君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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何が起こったのかよくわかりません
なぜ少年は冒険を経て成長したのか、何が起こったのかが反映されておらず、ついに継母と同級生を受け入れたのに東京へ戻る、それは何を意味するのか
山本有三・吉野源三郎
「君たちはどう生きるか」吉野源三郎作ですが、初めは山本有三先生が関わった作品。有三は病気になり、吉野源三郎さんに依頼したようです。山本有三ファンとしては封切りの日から3回見ました、、この本は息子小6の時に塾の先生からいただきました。小6には難しいだろうと思いましたが読んでました。映画の中で、君たちはどう生きるかをめくるシーンがあり、初版のみ山本有三の名前が出ている話が裏付けされました。瞬きしてはだめ。しっかり見て欲しい。どのシーンも瞬きはダメ。全部よし。一回では理解できないかしら。「サバカン」の時みたいに.6回観たらわかるかな。本当に楽しみです。近代文学を児童文学に繋げた作品を、オリジナルではありますが、「君たちはどう生きるか」と名付けてくれて、スタジオジブリと宮崎駿さんに感謝です。何回みてもわからなかくても、あたりまえとおもい、私はまだまだ、見に行きますよ。東京にて、息子32と見ました。20年前にいただいた本が映画になった。嬉しくて嬉しくて、まだまだ、みたりないかんじ。山本有三と、吉野源三郎の連盟のべーじが、なにより、楽しみな私です。皆様も、よろしければー。
何度でもみたい
宮崎駿監督だから期待されても仕方ないかな
賛否両論と言われますが、そんなに難しい作品でも良い作品でも悪い作品でもないと思います。ビッグネームに皆さん期待しすぎなのでしょう。引退宣言をした宮崎駿監督がもう一度思うがままに作品作りをした、そんな映画でした。
そもそも、宮崎駿監督が何か深いメッセージを伝えようとしていると深読みしすぎなのでしょう。登場人物たちがどう生きているか、と並列に自分を並べて、タイトルを自分に問えばいいのだと思います。この映画はそれ以上もそれ以下もない映画だと思います。あとは、美しい画や音楽を楽しめばいいと思います。
それでもこの映画の意味を期待するのであれば、公開終了後に発売される映画パンフレットに監督の意図が書いてあることを祈りましょう。もしかしたら深い意図が込められていたかもしれませんね。
ジブリで宮崎駿の作品だったとしか
正直に言うと、自分にとっては可もなく不可もなくくらいな印象。
主人公の成長物語で中盤に乗り越える1つの呼び名と、最終盤での自己の告白が試練となってるのだろうが、一通りの葛藤描写はあるものの、感情表現を抑える主人公というのがどうしても波として弱い。
それが味と言えば味なのだろうけど、青年が主人公だった風立ちぬでも戦時中でももう少し感情表現があったから、「この主人公だからこそ見せられるシーン」が何だったのか、俺には分からなかった。
雑な感想としては、ゲド戦記と思い出のマーニーを足して3で割ったような。
映像と音楽は良かった。
この映画は「第二次世界大戦を経て現代の滅びゆく世界を君たちはどう生きるか」という宮崎駿監督からのバトンです。
懐かしい漫画映画 長靴をはいた猫を思い出す。
大学生、高校生の息子2人と3人で鑑賞。嫁ちゃんはレビューを見て行くの止めました。
事前情報が、蒼鷺を被る人らしき者。君たちはどう生きるかという戦争中の小説から題を取っている事。この二つ。そのお陰で映画に没入することが出来た。
小さな子供の頃に見た「長靴をはいた猫」という漫画映画があったが、その時の感動を思い出した。東映まんがまつりだ。東宝チャンピオンまつりもあったな。入替え制がなく、友達数人と朝から晩まで一日中映画館にいた。飽きたらロビーや階段で遊び、見たいシーンを何度も見た。その頃だ。
ストーリーは小さな子供でも分かりやすいかといえばそうでもなく、あとで大人が説明して納得するかも。実際、わからなくとも楽しい。色んな見たことあるシーンも見られおじさんには懐かしい。
