「駿の集大成」君たちはどう生きるか パダワンさんの映画レビュー(感想・評価)
駿の集大成
映画館にて鑑賞
最近のジブリ映画には期待してなかったので見にいくつもりはなかったが、あまりに話題になっていたので気になって鑑賞した。
今作は今までのジブリと違い、全編にわたり暗い雰囲気に包まれている。
ジブリでは明るい世界観が多いし、暗い世界でも懸命に生きようとする主人公が多い。
冒頭の空襲の火災のシーンはアニメでしか表現できないリアルさがあり素晴らしかった。
また新居へ引っ越した後の不安感などもおどろおどろしい雰囲気で表現できていて良かった。
また出会ってすぐに母親になる、弟を妊娠してる宣言をし、お腹を触らせる夏子さんは気味悪い。
母親になることを認めれない気持ちが自傷行為へとつながる。
ただ青サギとのやり取りから物語が進行していく
初めて青サギがしゃべるシーンは衝撃だがマヒトは全く驚いてない事に違和感を感じる。
夢の中の話という設定なのか?
建物の中に導かれるまでは非常に良かった。
ただその後地下に行ってからは本当に悪夢を見てるようなイメージだ
とりあえず全てが荒唐無稽で意味がわからない。
またコダマを連想させるワラワラやナウシカみたいな森、ラピュタ、カリオストロを連想させるオウムの帝国、城
オウムに支配されてる世界
なんでオウム?
ある意味で今までの集大成のような映画となっている
また出てくる大叔父さんが宮崎駿のモデルなのだろう
マヒトも駿だが、吾郎や米林の役割も有るのだろうか?
世界を維持していた13個の積み木は今まで作った13本の作品を意識しているのだろう
その世界の運営(ジブリの運営)を譲ろうとするが断られてしまう、大王(鈴木p)がその様を見て怒り出す。そしてその世界は滅びていく。
これはジブリの世界を暗に表しているのではないだろうか。
そして現実に帰ってきて母親とも仲直りし大円団となるがストーリーの展開的にはおもしろくない
2度3度見に行こうとは全く思わない
宮崎駿作品は絵に関しては素晴らしいが
肝心のストーリーが訳わからなくて何を言いたいのかわからない事が多い
特にハウルすぎてから
イラストレーターとしては素晴らしいが
誰か舵取り役の人が必要だろう
それがプロデューサーや監督だ思うが
ジブリはアニメ界に大きな功績を果たしたが、今や知名度だけでもう崩壊するだけの帝国となっているだろう。
今後日テレと手を組むことでどう変わるのか気になるところである