「予想以上に泣かされました!」しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司 入口はポリアカさんの映画レビュー(感想・評価)
予想以上に泣かされました!
クレヨンしんちゃん劇場版では、期待せずに行き高確率で泣かされますが、今回はここ数年のクレヨンしんちゃん作品でも、けっこう重めで泣かされた回になりました。
実際、現代の子供は家庭の中や外で孤独を感じていたり、幸福感が不足していたり、矛盾や押し付けでストレスを溜めていたり…ネット上でネガティブな思想や動画の誘惑に流されてしまいがちな危うい環境に置かれていると言うのは、中学生の子を持つ親として不安を感じていましたが…しんちゃんの映画は、それを、しっかり表現していたと思います。
こんな時代だから大人は子供をしっかり見守り生活パターンや癖や次に何を言うのか、好きなもの嫌いなものは何か、どんな友達が周りにいるのか、その子達は本当に自分の子供を友達として付き合ってくれているのか、自分の子は友達を大切に思っているのかなど…いざという時、子供の疑問や悩みをしっかり聞いて共感して説明して前を向いて一緒に頑張ろうと言える関係性が本当に今は大事だと思います。共感と共闘なく頑張ろうは無責任で、まさに、しんちゃんファミリーは無自覚に毎回、共感、共闘できている、素晴らしい家族だなって見習う点は多いと思いました。父の足の臭さは時に武器になったり…本当に笑えるところもあるし、最近見たアニメで巨大な真っ黄色のタツノオトシゴを見たんですが、それっぽいのが出てきたりで、キャラデザ怖すぎず良かったと思います。
自称非リアと言っている人が多くいる気がする昨今トレンドになりつつあるこの時代に、なかなかの挑戦的な脚本になってるとは思いますが…問題から目を逸らさず、助け合って頑張れば今より明るい人生がみんな歩めると言う応援メッセージが発信されている気がします。子供と向き合う時間が少なくなっている現代、家族の時間の充実が社会の人間関係の充実と結び付いているのではないかとも取れるし、自分は愛されていると感じる事が多いひとであれば、他人に嫉妬したり、己のエゴのために平気で相手を傷つけたりという事が少なくなるのではないかと思ったりもする。いろいろ考えさせられる映画でした。
子供は春日部防衛隊は今回は出番少なかったねって言ってました。確かに、そうだね〜なんて言いながら、でも子供なりにいろいろ感じていたようで、面白かったし、考えさせられたと言っていました。