君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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大好きな作品がまたひとつ増えました。
今までの作品をもう一度観たくなる、そんな作品でした。この映画を観たあとだからこそ、子供の頃とはまた違った角度から過去作が楽しめる気がしています。ネタバレ無しで観たのが良かったですね。作品を知ってからファンの人の考察を読んだり、原作や関連作品などを楽しんでみて欲しいです。大人のあなたにこそおすすめです!こどものみなさんは今は分からないかもしれない。でも、大きくなったらわかる日がくると思います。これからの日常が楽しみで仕方ありません。宮﨑先生はじめこの映画を作品にしてくださった皆さんに心からありがとうございます。皆さんに幸あれ。
後ろの席の男の子が「眠くなっちゃった」
と言いつつ、頑張ってみていたのが1番印象的
せめて、音楽やテンポ、シーン作りなどにサービス精神があればとは思いつつ
君たちはどう生きるか?などと上から目線のタイトルの作品にサービス精神を要求するのが、そもそも間違いと言われればそうです。
で、結論から言うと田舎というある意味都会育ちの少年にしてみれば、ファンタジーと言うべき足元がフワフワした世界で、境界線が曖昧なファンタジー世界に投げ出され不条理ヤラ違和感と戦い成長して帰ってくるお話としてはとても楽しめました
と、同時に継母も主人公の自傷を機に抱えていた不条理や葛藤を解消していく話でおり、この辺りがめぐり巡る人々が大大重ねていく命の連鎖を感じさせ、作品独自の読後感を醸していると思いました。
ファンタジーに説明を求めるな、整合性を与えた途端そこはファンタジー世界ではなくなるのだから
面白い。が、鳥苦手な人は見ない方がいい。
とても面白かった。宮崎さんの良いところが出ている。仮にストーリーが分からなくとも作画だけでも楽しめる作品。ネタバレになるが、鳥が苦手ならマジで見ない方がいい。ほぼ鳥しか出てこない。系統的にはファンタジー。
君たちはどうミるか?
漫画 [君たちはどう生きるか]
の
映画化か(まだ未読ですが)
安心して下さい
ぜんぜん違いますよ(まだ未読なので、たぶん)
とりあえず、[君たちはどう生きるか]
読んでみようかと思います。
この映画について
うわ~!
インコが〜!インコが〜!うわわわわわわわぁぁあぁ〜〜〜!!!
インコ大王だーーー!!
なんだよあれ?(笑)
宮崎駿からの最終ヒント&エール
「あの宮崎駿がここまでやるってよっぽどだよ」というのが率直な感想です。
これまでの作品とは違いストレート。
分かる奴に分かれば良いというスタイルは封印し、宮崎駿という人間の思想や世界観をシンプルに表してる気がしました。
ストーリーやエンタメとしての完成度は二の次で、とにかく馬鹿にも伝わるものをと恥を忍んで、または監督自身が馬鹿になりプライドを捨てて作ってくださったんだと思います。
“考える頭を奪われ、決められた使命通りに、ただ生きているわけではない。
善意と悪意、真実と嘘、科学と自然、強さと弱さ、男と女、俗欲、正義、愛…
このカオスな世界で、どう生きるかを考え選択できるのが今世の人間。
今の過ちも君たちなら修正できるから決して諦めるな。”
…と、そんな励ましをもらえた気がしました。
ナウシカが驕り高ぶる人類への警告なら「君たちはどう生きるか」は鼓舞激励に近い気がします。
ポニョやハウルなど宮崎作品は自分にとって難解なものが多く、理解できない悔しさから「気取ってんじゃねーぞ」と思ったこともありますが、今回の作品からは監督の焦りや葛藤、矛盾などの人間臭さい部分と、これまでにない優しさ=譲歩が感じられ、初めて泣くことができました。
諸々を次世代に託したのかなと。
天才が柵から解放され自由になったあとこそ真骨頂だと思います。
耳をすませばの「磨くとかえってつまらないものになってしまう石なんだ」「荒々しくて、率直で、未完成で、聖司のバイオリンのようだ」という台詞が何故か頭に浮かんできました。
80代でこのような作品を作られるなんて、ただただ凄いとしか言いようがありません。
完成度は捨てて「未」を許容したであろう監督の変化から「美」と、本来なら未と反するはずの「完」を感じ、宮崎駿の生き様そのものが作品なんだと気付かされました。
妥協を許さない完璧主義の監督がここまでしたのは、きっと次世代アニメーターたちのためでもありますよね。
残された時間の中で監督がやりたかったことがこれだったのかと思うと感謝の気持ちしかありません。
