「ありがとう宮崎駿」君たちはどう生きるか Yuhideさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとう宮崎駿
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もうすごい、アクセル全開!
宮崎駿の頭のなかをいまの最高のアニメ技術を駆使して再現しましたという映画でした。
序盤は丁寧に丁寧に物語が進んでいくんです。風景も美しいし、一人ひとりの所作がきめ細かく作られている。じわりじわり異変が起きる。
途中から不可思議な世界に突入して、訳分からない展開が続き、どんどん要素が足し算されて、もう観客置きざりです笑
わけがわからない。
だけど、それでいいんだと思います。だれかを感動させようとか、伝えたいメッセージがあるんだとか、そういうことじゃない。創作しながら産み出されたものがすべて。いまの宮崎駿、そしてホントに最後の作品だと覚悟した宮崎駿のすべてが詰まってます。こんな作品、商業映画じゃ止められる、きっと。だけど、日本最高のクリエイターが晩年に思い切りエゴでわがままで、整合性が取れてないだろう作品を作ってもいいじゃない。むしろそんな作品を見せてくれてありがたいと思えた。
上映前からドキドキが止まらなくて、またジブリの新作が観れるなんて夢みたいで。奇跡だなと。
映像はめちゃくちゃハイクオリティ。この10年でアニメのレベルはバカみたいに上がっていて、心配はあったものの、杞憂だった。ジブリのほうがすごいじゃんと思っていたら、エンドロールでびっくり。アニメ制作会社やアニメクリエイターのトップオブトップや集結しているんですね。
これは宮崎駿の集大成であるとともに、日本アニメの集大成なんだなと。
とにかく完成させてくれたことに感謝。宮崎駿という存在に感謝。これから何度も観る映画を残してくれてありがとう。
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