「見えてくる世界 瓦解崩壊」君たちはどう生きるか すけあくろうさんの映画レビュー(感想・評価)
見えてくる世界 瓦解崩壊
米津玄師さんの地球儀に惚れ込んでいながら、今作は未鑑賞というたいへん失礼な状況!すぐさま地上波で観ました。
実はリアタイで観たんですが、すぐにレビューできなかったのは理由があります。
鑑賞後すぐの感想を書くならば
「?」で完結してしまうからです。
いろいろ考えさせられ…そうになり
うわぁ!と感動し…そうになり、頭の中で蠢くなにかはあるものの、極論言えば「?」に行き着いてしまう感覚に襲われたからです。
数日間様々な方のレビューや、ブログで考察している方、さらには岡田斗司夫さん(禁忌)にも手を出し、
ようやく世界が見えてきました。
宮崎先生本人の物語であること。
異世界での出来事は先生の人生を体現していること。
他諸々めんどうなので書きませんが自分なりの答えは見えてきました。
見えてきましたが、やはり所々の、他の方のレビューに言わせるなら脚本の矛盾点や乱れた筋書きが、ぶつかってくる。
よって、
さいごのインコの城の崩壊のように、
思考が瓦解崩壊したので今レビューしてます。
結局求めてるものがちがったのかも。
幻想的な映像とか、怪我をしたペリカンの描写とか、もうすごいな、としか言えない部分もたしかにあります。
が、異世界に落ちたマヒトに僕が求めていたのはきっとラピュタのような活劇だったのかもしれません。
でも、たぶん、きっと、また大人になってから観ると変わってくるかも。
いっぱい人生経験を積んで、あらゆるモノの表と裏を知ってから観るそのときを、今から楽しみにしておきたいですね!!
なので今の評価は3.5です。次観るときどう感じるか?
次観るときのために、今からどう生きるか?
今作の評価が5になるくらいの人生、どどんと生きていきたいですね。
はじめまして。
「フロントライン」のレビューについてゆきさんからご紹介いただいたのがきっかけでこちらを拝読させていただきました。とても率直な内容と衒いのない文章で感服です。自分の10代~20代は自意識過剰の塊で、知ったようなことを(実際は何も知らないくせに)偉そうに言ったりしてたのが今さらながら恥ずかしく思い出されます。
私の場合、宮崎駿監督の作品は、「ナウシカ」以降ほぼリアルタイムで見てきたこともあり、個人的にはこの作品も〝全肯定〟で見ています。なので、あまたの疑問点も相応の意味と解釈を見つけて納得しています。
映画だろうが小説だろうが、自分にとって意義のあるものならば自分にとっての普遍(という言い方は語義矛盾ではあるけれど)となることもあるわけで、受け止め方は人それぞれなのが当たり前だし、それを認めることこそが多様性のある社会。
映画や演劇が好きなひとは、作品を通じていくつもの人生や価値観を知ることができるけど、現実社会にはそれらとは相容れない旧弊や慣習や不寛容がしぶとく残っています。
スーパーマンで感動したからといってあまりに正攻法で立ち向かったり、スパイダーマンで感動したからといって、権力を持つ上司や先輩に力の使い方や責任感について説教したりしたら、潰されちゃいますので、気を付けてくださいね。
私は「マイインターン」のロバート・デ・ニーロのように、出しゃばることなくやるべきことはきちんと仕上げ、結果的に若い人を応援できる中高年を目指して日々を送っています。
今後ともよろしくお願いいたします。