「属人的な組織の次世代への問い」君たちはどう生きるか カツさんの映画レビュー(感想・評価)
属人的な組織の次世代への問い
ジブリやジャニーズのような属人的な組織は、次世代へどう経営を繋いでいくかに、課題があります。
そこへの問いを感じました。
宮崎駿が一つ一つのシーンにどのような思いを込めたのか、今の年齢で監督として作った作品だからこそ、考えてみていました。
過去の作品のオマージュや、ラストの大叔父のセリフなどにも宮崎駿のジブリと未来への思いが多く詰まった作品だったと思います。
そのような部分が、ジブリの作画でジブリっぽいファンタジー溢れる形で描かれていたので、ジブリファンとしては納得しました。
予告なしでの上映ということで、当初は風立ちぬのような戦後の現実を直視するような話かと思いましたが、実在は千と千尋やハウルのような非現実的なファンタジーな世界での話でありました。
映画に出てきた、積み木こそが次世代を担う我々であり、
積み木上手くハマらないと全てが崩れる。そういった部分は、国や組織そのものだと思いました。
宮崎駿は次の世代へジブリという積み木をしっかりと積み上げて欲しい気持ちがあるかもしれません。ですが、それはエゴです。
新しく次世代が古い考えにとらわれず、進化を遂げていくことこそが大切なんじゃないかなと思いました。
かばこさん、コメントありがとうございます。
大叔父は、まさしく宮崎駿自身を投影映してましたよね。宮崎駿には、上手く遺せなかった虚しい気持ちがあるかもしれませんが、我々にとってはジブリにこれまで多くの感動を与えられ、感謝しかありませんよね。
こんにちは
同意、を連打したくなりました。
結局積み木は失敗で崩れてしまった。
大叔父は宮崎駿自身で、きっちり組み付けて後に遺したかった(でも上手く行かなかった)と言っているように、私にも思えました。
それで良いんじゃないかと私も思います。
おっしゃるとおり、新しく次世代が古い考えにとらわれず、進化を遂げていくことこそが大切、そう思います。