君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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観るか悩んでる人はこのレビューを観て欲しい…!
正直ポニョ以降、んー?ジブリどうなん?まあ映画はわざわざ2回目は良いかな?と思ってしまった時はありました…!
しかし、この映画は別!また何回も劇場に足を運びたくなりました。
とりあえずトトロ、ナウシカ、ラピュタ、ハウル、千と千尋あたりが好きな人はとりあえず観に行ってほしいなあ。決して後悔はしないと思うよ!! ^^
そしてこれは観るアート作品!宮崎駿監督が作り上げた世界観に圧倒されてしまった。 評価が低いレビューがあるのが信じられない(´⊙ω⊙`)まあ好き嫌い分かれるのかなあ、と思いますが、意味がわからないっていうのは違うと思います。監督も意味を分からせたくて作ってるわけじゃないと思うし、そこにつっこむのはナンセンスです。 頭をストーリーで理解するというより、純粋に映画が好きな方やジブリの絵が好きな方はまたリピートしたくなる大変素晴らしい映画だと思いましたよ。
あと宮崎駿監督の新作を映画館でこの時代でリアルタイムで見れてることにまず感動だし、すでに満足感がある。笑 そして事前情報ゼロで見るって新鮮ですよね、それでもヒットする宮崎駿監督のネームバリューの凄さだからこの宣伝方法が成り立つんだろうなあ。こんな人日本にそうそういないよね。 最初は戦争映画なのかな?と思ったら違った。そこにはすさましい世界が広がっていて映像美にも感動した。 これは何度か見たい映画。 この映画興味がある人は一度観てみることをお勧めします。
いまの私がみるべき映画だった
今私は2ヶ月前に初めて出産したばかりだ。
とても応援された気持ちになってしまった。
宮崎駿が作ってきた世界は今までとても美しく可愛く強かったが、本当はこんなに不穏で気持ち悪いものだったんだよって提示し続ける。
そのなかでいつも以上に可愛く描かれる、白いわらわらは赤ちゃんの産まれる前の姿だと思った。妊娠初期のとても小さい頃とか。産むまでの葛藤がペリカンに見えた。食べてしまうペリカンにも悩みや正義がある。
いつもなら母性で包んでくれた、母は協力してくれるが少年というかただの人のようだし、完璧なものであるべきとか外から主張するインコはいるけれど、主人公は傷ついていても自分とは違う変な友達がいてそれでいいと言う。そして完全なる世界を変える力はなくたって、みんなその白い欠片は持っているのだ。過去の分岐を変える必要はないと母とババアは言う。
世界と母性と無垢さを美しく書いてきた人が、そうじゃなくてもいいって言うときに、可愛さや綺麗さを残してよかった、美化ではないのしたのは子宮と胎児だけなのかもなぁ。(あの庭は子宮で痛みは陣痛だろう)
現実に戻ったら、外部から小言を言うインコはとても小さく可愛くなっていた。禁忌なあの部屋は生まれる前の生命をいじることだろうか。
次の世代を産む人を励ます映画だった。
いや、まぁ、こう見えちゃったけど、別にそうじゃなくてもよくて、エンドロールで泣いていた私は勇気をもらったので感謝をどこかに書いておかなければとアカウントを作った。
いつか子供にこの映画の意味がわかる人間になって欲しい
レビューをみて心配しながら娘と鑑賞。
結果、最高に面白かった。夏休み中、もう一度家族で観る約束をした。
小説を読む子なら小学生でも理解できる映画。が、昨今の読みやすさに特化したものしか読まない子(我が子)には後妻と母親の関係など直ぐに理解できない場面もあったようだが、そこはジブリ。十分に楽しむことはできたよう。
ミレーの種をまく人や他ジブリ作品を彷彿とさせるような映像美も楽しめる。
尚、たまに絵本のよう、と下げる意味でのレビューを見るが、いやいや絵本て凄いんですよ、と声を大にして言いたい。
後ろの席の小学生男児は終わっていの一番「面白くなかった!」と大きな声で叫んでいて可愛かったw彼のご両親も「ほんと意味わかんない」などと仰っていたので、映画に求めるものが違うと、確かに星イチも有り得る映画。
小さい子は、200分座り続ける事自体が難しいかもしれない。
題名の通り「どう生きるべきか」を少しでも考えたことがある方なら年齢に関わらず楽しめるし、今はまだ理解しきれない娘にも、後々この映画や原作が糧になることを願っている。
因みに映画2本分位の言いたい事詰め込んだよ、なボリュームでお腹いっぱいにはなるので、私はcospaの面でも大満足である。
が、これも確かにゴチャゴチャしてると感じる人もいるかもしれない。
何事も、自分なりにでいいから 理解をしたいタイプなのでいろんなひと...