このような作品を残してくださり本当にありがとうございました。
宣伝なしの効果
終映後考えさせられました
前宣伝なし、ジブリ映画にそんな思い入れもなしの私が、ジブリファンの友人に見に行こうと誘われて気乗りせずいつも付き合わせてるからと、付き合うことに、そもそもジブリの作品をそこまでいいと思ったことないので半分渋々でした。
各サイトでアップされてるレビューのネガティブな感想をチラッと見てたのですが意外や意外私は飽きることなく考えさせられました。映像的には前半のリアルな描写に驚きました。
色々考察してる人がいるようですが、きな臭い世の中に君はどう生きるか?どう思うか?ということを問うてるのではないかなと思いました。
わからないことをGoogle先生に聞けばわかる時代に、考えなさいと言ってるような気もします。ちょっと説教くさいところがありましたが、考えさせられました。
ジブリファンの友人は、2回ほど寝そうになったとのこと、ジブリらしさというものがわかっていない私としては、先入観にとらわれず見てたので、感じ方が違ってたのかもしれません。
ただ、これはどうかなと思うのは最後の終わり方です。ジブリ映画数本しか見てませんがその時にも思ったのですが、あの唐突の終わり方がなんとかならなかったのかなーと思っています。
追伸 ワラワラが出てきた時「パケラッタ」と心の中で言って笑いそうになりました。不謹慎でしたらすいません。
日々「生きる」を考えていないとピンとこないかもしれません。
示唆に富んだ芸術を鑑賞する時、人生レベルで下ごしらえが必要なのだと感じました。
装飾が多く、本質が見えにくい作品でしたが、物語にあったドアノブのように、タイトルに最初から最後までしがみついていると骨格がわかりやすいと思いました。宮崎駿さんが書籍のタイトルを映画化した点も珍しく、かつ今の時代に必要性を感じたのかもしれません。
結局「僕らはどういきるのか」が結論でしょう。一番単純な作品のように感じました。
誰しも置かれた環境を不遇だと感じる時期はあると思います。
旦那に不満を持つ主婦、やりたくない仕事をしている会社員、同期に虐められている学生。そんな環境で腐っていくのか、立ち向かうのか、諦めるのか、清く真っ当に生きるのか。
「真っ当に生きようとする方が難しい」京セラの稲盛和夫の言葉です。嘘をつく、言い訳をする、人のせいにする、サボる、方が簡単で、本作はそこに堕ちた人を死人と表現しているように思いました。理不尽な境遇に陥り、自分で石を額にぶつけた眞人も死と隣合わせにいのたでしょう。嘘をつくことは誰にでもある。それを白状できるか?私自身、まだ清く生きることはできておらず、道半ばです。
いつの世もきっとそうだった「世の中おかしい」という人々の漠然とした思い。令和も例外なく問題がたくさん横たわっています。こんなに技術が発展したのに人々の心は穏やかでありません。幸福度も決して高くないように感じます。これまで世界を築き上げた先人たちの世も均衡がとれなくなっている今、僕らはその積み木を積み上げて、未来へと紡いでいく。僕らの意志をピースとして世に影響を及ぼしていく。その意志が悪なら絶対に崩れるし、善ならきっと更に良いものが創り上げられていくでしょう。
動物、鳥のように本能だけで、欲だけで生きていくのか。社会あっての自分、と考えて人のために、社会のために、世のために生きるのか。後者はさぞかし困難な選択です。気高く、清く生きる勇気を。その先には爽やかさだけが残るきれいな世界が広がると信じましょう。
私小説ですけど、視点の持ち方を変えて楽しむ事はできます。
初めの方の、疎開先の屋敷と継母の感情の描写はさすがだと思いました。特に主人公が寝てしまったときの継母の表情。すごかったです。鳥肌が立ちました。主人公にしゃべらせないのもいい演出でした。継母のアンビバレントな感情と主人公との関係性は見ものです。ただ、それ以外の部分に目新しさは無いと思います。映像はキレイだし迫力はあるけど驚きはない、と言った方がいいでしょうか。
ストーリーの楽しみ方、解釈の仕方は、3つの視点がもてると思います。
1つは、不思議の国のアリスのようにワンダーランドの冒険を楽しむ。実は楽しむだけならこの方法がお勧めです。整合性とか伏線とか忘れて、不思議な世界を楽しめます。
2つ目は生死とか命の循環。自分の知らない夜の親。墓とか魚をさばく、生まれ変わり、妊婦に産屋、そして母の死。理不尽な争い。また、老いた老婆の過去、母の過去などの描写は人間の時の流れを感じます。要するに生命の縮図ということでしょう。
7人の老婆は7人の小人=妖精かなあ?
