「考察をたくさん読んで解釈するしかない」君たちはどう生きるか @花/王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)
考察をたくさん読んで解釈するしかない
宮崎駿監督作品と言うから、無条件でIMAXでの鑑賞を決めた。
スタジオジブリ作品ではあるが、エンドロールに名を連ねる他のアニメーション会社の多さがジブリの弱体化を物語っている。
近年、スタジオジブリでは千と千尋の神隠し以降、ヒット作品と言う作品は無いと思う。
息子の宮崎吾朗が映画を作っても、父のような才能には恵まれず、酷評され、スタジオジブリの後継問題と後継者不足が浮き彫りになった。
ジブリスタジオでアニメーターをしていた人々は別のアニメーション会社を立ち上げたり、移籍したりして、巣立って行った。
残ったのは、血を分けた息子と宮崎駿監督作品とそれに群がり、まだスタジオは健在だと嘯く関係者のみ。
宮崎駿が築き上げた城は、世界はもはや空前の灯火だと言うのに、跡を継ぐものがいない。
結局、ジブリスタジオは近年では父親である宮崎駿の作品を振り返る美術館や展示会で生きながらえている。
果たして、大衆娯楽的な映画を作ることができないジブリスタジオがこの先、どうやって生きていくのか。
息子は自分の生きる世界で生き抜くことができるのか。
今作は宮崎駿の自伝的作品だと考察されている方がいて、なるほどと唸ってしまった。
そう言われたら、物語のストーリーがしっくり来る。
以下、考察を参考にしたキャラクターの解釈
⚫︎マヒト
宮崎吾朗
⚫︎マヒトのパパ
宮崎駿(父としての顔)
⚫︎青鷺
鈴木敏夫かな?と思ったけど高畑勲説もあり
⚫︎大叔父
宮崎駿(監督としての顔)
⚫︎インコ
映画関係者とか視聴者
⚫︎ペリカン
メディア
⚫︎婆ちゃん達
古馴染みのアニメーター
女性キャラ達が誰だろう?
母は庵野監督とか?
妹の身重の監督は米林監督?
公式のパンフレットがしばらく発売されないそうなので、答え合わせまで時間が掛かるみたい。
それもジブリの思惑通りなのか。
とは言え、宮崎駿監督作品で育ったので劇場公開初日に鑑賞できて嬉しかった。
監督が世に作品を生み出してくれたから、確かにジブリ作品は私の魂の一部になっている。
監督のような森にはなれないけど、細木くらいにはなれるように生きていきたい。
かせさん
ご意見ありがとうございます。
眞人は宮崎さんの幼かった頃の環境と類似しているそうですね。
パンフレットが販売されるということを知って、解説が楽しみです♪
トミーさん
そうですね。
今作は自分の広げた風呂敷を畳むための作品だったのかと思います。
道を切り拓いて来た偉人が後世に続く者のために先へ進め!と言っているような作品だと思いました。
共感ありがとうございます。
映画を観る人の一部になってきたのは間違いないでしょう。でも今作が最高! 今作が自分の血肉と言う人は少ないんでは? 黒澤監督の最終作が最高傑作と主張する人が少ないように。
グレシャムの法則さん
まさに、そうだと思います。
宮崎駿の作品は間違いなく私の血肉になっています。
次の世界を築いていくのは君たちだと託されたんですね。
大袈裟に言うと、現代日本人の70%以上の人が宮﨑駿監督の作品に触れたことがあると思います。そのうちの60%の人は最低でもひとつは作品のタイトルが言える。
熱量は大きな個人差があるにしても、
それくらい、日本人の血肉になってるんじゃないかと、私は思ってます。