ジブリ版の冒険活劇?
君が、誰か他者ではなく、君自身を生きるヒントにと
作られた映画、届けられた映画。
そういう感想を持った。
この映画のタイトルは『君たちはどう生きるか』だけれど、1937年出版の吉野源三郎の著書とは別物だ。
敢えて、『君たちはどう生きるか』としたのは、「この本は今、若い人たちに再び手に取られて、読まれなければならない」と宮崎監督が強く感じたからではないか。
かつて「君たち」の一人に過ぎなかった宮崎駿少年と、少年眞人が、この本から受け取ったことはあまりに大きいのだろう、もしかするとこの現実世界を生きていく「よすが」となるほどに。
大きいからこそ、具体的には描かれなかった。そこは描いてしまいたくなかったのだ。
この映画をキッカケに実際に読んで、受け取る体験をするよう願っているのではないか。
大叔父の塔が崩れたのは、「誰かが作り上げた虚構の世界」、もしかするとアニメーションの創作群、それらよりも「君と一冊の本」との結びつきのほうが素晴らしいんだよ、人生にはよっぽど大事なんだよ?と諭す寓意があるのではないか。
本当に素晴らしい一冊との出会いがあれば、(眞)人は生きていける。
大人たちが性欲のまま動き淡い想いを踏みにじり、かと思えば独善だったり人生のレールを敷いてくるような醜い世界であっても。
他者の悪意や冷笑も、自身に渦巻く悪意も、どちらも制御不能であっても。
それが一番言いたいことなんじゃないかと受け止めた。
その他思いつくままに書き留めると…
・思いもかけず関わってくる他者も、なんだかんだと行動や時間を共有し交流することで情が湧き、もはや無関係ではいられないし、友情や絆のようなものだって生まれてくるだろうこと。
・自分の手を動かして、ナイフで削ることで武器を作れること。だがコツを掴むまで練習しないことには、その物は道具や武器として用をなさないこと(アオサギを射抜こうと弓矢をこしらえる場面)。
・人と、自然という「異界」との親しさは、里山的、田園風景的な(自然)環境の中でしか育まれないこと。
・男性にとって、母親は永遠に「はじまりの女性」なのだということ。
・威圧的な他者(インコ王)、神のような存在(大叔父)がruleする世界は、所詮は他人の「世界」であってそれは「君自身」がゼロから関わった世界ではない。 それを譲り受けるのではなく(それは例えば「とても流布した他者の見方」をそのまま信じることにもあてはまる。そうするのではなく)、未熟でも不完全でもとにかく君の実感、思うままに重きを置くこと、信じてみること。
君自身オリジナルの内的世界(観)を少しずつ築いていくことのほうがよっぽど価値があること。
この荒々しい、悪意に満ちた世界にあって、それは簡単ではないとしても。
私が勝手にそんなメッセージ、思いを宮崎監督から受け取った。
なので、この映画に関するいくつかの考察を検索やTwitterで読んでからも
「いやいや、自分はこう思うね」
とどこかに書いてみたくなりました。
眞人は部屋を出た。
私も「君たち」の一人として、「どう生きるんだい」、その監督からの問いかけに、まずは書くことで答えてみたくなった。
この先も、この映画を見たから出力された行動、動いてみようという衝動が、湧いてくるかもしれない。
私にとってはそんな映画。
宮崎駿濃度200%
駿さんてずっとこの画面比率(なんて言うかはわからないが昔のTVにハマりそうな比率)な気がする。だもんでIMAXスクリーンでも遜色なく楽しめるので近場にあるならばオススメでございます。
画面、展開、劇伴と、思いの外淡々としているので元気多めの時に鑑賞するのが吉でしたねぇ。インポッシブルIMAX後の鑑賞だったので、途中危なかった笑 それでも眠らせないのが駿マジックというヤツでしょうか。ちょいちょいフワッとした所があるので「んん?」とはなりましたが、何だか良い気持ちで劇場を後に出来ました。こういうのも良いけれども、派手なヤツも観たいからもう少しがんばって欲しいなと強く思いましたね。軽くトラウマになりそうなアレコレがあるのは、安定の駿ブラックなのでご用心笑笑笑
いつもの、 ぶっ壊せ。自由に生きろ
本当に、いつもの駿です!!
