「天才老監督の心は少年のように自由に羽ばたく」君たちはどう生きるか 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
天才老監督の心は少年のように自由に羽ばたく
ファンタジーを自由に操る姿は80歳を超えても創作意欲は溢れ、
創作するアニメーションの世界には老いも畏れも関係ない。
心は自由だと、私たちに希望と勇気をくれる。
「君たちはどう生きるか」
なんとも宮崎駿作品らしからぬ剛直球のタイトル。
いったいどんなものを見せてくれるのか?と期待が膨らむ。
《戦争を語らずに世界を語る」
《不自由を語らず、自由に生きる》
母を火災で亡くした11歳の少年・眞人が主人公。
戦時中1940年。
父親の田舎へ疎開する。
父親は早くも母の妹・夏子と再婚。
夏子のお腹には赤ちゃんがいる。
少年には酷な環境だ。
が、疎開した屋敷には、皺くちゃでも、元気な“ばあさま“が
置物のように7人もいて、なんともユーモラスなのだ。
家の裏手には寂れた開かずの洋館がある。
その昔、空から落ちて来たという洋館には、
行方不明になった大伯父が住むという言い伝えがある。
物語りは、予想以上にファンタジーでした。
話をすると青サギをバディに、空から襲ってくるペリカン。
インコの兵隊が、インコ帝国を築いている地下世界(死者世界)、
死者の国には、
キリコ(海使い)
ヒミ(火を操る少女)
が、童話のような家を構えている。
火そして石。
石を操る羊洋館の主でもある大伯父。
死者の世界にどっぷりハマって、ファンタジーが炸裂して
帰ってこれないのでは?
とあんまりにも大風呂敷を広げた世界観を杞憂しましたが、
夏子を取り返すために、青サギ、
ヒミ(実は母親のヒサコの化身)の力もあって、
死者の世界から、
「後を継げ‼️」そう頼む大伯父を振り切って
眞人は、夏子と共に、
《戦火と悪と混沌》の現生を選ぶ。
戦え!!
勝ちとれ‼️
というメッセージか?
汚く理不尽な現実を、
それでもへこたれずに
生き抜け!!
生き抜いてくれ!!
老監督は大勢な創作意欲を示し、
その生き様で手本を示してくれている。
あの男の子、ちょっと人中長くて、宮﨑駿さんに似てますよね。集大成作品として、ご自身を描いたのかなぁと思いました。ただ、ちょっとわかりにくかったですね。
パディントンのレビュー、めちゃくちゃ楽しみにしてます!
共感ありがとうございました。
海外で観ると、ちゃんと作品に集中できてなかったかもですね。レビューを読み返すと、字幕に気を取られすぎてたのがわかりました。www
こんばんは。共感ありがとうございます。
私は公開当時に観たきりでしたが、機会があったらまた見返してみようかなと思いました。
別作品での事ですが、一度見た作品でも時間が経ってから見返すとまた別の感想を抱くことが最近増えてきて、それも映画の楽しみなんだなぁ~とシミジミしております。
ついでにで失礼しますが「変な家」への共感もありがとうございました。琥珀糖さんも以前のアカウントでレビューされていましたね。
そのレビューで触れられていましたが、私も因襲にとらわれた一族や村が大好きなんです。不思議ですけど日本人ってコレ好きですよね。
相変わらず古今東西のいろんな映画を楽しまれているようで何よりです!私もこの連休は久々に映画館へ行きたいと思っています。いつもありがとうございます。それでは!
琥珀糖さま
私のレビューとコメント欄を、まとめて考察&翻訳したようなステキなコメント、どうもありがとうございました😃
琥珀糖さんから「勉強になりました」とお礼を言われてしまうと、ちょっと恐縮&緊張してしまいます。
『スタンド・バイ・ミー』や『壊れかけのRadio』の引用は、少し恥ずかしいです。レビューの文章表現力が無いので、他の作品で足りない言葉を脳内補完しています。
そう言えば公開当時、周りの大人達は酷評していたのに、子どもたちは面白かった!と、素直に一言で答えてくれたことを思い出しました😉
琥珀糖さま
共感ありがとうございます😊
>天才老監督の心は少年のように自由に羽ばたく
1回目と2回目で、感想と評価が大きく変わった作品です。
宮﨑駿監督の心は、“永遠の11歳の少年・眞人”のまま、自由なのだと気付きました😌