青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ないのレビュー・感想・評価
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前回よりは─、でも少し違和感・・・
ファンタジーほぼ無かったと感じてしまった前作よりは、らしさ全開で青ブタワールドにどっぷり浸れましたが、なんで?どうして?どういう存在?という疑問が結構あったような・・・設定しかり演出も─。でも、色んな布石が散りばめられ、それが少しずつ回収されていくような物語だと信じて、これからも期待したいと思っています。
映像は徐々にクリアさが増している気がしますが、まだまだぼやけている印象なので、映画として公開していく方針ならば、もっと画質上げてほしいものです。
咲太はずっと頑張ってきたのです!
テレビシリーズでハマり、ここまでの劇場版もすべて鑑賞してきた青ブタシリーズ。前作もよかったのですが、内容的に花楓メインだったので、改めて本作に期待して公開初日に鑑賞してきました。
ストーリーは、両親と離れて妹・花楓と二人暮らしをしている梓川咲太が、恋人・桜島麻衣の卒業を控えた3月、海岸で小学生の麻衣に出会うという不思議な体験をしたあと、父親からの電話で母親が花楓に会いたがっていることを知り、花楓とともに両親の家を訪ねるが、その日を境に周囲の人に認識されなくなってしまうというもの。
完全に一見さんお断りの展開で、清々しいまでに背景等の説明はありません。多少あったところで過去のさまざまな事象を短時間で理解することは不可能だし、観客は本作のファンが大半なのでこれでいいと思います。ただ、青ブタ初心者の方には、梓川家が別居している理由だけはあると親切だったと思います。
今まで思春期症候群に悩む周囲の人々を、絶妙な距離感でさりげなく支え続けてきた咲太。本作ではいよいよ彼自身が、自分と向き合っていくという展開です。なんとなく周囲の人と距離を取り、数少ない心ゆるせる友の前でさえ普段は喜怒哀楽を大きく表すことなく、無気力に見える咲太。場の空気を読み、相手を気遣う接し方は、彼の優しさであり処世術でもあったのでしょう。それは、家族に起きた出来事や学校での無責任な噂とも深く関わっています。それ故、彼の心のうちはこれまで語られてこなかったのだと思います。
しかし、そんな彼の中に彼自身も気づかぬうちに少しずつ降り積もるようにたまった思いがあり、それが母との再会を機に思春期症候群という形で表出します。これまで咲太は、花楓のために二人暮らしを選択し、家事もバイトも全て一人でこなして頑張ったのです。しかし、それが結果として母の目を花楓だけに向けさせることになります。頑張りを労われることもなく、母の目にも映らなくなった咲太の心中を思うと胸が苦しくなります。
でも、同時に花楓との二人暮らしを心地よい居場所と感じ、知らず知らずに両親と距離をおいてしまったのも咲太自身です。皮肉にも家族のあるべき形を崩してしまったのは自分自身であると気づき、改めて自身の気持ちと、病に苦しんだ母と向き合う咲太の姿が涙を誘います。そして、咲太を優しく包み込む麻衣の存在が温かく沁みてきます。婚姻届の伏線も素敵すぎます。
そんな美しい着地を見せた物語に、エンディング曲「不可思議のカルテ」が花を添えます。シリーズを一貫して流れるこの曲のおかげで心地よい余韻に浸っていたら、エンドロール後の映像でまさかの続編予告!これはもう今から楽しみすぎます!
キャストは、これまで同様の石川界人さん、瀬戸麻沙美さん、久保ユリカさん、東山奈央さん、種崎敦美さん、内田真礼さん、水瀬いのりさんらで、本作でも素敵な演技を披露しています。
いい話だけど展開が地味…
前提として、原作は未読ですが、テレビ版と劇場版は全て観ている状態での鑑賞です。
青ブタの魅力は丁寧な人間描写と超展開するストーリーの融合だと思っています。
特にテレビ版と劇場版の1作目は人間関係に癒されながら、超展開するSFファンタジーなストーリーにドキドキするという麻薬のような作品です。
前作の劇場版の2作目は少し趣が異なり、妹との人間関係を丁寧に描いていましたが、ストーリーとしては地味で、良い話なんだけど何かスペクタクルが足りないような感じでした。
で、今回の劇場版ですが、前作を踏襲していて、良い話なんだけどなんか地味なんだよな…というのが正直な感想です。
今回も壊れた家族が元に戻っていく話で、お母さんとの関係を中心に描かれます。
新しい家族(結婚)についての話も出てきて少しドキッとしました。
人間関係の描写は今回も良かったと思いますが、展開がやはり地味で、なんか観たことのあるようなストーリーでした。
次は大学生編らしいですが、人間関係だけでなく、こちらの想像を越えてくるようなワクワクするようなストーリーであることを期待しつつ待ちたいと思います。
その名を愛と呼ぶ