ナウシカ原作組や、もののけ姫ガチ勢、駿ヲタにしか気付かれなさそうな比喩が沢山あります。
観ようによっては唯のファンタジー。
2行目にあたる人々は立派な駿ヲタなので大丈夫です、トトロやラピュタを想像してる人は止めておきましょう。
詰まるところ、いつもの、
先人達の作った都合のいいルールなどぶっ壊せ。自由に生きろ。というメッセージ。
表現方法は、今までの作品の総括で、芯は同じもののオリジナルでありながらそれとは違う進化を遂げています。
特に序章の炎表現なんかは息が詰まる程の衝撃を受けました。最初こそ母親を亡くすショックや戦禍の凄惨さをぼやかしつつ爆撃等の恐ろしさを伝えているかと思ったけど、アレはその程度では無かった。国を失ってしまう、やるせ無さ、痛み、苦しみ、恐怖、のような、激情の二重表現だった。
最近よく見かけるジブリ好きすぎて影響受けたりパクっただけの作品とは一線を画し、強烈な宮崎駿というオリジナリティを感じられて幸せでした。
個性の嵐に打たれた衝撃、これだよこれ 宮崎駿に求めていたのは!
まるで攻殻機動隊の笑い男、ライ麦畑でつかまえてを体現したようでした🌾
最後にジブリの大将として
グッズ化されるであろうキャラクターが沢山🤣ぬい化を待っています笑
以下、
▼比喩設定📝メモ
※個人の解釈です。
・青鷺=嘘つき、戦後の天皇、弱点は第七の羽🪶つまり現日本国憲法第7条(国事行為について内閣の承認が必要)
・母親(火の使い手)=火の国、母国、戦争により死亡
・新しい母親(母親の妹)=敗戦後GHQによって作り直された現日本国 、義母とは呼んでない多分、新しい母親、色々な制約や悪意あるしがらみにより病んでいて子を産みたくない(継がせたくない)、白い絡みつく紙はそれらの比喩、囚われ身動き取れないでいるところを主人公(未来ある若者)によって解放される
・舵輪柄の女性(お婆さん、黄色)=真の意味で自立した人間、黄色は自由と幸福、自分の意思で動き地を踏みしめて歩ける人
・帆船(↑の舵輪柄の女性も含む)
自分の意思で生きている人達、風来坊、荒波に揉まれ彷徨い沈む船もある
・帆船にのる黒い影の顔無し集団
社会の集団として生きる人達、集団で漕ぐ船は大きくて安全、でも自分たちで獲物を狩れない(判断できない?もしくは判断できても動けない)意思や個性の表れである顔が無い
・ペリカン(何でも食う、死人)=他人を未来の子供達すらをも食いものにし暴利を貪る人間、または無自覚に誰かの犠牲の上で何も考えず生かされている人間、望んでなくともそうなってしまった人間達
※ ペリカンが火を恐れる理由が分からないから違うかも→一応、生者を貪り生きる亡者なので単純に光が嫌いor亡者(悪意ある老輩)たちにとって戦前の日本が眩しすぎるとか戦争がトラウマ???
