鬼滅の刃とかのufotableが。その影響?
・アオサギに歯が生え、鼻が見えてきて、顔がでてくる…ちょっとずつ変化していく姿、不気味でよかった。
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