登場人物だが主人公眞人は宮崎監督。蒼鷺の中身がオッサンなのは想定外だった鈴木P。大伯父は高畑勲。インコの王は庵野監督。それぞれの生き方がキャラクターに反映されているのかな~
説明しがたい、でも伝えたくなる映画
1週間前に観ましたが、いまだに何度も思い返してしまいます。
まず、一切の宣伝なしという戦略によって得られたわくわく感、その体験に感謝です。
そして映画。現実と夢、精神世界が入り混じり、つじつまなど考える暇もなく圧倒的な世界観に引き込まれました。青サギ以外にも鳥がかなり出てきますが、人間の欲望の塊を代わりに演じてくれてるような不気味さと滑稽さがあり、それも鳥肌ものでした。
駿さんの過去作の要素が散りばめられていますが、これはもう上質なシャレと受け取って大いに楽しませてもらいました。
今作は過去作と比較して、私小説のようにスケールが小さくなったとも取れますが、私は今のこの不穏な世の中で、個人の心の中を問いかけることの重要性が突きつけられたように思います。人によって感じ方は様々だと思いますが、見るたびに視点を変えて何度でも味わえる唯一無二の作品と思えました。
最後のシーンが静かに終わり、エンドロールで米津さんの曲が流れた瞬間、スイッチが入ったように涙が出て、そこから止まりませんでした。なんだこの天才たちは!とてつもなく温かい大きな力を受け取った気持ちで、素晴らしい作品を観たという感動が溢れ出る、そんな映画でした。
そんなに深い示唆があるわけじゃない
映像はきれいですね。画面展開もさすが。その辺はジブリ作品というところでしょうか。しかし、肝心のストーリーはというと、まずなぜこのタイトルなのかがしっくりこない。正直言ってこのタイトルは全くこの映画のストーリーとリンクしているものではなく、ただのアイテムの一つに過ぎないというのが印象。同名の原作(正確には原作ではないですが)ではもがき苦しみながら生き方を模索する主人公を描いているが、この映画ではすねた金持ちのボンボンが冒険を通して少し大人になるというもので関連性は全く見出せない。主人公が『どう生きるか』という答えを探すストーリーではなくて、自分の出自つまり『どう生まれたか』を探す謎解きがメインテーマになっているということ。また、アオサギも意味ありげだった割にはどう生きるかということに対して影響を与えているものではない。もちろんストーリーの中で重要な役割を果たしてはいるが、ロード・オブ・ザ・リングのゴラム的な役割に過ぎない。
正直なところ宮崎駿監督は、ファンタジーに徹していれば面白いものが作れるので、この映画も端からその路線で行けばよかった。なまじ最後の映画で集大成だから、後世にメッセージを残すというような大上段に振りかぶったタイトルにしたりアナウンスをしてしまったがために、逆に支離滅裂なものにしてしまった。言わんとしていることは理解できるけれど、「ふーん、そういうことね。だから?」としかならない。自分が読み取れないだけなのかもしれないけれど。映画そのものはそこそこの出来だけにもったいないの一言。
少年の弱さ強さ美しさ
前半:母を失った少年の苦悩と歪みと強さ
後半:奇妙な異世界で過ごす中で適応し、失ったものを取り戻そうとする少年の必死さ
前半と後半で面白さの種類が違いますね。
前半も後半も楽しめる人はお得!
全体的に暗い。
でもなんとなく共感できる暗さですね。
人生なかなか思い通りに行かねえな。
でも思いがけずラッキーな出来事があったりする。
宮崎駿は男だから、美しい女を描くことはできても、それをとことんまで苦しませ悩ませることはできかねたんじゃないですかね。
やはり男主人公の方が遥かに描きやすい部分もあるともののけ姫で実感してる。
とことんリアルに苦しませ悩ませる表現なら、この少年主人公が最適だった。
ナウシカのアスベル、ラピュタのパズー、もののけ姫のアシタカも似た部分がありますが、
アスベルもパズーもアシタカも能力的には一人前、またはそれ以上の突出した才能を持ちますからね。
今回のマヒト少年は弱い、弱すぎる!