・墓の主=神、天皇(昭和天皇を含む以前の)
・ワラワラ=受精卵😂未来の子供達、臓が好きとか生々しいんよ…👌👈
・インコ(外来種、日本国民が国内に連れ込んだもの、駆除された日本烏🐦⬛に取って代わり増殖し放題、現在の空王)=戦勝国、軍事主義者。日本に生まれる子は準植民地の労働力として育てる為、子を産む新しい母親(戦後日本)を食え(潰せ)ない。母親(戦前の日本)と主人公(現日本国の若者)は御馳走😋大好物💰搾取するのみ。
・大叔父=先人達、日本を創ってきた人達
・積み石の石=先人が積み上げてきたもの、日本国憲法や社会システムなどの一つ一つ
・積み石=不安定でギリギリ生きながらえている、明日には崩れるかもしれない、というかすでに壊れて始めている歪な日本社会
・インコの王様(ストーカー監視、破壊者)=戦勝国のリーダー、アメリカ合衆国🇺🇸。大叔父(過去)から主人公(未来)へ渡すはずだった善意の積み石🇯🇵を積み損ねて一刀両断にした、結局王様以外のインコ(軍事主義者)は生きていけず普通の姿に戻り現世界に戻った。共存しているとも言える。
・主人公=君たち、日本国民。悪意も善意も持ち合わせた未来ある若者たち、悪意ある石を見分けられる
・父親=王配、もしくは盲目的に天皇を信じる人達、男は馬鹿だねってのが駿の持論なとこある。
※念の為、私個人は天皇の存在を支持します。
普通に面白かった
初日鑑賞後にぼろ泣きしてる人のインタビュー映像見てどんなもんかと鑑賞。
時代設定が戦時中だったんで火垂るの墓的ヘビーな内容だったら嫌だな〜と思って若干萎えてたら、疎開先の継母(母の妹?)屋敷で不気味な青鷺にチョッカイかけられ、さらに後妻の失踪をきっかけに空から降ってきた不思議な塔の鏡の国のアリスとダリの絵みたいな怒涛のファンタジー展開で安心した。
基本色々と説明がないので深く考えたら意味分からんだろーと思い何も考えずに見てたんで楽しめた。
色々隠された意味やら象徴があるんだろーが一回見て全て理解はできないと思う。
おそらく岡田斗司夫が考察やら解説してくれるだろーからそれを見てからもう一度見ようと思った。
君たちはどう観るか?いや鑑賞レベルに達していない…残念!
映画やアニメーションを製作して仕上げる人達には尊敬を致しますm(_ _)m
そしてその内容がどうであれ、やろうとして取り組んだ姿勢には頭が下がります。
今作の宮崎駿作品は確かに冒頭のシーンの動きや演出は目を見張るものがあり、流石と思いましたが、後半につれてあれ?あれ?と
変わってゆき…最後は過去作を取り混ぜたような脱出劇的なアプローチで斬新さは感じませんでした。
まず、なぜ何故火事が起きたのか?
隕石はどういう類のものなのか?
祖父ではなく親戚の大叔父に設定した意図は?
鳥ばかり出てきたが火の鳥のオマージュ?
塔の世界とその下の世界の規模の差がありすぎて…個人レベルなのか地球レベルなのか設定がよく分からず…などなど
疑問だらけで鑑賞終わりました。
極めて身内レベルのお話で冒険活劇とは言えず、それならそれで予告があれば良かったのですがあまりにも狭い世界の物語になっていて感動というものは得られませんでした。
よく言うカタルシスが設定されていないのも監督とスタッフとの意思の疎通が計れず訳の分からないことになったのでしょうか?
