「そして、私はどう生きたいのか。」君たちはどう生きるか greensさんの映画レビュー(感想・評価)
そして、私はどう生きたいのか。
まず初めに、宮崎監督の作品は個人的に、観ているものも観ていないものもあり、また製作者の方々のインタビュー記事などもあまり読んだことがないので、自分の宮崎ワールドへの理解度は低いだろうな、、と思っています。その上でコメントを上げさせて頂きますこと、ご容赦ください!
もともと哲学とか、頭で考えることは得意ではないもので、この映画が公開されても、映画館に足を運んではいませんでした。ですが、ゴールデングローブ賞受賞の際、発表者の方(女性)の表情が「あの素晴らしい作品ですもの、受賞は当然よ!」というような、とても誇らしい表情だった(私にはそう見えまして、、、笑)のが印象的で興味を持ち始め、その後、テレビで映画の紹介として映された、アオサギが日本家屋の長い縁側の上を滑るように飛んで去ってゆくシーンを見て、その素晴らしさにノックアウトされまして、原作についても映画のレビューについても一切見ず/知らずのまま、映画館にすっ飛んで行きました。
見た感想ですが、まず映像については、輪郭が線で囲って描いてある人物たちと、その後ろに描かれた美しい絵画のような風景は、いつもながらだと思いますが、素晴らしく調和していて美しかったです!
人物の方は、冒頭の、玄関で下駄を脱ぎ捨てて階段を駆け上がる動き、病院に向かって走る動き、どれもスタジオジブリ独特のもので躍動感、疾走感が素晴らしかったです(個人的には、プリプリ怒ってお尻を振るドナルドダックの動きも大好きですが、ジブリ映画の人物の動き、特に走る姿は世界中で唯一無二で最高だと思います!)。
風景の方も、他の作品もそうですが、日本の里山の美しさが描かれていて本当に素晴らしく、もしゴールデングローブ賞の発表者がこの美しさを共有してくれているなら、うれしいなぁ、、と思いました。
ストーリーの方は、画面を追って見ている限り、分からなくなったり、混乱したりすることはなかったように思います。個人的に心にストレートに来たのは、
主人公の2人(宮崎監督の映画でよく描かれる、純粋な少年と勇気のある少女)が、 « 人間の住まない異世界に身を置きながら、なんとか人間界の調和を保とうとする » のではなく、自分自身が業もある人間として生きながら、同じ志の仲間を作って、世界の調和を達成しようという生き方を選ぶところです。
私たちはこの映画とは違い、もともと、人間界に生きるしか選択肢がないですが笑、例えば聖職者の生きる世界と、一般人が暮らす世界は全然違っていて、聖職者の世界はこの映画で描かれた異世界に近いのかもしれないなーなんて感じました。そして、仮に昔の自分に聖職者として生きる選択肢があったとしても、自分はやはりどうやっても、聖職者としてではなく、人間の中に身を置いて、同じ方向を目指せる仲間を探して行く人生を貫くだろうな、と思いました(きっとこういうことって、選ぶ選ばないに関わらず、生まれた時から決まっている、一人一人の使命のようなもののようにも感じます)。
ちょっと話がずれてしまいましたが、この映画はまさにタイトルどおり、自分が生きて目指したい方向について、考える機会を与えてくれたように感じました!
上映期間に間に合って良かったです!
(最後に、、、。たまたま映画の中の人物が自分と同じ名前で、名前が出て来た時に一瞬、わあぁぁ、、と焦りました。
別に焦る必要もないんですが、なぜこういう時、人はドキッとしてしまうんでしょうね〜)
私もレビューの数から分かる通り、初心者ですよ。
ビビりながらレビューしています。
観た映画とレビューの数も一致して無いんですけど、低評価の物をわざわざ書いていいものかぁとか躊躇したりしてます。
でも、感想を揚げると、それに対して色んな方からコメントを返して頂けるのが余りに楽しくて!
ココの良いところは、自分と逆の感想を持った方からも共感を頂いたり、自分自身も、偏りがある自分の感想に凝り固まらずに、色んな方々の視点に感動出来たり、、コメントのやり取りも皆さんのあたたかさを感じて、ハマりました笑 まだまだコメント返しのお作法(どこにコメントを返したらよいかなど)は初心者ですが今後もよろしくお願いします♪
かぼさん
嬉しいお言葉をありがとうございます!私も皆さんのレビューには、心を動かされまくってます。
当方、これまでこういう掲示板のようなところに映画の感想を揚げることはなかったので、モジモジモシしてしまう自分がいます笑
共感とフォローありがとうございます。
全然拙く無いですよ。
とても心の動くレビューだったので、共感させてもらいました。
私のレビューは、拙い感想文が多いですが、今後とも宜しくお願いします。