でも周りを気遣える強さもあるし、
やるときはやらなきゃという強さもある。
これまでいそうでいなかった、素晴らしい主人公だと思います。
強いだけの男は便利だけど、それは別に人の男全般を表現したものではないからね。
優れた道具や獣の表現。
どちらかといえば弱い主人公マヒトは、昭和平成の時代に表現されてても不思議ではない性格の主人公だけど、
それを令和の時代に目立たせられたことは素晴らしいですね。
敬意を表します。
大きくて暖かな手で背中を叩かれるような映画
事前情報や感想に一切触れずに見に行きました。宮﨑駿の作品なので。
開始10秒で「あ、これはおもしろい映画だな」と思いました。
素晴らしかったです。
芸術としても素晴らしかった。
最高オブ最高オブ最高
一人でスタンディングオベーションしたい気持ちを何とか大人の羞恥心で抑えました。
ですがこれは万人受けしないだろうなと思いました。
公開を終えて、長い時間をかけて残る映画だと思います。
私にはとても刺さりました。
宮﨑駿が「この世は生きるに値するということを伝えたい」(あやふや)と言っていたようで、ガッツリ伝わったし受け止めてますよ。と伝えたいです。
"どうやってるのか分からないけど圧倒される" "何か分からないけど面白い"
というのが、力量のなせる技なんだと思います。最初から最後まで息つく暇もなく見入ってました。
いやすごいですね。恋愛要素を出さずにここまでやれますか。力を見せつけられたし、それだけじゃなく でっかいお土産まで持たされた感じです。
私のようなメインストリームを歩けないひねくれ者が、めっちゃ前向きな考えをもらえました。大きな暖かい手でバーン!って背中押された感じがします。
「ほら、前向いて、怖がらず飛び込んでいけ。未来へ」って。
あと、宮﨑駿があの歳になって、世界をこんな暖かで前向きな目線で見れていることがすごく嬉しかったです。
日本に1番必要なメッセージを誰もしたことがないくらい愛いっぱいに発していると思いました。
そして、晩節にこんな映画を作るなんて、あんたは最高!と思います。
でもね、失敗でもやりかけでも映画監督人生がキレイに完結しなくても良いから、もう一本見たいです。
よろしくお願いします。☆
小説だと思って読んだらエッセイだった
普通に
ちょっと斜めに構えて観ると、もったいない映画かもしれません。
タイトルに惑わされず、「誰かを助けに行く冒険のお話」として観るのが良さそうです。
ところどころに、ああやっぱり駿作品だなぁ…と感じる風景やキャラ、作画がちりばめられていて、素直に楽しめました。
途中のちょっと哲学っぽいセリフは、あえて深く考えすぎず、あとから思い返せばいいのかな、と思います。
「ママは貴方を産んだんだよ
だから一生懸命に生きて欲しい」
ただただ「生きていてほしい」と願う親の気持ち。
最後は、自分のことも少し忘れてしまうくらい、心が温かくなる映画でした。
司馬遼太郎・村上春樹作品を彷彿とさせる白眉な作品
結論から申しますと、とてつもなく素晴らしい芸術作品でした。断トツで、私のなかの歴代ジブリ作品の1位となりました。
「風立ちぬ」のような話題を使った針小棒大な作品だと勝手ながらに思っていたので、全く期待せず、暇潰しも兼ねて映画館に足を運びました。が、見事に期待を裏切られました。
途中までは(風立ちぬの再来が頭をよぎり)「がっかりかも・・」と思わされましたが、すべては宮崎氏の計算でした。
後半に暗転してからは、村上春樹作品のような「夢の世界」を描いたファンタジーが美しく繰り広げられ、クリストファーローラン監督の「インタステラー」を彷彿とさせるような宇宙や自然摂理の「思考・空間・次元」な高度な背景を伴わせつつ、且つ、過度なSFで物語を陳腐化させないよう前半に「じっくり」史実(の様な内容)を挟むことで司馬遼太郎や大河ドラマのような迫力を維持し続け(見事な計算であった訳ですが)、それでも(憎いことに)子供を主人公にすることで「幼少期の繊細な気持ち」をほっこり思い出させてくれる優しいジブリ作品であり続け、まさに宮崎駿の集大作と断言できる白眉な出来の作品でした。