いろんな場面で神話的なものも感じました。教養がないのでちゃんと指摘できませんが。
解釈よりも大いなる自然の中の生命の不思議と神秘を文学的に感じる方法もあるかもしれません。
3つめ。まあ、これはどうかと思いますけど、宮崎駿氏の私小説ですね。「紅の豚」の時に解説を聞いたことがありますが、氏の実家が飛行機工場を経営していて、疎開の経験があるそうですので、そのままですね。
作中、ジブリ作品のオマージュは沢山でます。最後の方のカリオストロ、森へのトンネルのトトロ、ナウシカとかものの怪っぽい菌類みたいな描写、紅の豚の飛行機の列とかガゼボなどなどは分かりましたが、多分全部あるんでしょう。
塔はスタジオジブリ。本が沢山あるのはアーカイブ化しているということか、知識だけでクリエイティブではなくなったという意味か。アオサギは鈴木敏夫氏ですね。で、主人公と叔父さんはなんとなく両方とも宮崎駿氏に見えました。積み木はネタバレなので止めておきましょう。
インコはジブリの職員?駿=食い物で腹を減らしている。ジブリの中ではデカい顔してしゃべっているけど、外にでればピーチクパーチク言うだけ。
とまあ、楽しめる作品ではあるのですが、含意として私小説要素が多すぎて、公開する作品の企画・方針として本当にそれでいいのか?という感想は強いです。
上の3つ目の私小説要素を、現在のアニメ業界・エンタメ全体に敷衍することもできなくはないでしょうけど、これだけはっきりジブリだとその解釈は通じないでしょうね。
ということで…まあ、宮崎駿作品、ジブリ作品でなければ評価がどうなるかわからない作品でした。それ以前に脚本が通らないでしょうけど。
再視聴したくならないかなあ…無料ならもう1回見て考察したいですが…うーん。2.5点ですね。
分からない…
観る前に「難解」「分からない」の意見があり、どういう事か?確認も含めて鑑賞。
なるほど、確かに分からない…。
自分の理解度が低いせいか、考える力が足りないせいか…しかし、分かる分からないで、結構半々くらいに分かれているらしくちょっと安心した。
かの有名YouTuber曰く、アート作品であるから例えばモナリザの絵を見て普段からそういう物に触れていて分かっている人には分かるがそうでない人にはよく分からない、という感じらしい。
作者の宮崎駿も途中よく分からんという様な事を言ってたらしいし…笑
個人的には分からないに加えて、なんとなく盛り上がりに欠けるというか、何か大人しい感じがして、宮崎駿も歳とったなぁと思ってしまった。
ひどい作品です。怒ってます。まあ見れてよかったけど。
私はジブリファンではないからか、あまり良さを感じなかった。というよ...
