「うーん」君たちはどう生きるか マンジュウさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん
観てすぐの感想
うーんわからない 正直つまらない
序盤の火事のあたりは描写もすごくて良かったけど、
途中から映画というより絵画を見てる気分だった。
要素要素に宮崎駿の人生が詰まってるとは感じたけど、
それがストーリーと結び付かなくて作品としてなにが伝えたいのか分からなくて難しいと感じた。
劇中で主人公が『君たちはどう生きるか』を読むまでと、読んだ後からの描写が本当に違った。
でも、よく考えたらあえてそうしてるとしか思えない。
あの館に入ってから、どんどん物語が分からなく、つまらなくなっていった。
主人公は自分の意志というより周囲に流されてるようにみえるし、
突拍子もなく新しいキャラクターが登場してくるのもよくわからない。
あの世界は壮大な絵画のように美しいのに、単調でつまらなかった。
なんでそう描いたのか、わかるためにもう一度見たい。
*2回目鑑賞したので備忘録
わりとシンプルな話だった気がする!1回目のときは映画に人見知り?してたのかも。スッと入ってきた。
もしかしたら自分が大人になってあれこれ考えながら見てしまってただけで、子供はすぐに理解できるのかも。
読書してからあきらかに主人公が変わってるし、行動力もあった。ごめん。
何度見てもたぶんこの読書のシーンが映画の中で一番好きかもしれないな。
火事のシーンと産小屋のシーンはやっぱり描写がすごくて良い意味でアニメーションを見てるなと感じた。
夏子さんが大っ嫌いと言ったことだけが引っかかってる。夏子さんの言葉というより、真人の言葉だと思った。
直前の会話で真人は夏子さんのことを「母親じゃなくてお父さんが好きな人」って言っていたからこそ「母さん」と呼ぶ変化が心に刺さる。
アオサギは初見はただ怖くて気持ち悪いだけに思えたけど、だんだん愛着がわいてくる。いつのまにか芽生える友情も理屈じゃなくわかるって感じがする。
記憶がある真人に対して、マズいよ。でもどんどん忘れてく。あばよ友達!的なこと言ってたのすごい好きだったし切なかった。忘れちゃうんだ。
ジブリ作品は子供の時におきた不思議なできごとはぜんぶ忘れちゃうことになってるので、自分にも忘れてるだけで不思議な冒険をしたことがあるのかもと思わせてくれる。
冒頭のタイトル『君たちはどう生きるか』が出るシーンで流れる音楽が挿入される箇所に共通点がありそうで気になってる。読書のシーンと、石が崩壊するあたりのシーンで流れてた気がする。
大叔父様は謎なんだけど、あの世界はやっぱり綺麗だった。鳥たちも天国だ〜みたいなこと言ってたし。だからこそ、そんな楽園のような場所じゃなく現実の、戦争が起きてる自分の世界に戻る選択をするのが対比になっているのかな。
綺麗だけど、ひとりで寂しそうだったな叔父様。
真人は友達を作るって言ってた。えらい。友達なんかいらないと思ってただろうに。
あともう1回くらい観ておこうかな。
たぶんファンタジーだって知ってから観たら見え方が違う気もした。
humさん
読書シーンは心に響くものがありますよね。
沁み入る、という表現がぴったりだなと思いました。最初に感じたより、もっともっとシンプルな話なのかもしれません。
こんばんは。
読書前後の違い!
そこに伝えたいものが…なのでしょうね。
あえて短い尺の、セリフもないなかの大切なシーンだったのだと思います。
私もそうだったのですが、また観たときに、ふと気づき、沁み入る感じになるかもしれません。