今回、改めて感じたのは、やはり宮崎監督は年老いても「発想の権化」であり、それは世界中の作家と同等か上回っており、年齢を鑑みると、多くのクリエイター(作家、脚本家、映像監督)が年齢と共に拝金主義に陥穽したり発想が乏しくなったりするのと比較すると、宮崎氏は筋を貫いており、尚も逞しく、稀代な鬼才なのだと改めて感じました。
村上春樹はよく「夢を見るために寝る」と言っています(夢から作品のヒント・発想を得えるため)。「歴代のジブリ作品」も、きっと宮崎氏の夢から生まれたのでしょう。
そう考えると、当作品も宮崎監督の「幼少期の夢」であり、ゆえに、トトロのような家族構成と秘密の通り道、湯婆婆や真っ黒クロスケ(or こだま)のよううなキャラクター、乙事主(=おっことぬし)かと一瞬錯覚するペリカン一族、ひこぼうのような青サギ、ラピュタ城を彷彿とさせる宙に浮かぶ風景と軍隊、などなど、総出で登場してきたわけです。
もしかしたら、当作品のキャラたちが、歴代ジブリキャラクターのオリジナルなのかもしれません。
「つまらない」と言っている方は、Netflixで最終話だけ倍速再生して観ているような方たちだと思慮します(悪いとは言いませんが)。
ぜひ、ジブリの原点となった「宮崎少年の夢の映像化」だと思って、芸術作品としてじっくり鑑賞してみてください。
彡(゚)(゚)
彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚)
とりあえず面白かったです。壮大なパヤオの世界を堪能しました。自分も「意味わかんねーよ、つまんねーよ」となる心配もしていたのだけど、なんとか作品の表層部分は理解できたつもりです。まあ深い部分はいずれ岡田斗司夫とか専門家が解説してくれるだろうし、第一層部分でも十分楽しめる作品だったことに一息ついています。
彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚)
他人のレビューは読んでないし読むつもりもないけど、この作品を酷評してる人はワンパターンだと言ってるのかな?本作品はカリオストロの城以降のパヤオ映画作品の集大成ともいえるもので、このまま宮崎駿の遺作となっても十分なぐらい濃厚な宮崎駿色を残したもの。反面「またこのパターンか」と以前もどこかで見たようなパヤオ演出を悪意的に見ることもできるでしょう。
彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚)
そろそろ映画はAIで作る時代が来るのかと思っていたけど、果たしてこんなクレイジーな脚本をAIが描けるものか?と。そしてまさかパヤオがなんJを知っていたとは・・・。
彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚) 彡(゚)(゚)
終わってみれば
エンドロールを見ながら、死んだじいちゃんを思い出した。
四国のお百姓だったじいちゃんは、生まれてから死ぬまでずっと田んぼと畑を作っていた。ぎりぎり戦争に行かない歳だった。兄ちゃんが二人兵隊で死んだ。あの八月には対岸の雲を見たらしい。補助輪の取れた自転車で畑に行くと、いつも手を振ってくれた。肥料の中から転がり出た鶏の足に驚いたら、笑われた。
どんなことを考えて農業をやってたのか、ついぞ聞かなかったけど、今でもじいちゃんを思い出そうとすると、いつも麦わらと地下足袋で、鍬を持っている。
じいちゃんが耕していた畑の藪に、田んぼの水路に、別の世界を感じることがある。
その先には晴れた青空と夏の日差しがあって、風が土手の草と稲を波にして、今でも畑を耕しているじいちゃんが居るような。
みんなもそういうの、思い出したりしていないか?
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