例え今作がエンタメでも、そうでないシュールで個人的なイメージの世界でも僕としては受け入れてやろうと劇場に足を運びましたが、結果としては全体に不完全燃焼であり
シナリオも起承転結が散らかっていて
タイムループだとしても伏線すらチープなものになってしまい、乱暴に言えばシーンの組み直しや展開の演出次第ではそこそこの完成度には持って行けたとも思いますので構成スタッフ、演出スタッフの技量も足りなかったのかも知れません。
試写で監督がOKを出していたのかと思うと余計に疑問符が続いてしまいます。
これで前衛アニメーションとか言われても違うと思いますし、総集編だと言われたらあーそうなんですか。で終わっちゃうのでそれは全国ロードショーで広くお金をいただいて上映するよりもインディーズで良かったのではないかと思います。
未来少年コナンやナウシカのあのパッションは素晴らしかったので逆に今回がっくり来てしまいました。
リベンジで次回あともう一度完成度高いものをお願いしたいところです。
あまり理解できず
宮崎ワールドに入り込めるか
2時間があっという間に終わってしまう、宮崎ワールド全開の映画だと思いました。前知識ゼロだったので、始まるまではすごーく不安でしたが、なんてことはない、始まったらあっという間に引き込まれて、中だるみもなく終わりました。
終わりかたも尻切れ気味?な気がするし、あれってナンだったんだろう・・なんて部分もあちこちらにあります。けど、なんか、いろいろもやっと考えながら家路についたのって、そう言えばラピュタやナウシカを映画館で見た帰りがそうだったな、となんか懐かしい気分になりました。また、この作品、エンドロールにテレビ局やら広告代理店が出てきません。出てこないと、こんなにもスッキリするもんなんですね。マスコミさんの名前なんて、見る側にしてみたら全くいらない情報なので、これは本当に好印象でした。いらない情報が出てこなかった分、声優が誰だったのかなど含め、エンドロールをきちんとみたりと、自分のイメージとのすりあわせを始めることができました。
今の若めの世代に宮崎さんの世界観が刺さるかは、微妙かも知れません。なので、賛否両論 あるのだと思います。ただ、私は宮崎さんの作品はこれで良いと思います。マスコミを使わない分、宮崎さんの自由度が格段に上がると思いますし、マスコミを使わない選択は、ジブリしかできないやり方だと思います。次回作以降も是非続けてもらいたいと思いました。
タイトルなし(ネタバレ)
まずは、冒頭のマヒトが母の病院へ走って向かうシーンが鳥肌モノです。映像がとてもきれいで、さらに人の死が伝わってくる描写、その最初冒頭何分かだけで、映画の世界に引き込まれてしまいます。
物語はマヒトが母を失ってからはじまります。マヒトは母を失ったことで自暴自棄(?)みたいなものになり、生きる意味を失ったんだと思います。その証拠として自分の頭に石を叩きつけるなどの、自暴に走ったのだと思います。しかし父親は新しい妻ができたりと、マヒトとは真逆です。そんな父親にマヒトは不信感を抱き、新しい母(ナツコ)にも敵対心を見せます。そんなマヒトが異世界へ飛び冒険をします。最終的な異世界の王から「この世界の王を受け継いでほしい」と頼まれます。異世界には若き日の母が生きており、現実世界よりも幸せのはずです。最初のマヒトなら承諾していたかもしれませんが、マヒトはアオサギやキリコさんなどとの冒険により成長したことで、母がいなく、これから火の海になる現実世界に生きる決意を決めたのだと思います。最後の「東京に帰った」というのはその後もちゃんと生きたんだと示したのだと思います。
物語中盤にでてくるインコは、勝手な憶測ですが現実世界の「大衆」だと思います。マヒトや若き日の母は異世界では人間です。それは今の現実世界で言ったら「才能のある人」たちと考えます。それを喰おうとしてるインコは才能のあるものを潰してしまう今の現実世界の「大衆」に当てはまると思います。
この映画は本当に難しい映画だと思います。鑑賞中ずっと考えて見ましたがなかなかわかりませんでした。でも映画は「観客が想像して最後のピースをはめるもの」と僕は考えるので、本当に面白い映画でした。
わかろうとする人にしかわからない
誰でも楽しめる大衆主義的な作品ではありません。
かといって、解釈講釈で理解力を競って悦に浸るためのものでもありません。
作りたいものを作った、そう思わせる作品です。
他人を喜ばせるためのプレゼントではないのです。
シーンが断片的で違和感があるでしょうが、逆に言えば展開が読めず、まるで夢の中のようです。
主人公は地味でわざとらしい魅力がなく、リアルです。いっぽうでジブリっぽさをわざとらしく展開するシーンがあり、逆に冷静にさせられ、これは人が作った映画なのだと認識させられます。
私達は宮崎駿作品を通してファンタジーな空想世界を見てきましたが、本当はファンタジーを通して現実を見てほしかったのでしょう。
空想の世界に理想を夢見るのではなく、現実をどう生きるのか、そのヒントにしてほしいという想いを感じました。宮崎駿氏にとって「君たちはどう生きるか」がそうであったように。
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