家族全員で楽しみにしていたのに・・・
経済的にとても苦しい生活をしていますが、大好きなジブリの最新作ということで、なけなしの金をはたいて家族みんなで見に行きました。
結果、意味不明すぎてまったく楽しめず、あまりのつまらなさに子供たちも言葉少なに帰路につきました。泣きたくなりました。
これこれこういう映画なので、こういう人たちには向いてませんよ、という事前情報がやっぱり欲しかった。82歳になった宮崎駿の最期のメッセージともいえる作品ですから、よく考えれば予測できたのでしょうが、それにしてもあまりに不親切だと思います。
魅力的なキャラクターが皆無、という点も致命的だと思います。せめて、ストーリーはなんだか良く分からなかったけど、あのキャラクターは面白かった、気に入った、くらいのことが持ち帰れればよかったのですが、残念ながらそんな要素もひとつもありませんでした。
初期~中期の宮崎駿作品が好きな方、特にお子さんと一緒に見に行こうと思っている方には、まったくおすすめできません。
内容が意味不明というだけでなく、過去作品を連想させるような要素も盛りだくさんですので、アート鑑賞のように、込められたメッセージや作者自身も意識していないような深層心理にまで、あれこれ思いを馳せながら作品をしゃぶり尽くすのがお好きな方には、最高の映画かもしれませんね。
感傷を失った散文詩のようなもの
自分の頭の中にある思想やアイディアというものは、
そのまま世に出しても、そうそう他人には受け入れられないですよね。
だから味付けをして、食べやすくする。
その過程で言いたかった事の本質は変容してしまったりするのですが、
それに気づかない振りをして、他人に見せるための「加工」を施すわけです。
自分で文章、詩、映像を作る人なら、お分かりいただける感覚かと思います。
この映画は、そういった義務感から半ば解放されたものに思えます。
今描きたいもの、表現したい素材だけで作られたコラージュのようなものでしょう
功成り名遂げた者だけに許される「贅沢」であり、ある種の「おままごと」です。
人は誰かのために生きている。人は社会とは無縁ではない。
庵野監督が「自分が世の中に役に立つのはこれしかないから」と言っていたように
「スタジオの皆を食わせなければ」「次を作るために当てなければ」
こういった制約は時としてクリエイターの作りたいものを歪めてしまうけれど、
その葛藤と矛盾の中でもがき苦しみながら産み出したものだから、価値があるし、人の心を打つのだとおもいます。
優秀なアニメーターを引き抜いて、何年も従事させて、出てきたものが「自分にすらよくわかってない何か」だという事実に、「老境」の絶望を私は見ました。
メタ的に見れば、これほど怖いものはありません。
ホラー映画だと考えれば、正しく一級品と言えるでしょう。
★5つ以上。君たちはどう生きるか
何一つ欠けの無い★5つ。
宮崎作品の表現・色彩には今回も驚かされましたが、物語り自体もまさにタイトル通り「君たちはどう生きるか」
で、全編通して何一つ不要なものは無いと思えるほど素晴らしい内容でした。
監督はもちろん、それ以外の人達の想いもそこに詰め込まれているように感じました。
今後も観続けたいです。今回、私の心の中に★5つこの作品を通して与えて頂きましたが映画のタイトル通り、どう生きていくかを考え、今後作品を観たときに★5つ以上を心に得られるように生きて行こうと思わせてくれました。
子供にも観させようと思いますが、今は少し観ただけでは理解出来ないだろうと感じたので今後タイミングをみて、こんな作品があるよと伝えようと思います。
内容に関しては場面場面の全てに意味がありすぎて、観て1日では書ききれないので時間を作ってレビューして行きたいです。
祖先の視点、母の視点、まひと視点、鳥達の視点、宮崎さんの視点、映画を観る人自身の視点、色んなものが詰まっていて、それを不思議な世界観でうまく表現されているように感じます。
かけがえのないもの、美しいもの、世界的にも乗り越えなければいけない様々な課題。胸がアツくなる世界観でした。
この映画は先人の想いや未来の人・動物に想いを馳せてみると、いかに壮大で心に響く作品かを感じ取れると思います。
そして、私自身・映画を観る方々、どう生きるかを今後も、真剣に考えて行けたらきっと更に感動が増して行く素晴らしい作品だと思いました。感謝です。
宮﨑駿さんからのバトン、受け取るのは…
2回目を観て、ある程度自分の中での意見がまとまってきたのでレビューしてみようと思います
今作を見終えた時の最初の感想は、宮﨑さんはほんとにあとを誰かに譲って引退してしまうんじゃなかろうか…でした
クライマックスからエンディングにかけて本当に悲しい気持ちになり、帰りの車で声を出して涙しました
いままでの宮﨑作品は、環境保全だとか、核反対だとか、宮﨑さんの中の思想強めの作品が多かったと思うんです
でも今作に関してみると、
大おじ様が眞人に自らの席を譲ろうとするも断られる、大おじ様は眞人の断った言い分を聞き入れ、そのうえで「君たちはどう生きるか」という問いかけをして終わっています
つまり今作では宮﨑さんの持つ思想性をあまり感じず、視聴者への投げかけで終わっていて、それって宮﨑作品においてとても異質だと思ったんです
ではなぜそのような変化があったかというと、作中で大おじ様が眞人に席を譲りたがってるように、宮﨑さん自身ももう後継者に自分のアニメ映画界のトップランナーのバトンをもう誰かに譲りたがっているのではと思えてしまうんです
でも自分のバトンを受け取ってはもらえずそのまま消えていく大おじ様…
宮﨑さんを大おじ様と考えると、もう宮﨑作品を今後見ることはできないかもしれない…というなんとも言えない悲しみが押し寄せて来たんです
では誰にその席を譲ろうとしていたのか、眞人は誰なのか?
