「デートでこれ行ったら終わります」君たちはどう生きるか さこんさんの映画レビュー(感想・評価)
デートでこれ行ったら終わります
映画好きのコミュニティで出会ったカップルならまだしも、普通のカップルが千と千尋や君の名は感覚で入ったら○にます。
作画とキムタクのイケボと監督の意欲的な姿勢に2.5です。
岡田斗司夫界隈みたいな考察好きの方からしたら「あそこのオマージュが〜、メタファーが〜」とか、「この前情報を知ってると〜」みたいに楽しめるだろうけど、僕にはさっぱりでした。パンピーの僕からしたら、庵野作品特有の小難しい言い回しみたいなのが増えたな、って感じです。登場人物の行動も世界観も説明不足感がして、全てが突飛な展開に見えたので、イマイチ感情輸入できなかったです。
「ハクと千尋」や「アシタカとサン」といった、かつての名コンビと違って、今作の主人公は仲間やヒロインとの二者間での物語の積み重ねの描写が少なかったから、「こいつら何で急に仲良くなってんだ?」感が否めなかった。
まあヒロインに関しては、主人公が思い入れを抱くのはストーリー上当たり前だろうが、いかんせん劇中での2人の絡みが少なすぎて、2人揃ってる印象がかつての作品に比べて全然残らない。
最後の後継者問題のくだりは面白かった。現実のジブリとかけてるのかな??
あと、あの久石譲の音楽ですら、今回は全く印象に残らなかった。
トトロや千と千尋やもののけ姫を期待して入っていこうものなら容赦無く打ちのめされる映画です。
専門的な知識と教養のある方は違って見えるかもしれません。けど自分の事をただの映画好きの一般人であると自覚している人は、ある種の覚悟を決めて観に行く事をオススメします。
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