「タイトルなし(ネタバレ)」君たちはどう生きるか ぽよのすけさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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壮大な夢をのぞいてるようだった。
所々宮崎駿監督の過去作品を彷彿とされるキャラクターや情景が散りばめられていた。どこか懐かしさもありつつ楽しんで視聴した。なんといってもチャーミングなインコとふわふわなわらわらが可愛い!
父が母の妹と結婚し、既に子供もいる状況って受け入れ難いよなぁ。夏子さんも眞人に寄り添おうとするけれど、他者から見ても疎ましく思われてるよねとおばあちゃん連中に噂されていて。
お父さんもお父さんでいい人なんだけれど、ちょっと嫌な雰囲気が漂っていて。
疎開先では友人関係もうまく行かなくて苦労していた。
ひょんなことから青鷺に誘われて下の世界へ行き、新たな人や生物との出会いを果たす。そこで出会った人たちとたくさんのコミュニケーションを交わし、困難を乗り越えていく。その道程で眞人の心も大きく成長していく。
終盤の夏子さんに初めて母さんと呼び自ら手を差し伸べる強さと下の世界の後継をしないとキッパリ伝える逞しさには感動させられた。
眞人にとってはとても大きな冒険でそこで出会ったみんなとの思い出は少しずつ記憶から消えてしまうんだろうけれど、青鷺と友達になったこと、若かりし実母との出会い、生命の繋がりなど、ずっと胸に刻まれるんだろうなぁ。
やっぱりジブリは素晴らしい。理解が及ばない部分もあるけど、そこはきっと想像の余地を残してくれているのだと思う。何より物語の展開も非常にのびのびと、どうなっちゃうんやこれという感じだったけれど好き放題やってくれていて良かった。物語とはこうでなくでは。
今を生きるに値すると思わせてくれる素晴らしい映画だった。
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