僕は誰か一人を指名しているようには見えませんでした
スタッフロールに注目してみます
作画協力した会社を見てみると、
スタジオカラー→庵野さんの会社
スタジオポノック→米林さんの会社
スタジオ地図→細田さんの会社
コミックス・ウェーブ・フィルム→新海さんの会社
日本の名のあるアニメ映画監督が率いる会社がズラリと並びます
さらにはI.G.、ufotable、4℃などなど…クオリティの高い劇場作品を輩出する会社の名前もありました
さらには、制作の欄にクレジットされていましたが息子である宮崎吾朗さんの名前もありました
(個人的に、この中に吾朗さんの名前も入っているのが、宮﨑さんが吾朗さんを一アニメ作家として認めているようにも見えて個人的にすごくアツかった!)
つまり日本トップクラスの劇場アニメ作品を作る会社がこぞってこの「君たちはどう生きるか」の制作に加わっているのです
(この会社をジブリ側がオファーしたのか、あるいは協力した会社側から自ら手を挙げたのか定かではありませんがとても興味深いですよね)
僕はこんな豪華なスタッフクレジットのアニメ作品、見たことありません
ここから僕は、
眞人=宮﨑駿の次を担う有望な劇場アニメ作家やアニメ会社
と解釈しました
つまり宮﨑さんは
自分の跡を継ぐアニメ作家や会社を探していた
しかし無垢な積み木を積める=自らの理想とするアニメーションを作れる作家や会社はいない
ではどんな作品を後輩たちは作るかと問いかける
ということを今作で描きたかったのではないでしょうか
あるいは、それを意図していないまでも、それが作品ににじみ出てしまった可能性もあります
だいぶこじつけも入っている感じがありますが、この作品を日本アニメ映画業界と結びつけて見るととても面白いなという一意見としてお楽しみいただけるとありがたいです
そのほか、技術面で面白いなと思ったのが、
・止め動かし(仮称)→ミドルサイズ〜アップ時の止め絵のセルを2枚用意し、交互に表示してキャラクターの感情からくる微妙な震えを表現
・ワラワラの色替え→ワラワラの熟し度合いによって?色が違う。おそらく普通の白、黄色っぽい白、緑っぽい白の3色
(これら2つ、多分合ってると思うんですがどうでしょうか??間違ってたらすみません笑)
などなど、やはりスタジオジブリ作品、宮﨑駿作品でしかできないんじゃないかと思うほどの細部のクオリティの高さは目を見張るものがあります
さらには、「事前プロモーションを一切打たない映画」を視聴するという体験も、この作品を語るうえで欠かせません
おそらくですが、PVすら作られないこんな映画の売り出し方ができるのは日本アニメ業界、もっというと日本映画業界で宮﨑駿しかいないんじゃないかと思うんです
なので後にも先にも、こんな映画体験は「君たちはどう生きるか」でしかできないのかも…?と思うと、僕の映画人生において、本当に貴重な経験をさせてくれた作品でした
まだ見ていないという方には以上のレビューなど一切読まず、劇場に足を運んでほしいものです笑
ものづくりの魔力とクリエイターの狂気を描いた「風立ちぬ」を作った宮﨑さんのことだから、もしかすると自分の命が尽きるまでアニメを作り続けるのかもしれません
次の宮﨑作品はあるのか、ないのか、それは今のところ宮﨑さん自身もわからない、神のみぞ知るといったところじゃないでしょうか
最後に、この作品を作り上げた全スタッフの皆様本当にお疲れ様でした!!
1カット1カットへの労力から皆さんの情熱と苦労が本当に伝わってくる画面でした、素晴らしい映画をありがとうございました
僕はこの作品が大好きです
一旦グッズのポスターを額にいれて、シンエヴァのポスターの隣に飾りたいと思います
もしこの文章を最後まで読んでくれた方がいたら、ほんとにうれしいです
良ければあなたの意見も聞かせてください
長文失礼しました
全2097件中、1001~1020件目を表示





