劇場公開日 2023年7月14日

「残された私たちへ向けた『遺書』」君たちはどう生きるか ayacoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0残された私たちへ向けた『遺書』

2023年7月15日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

開始早々に涙ぐんでしまいました。

<こんな描写はあなたにしか出来ないよ>
と、胸が熱くなりました。

スクリーンには、生きた『駿ぶし』が存分に描かれています。

彼が作り上げてきたジブリ作品の面影が『思い出たち』がここにも、あそこにも、ふんだんに散りばめられていて、宝石箱の様です。

どなたかも書いておられますが、まるで宮崎監督の『走馬灯』を観せて貰っている様な、そんな映画なのです。

宮崎監督の作品は、これで最後かも知れません。

リアルタイムで、公開初日に宮崎監督の作品を劇場で見られるなんて、こんな贅沢なことはありません。

私は今日、彼の『遺書』を観ました。
そんな気がしてなりません。

ストーリーとしては、考察が必要なシーンが多く『何かを比喩しているんだな』『なんのオマージュだろう?』といった視点を持てない方は、少し退屈かも知れません。

一緒に観ていた相方は『つまらない、眠かった』という感想を持った様です。

この映画は、大衆を満足させる為に作られたものではないと思うのです。

宮崎監督が『最後に好きな様にやらせてくれよ』と言って、筆を取ったのではないか?と勝手に妄想しています。

人は死にます。
どんな天才でも、いつか必ず死にます。

『俺を見ろ、俺はこう生きた、君はどうする?』

そんな声が、私には聞こえてくるのです。

宮崎監督、あなたが現役で輝いている時間を、共に生きる事が出来て、幸せです。

魂で生きるとは、魂を表現するとは、こういう事を言うのだと、教えて頂きました。

本当にありがとうございました。

P.S 考察が得意な方!私には読み解けない部分が多くありましたので、レビュー待っています!

ayaco
かせさんさんのコメント
2023年8月9日

ゲド戦記、やればいいのにと思ってます。
一作目を。

かせさん
おにっち弐号さんのコメント
2023年7月15日

全く同意です!
作品じゃないので★5にしました。

おにっち弐号