本作のために、アニメシリーズ(〜バニーガール先輩の夢を見ない)をイッキ見し、劇場版(〜ゆめみる少女の夢を見ない)(〜おでかけシスターの夢を見ない)2つを再鑑賞。劇場版はどちらも映画館で見たから、なんでその時にしなかったんだって話だけど、今回は完璧に備えて鑑賞。すっかり大ファンになってしまい、かなり期待して公開日に挑んだけど、期待を遥か上回る素晴らしいエピソードを見せて貰えました。面白い、面白すぎるぞ...。
今回の主人公はついに、梓川咲太。
誰かのことで悩み、苦しんでいる咲太はこれまで何回も見てきたが、自分のことで辛い思いをしている咲太は実は初めてなんじゃないかな。〈ひとり〉という言葉に怯える咲太、ふざけられない咲太。花楓のこと、牧之原さんのことで悩んでいた「夢見る少女」、そしてアニメシリーズの序盤「バニーガール先輩の夢を見ない」を彷彿とさせるストーリー。高校生編の最後にしてこのエピソードを持ってくるあたり、原作者はガチもんの天才だ。
とにかくこのシリーズは、セリフが最高。
会話のひとつひとつに、原作者・鴨志田一先生の頭の良さが垣間見える。言葉遣いが本当に素晴らしい。会話のキャッチボールがこれほどまでに面白い作品は、今後一生見ることが出来ないと思う。このアニメを見ていると、こんな返答が瞬時にできるの羨ましいな、カッコイイなと憧れてしまう。咲太が女性にモテるのには納得出来てしまう。ハーレムアニメになってもおかしくないのに、そうはいかないのが凄いところだと思う。人間の心理をよく理解している。
決して語られてこなかった、風変わりの家族の形。
花楓がかえでに、かえでが花楓になったことで咲太は共に傷を付き、その傷を一生背負っていくと決めた。両親の居ない生活はいつしか当たり前となり、彼の居場所となった、そんな当たり前が、壊されそうとしている。いいことなのに、嬉しいことなのに、不思議な感情に襲われる。《このままでいいのに》と。変化を受け入れられなかった咲太は、そのまま受け入れない選択をした世界に導かれる。自分が必要とされていない世界。舞さんが感じた光景を、咲太自身その目で見ることになる。世界中の人が自分を嫌っても、1人が好きでいてくれればそれでいい。そんな1人すらも自分に見向きてしてくれなくなったら。たった80分弱の映画なのに、胸が大きく揺さぶられたし、愛の素晴らしさに言葉を失ってしまった。
そして、主題歌「不可思議のカルテ」をずっと使い続ける制作陣のみなさん。ありがとうございます。見事に今回も泣いてしまいました。ファンタジックなストーリーなのに、リアリティのある人間ドラマ。このギャップこそ、本シリーズの見どころ。新たな1歩のために、格段に成長した一行。今後どのような展開を見せてくれるのか。今から胸が踊ってしまいます。本当の本当に、最高のアニメシリーズですので、是非劇場版と併せてTVアニメもご覧下さい。後悔させません。
最後は咲太自身が主役
相変わらず、萌え萌えキャラが前面に出ているので、なかなか箸が出ない人もいると思いますが、青ブタシリーズは涙が出る良いアニメシリーズです。今回はランドセルもな小学生とか言われるので、おっさんはさらに見にくいですが。
高校生の恋愛とかもからんではいますが、その実は、いじめや挫折や悩みという人間ドラマです。
高校生シリーズの最終話なので、やはりアニメシリーズと映画シリーズを見てから鑑賞が必要です。見たことが無い人でも楽しめる、と言いたいところですが、今作は無理だと思います。
今までは、主役の咲太が周りのキャラ達を助けたり癒したりしてきましたが、今作は咲太自身が助けられる話でした。
一見、過去作に比べると芯をくわない感じもしますが、いちばん話が深いと思います。
いつも飄々として強い咲太自身の悩みがここまで深いとは、、、涙
前作よりは良かったが…
前作に比べれば尺も長く、内容にもある程度は厚みもありましたが、TVアニメの「バニーガール…」などと比べてしまうと、物足りなさとバランスの悪さを感じてしまいました。
本来、青春ブタ野郎シリーズというのはセンスの良いコミカルな会話のやりとりや、サブキャラが細かく描かれていて良い味を出している点、そして主人公が思春期症候群をひたむきに解決していく点など、コミカルな面とシリアスな面とのバランスが良く取れていて、笑いの中に程よい頑張りがあり、その中に恋愛、友情、家族愛などか上手に盛り込まれていて、最後には心地よい感動が得られるところが本シリーズの良いところだと思います。
ただ、本作はそれに比べてシリアスな面が多く、またその割には物語は浅いというか平坦で、サブキャラの描かれ方も雑な感じを受けました。来年新たにTVアニメ化が決定したそうですが、初期のころの面白さが戻ってくることに期待します。
自分に向き合って
自分にとって認め難いこと、認めるのが辛いこと、それをカバーするための自分を騙す嘘や希望的観測が、いつの間にか自分だけの現実になって世の理から乖離する。それが思春期症候群なのかもしれない。
そうやって身を守るのは間違いじゃない。でもそこから出たいなら、いろんな人の助けを得ながらも、自分の力で踏み出すしかない。
咲太はブタ野郎として図らずも(図ってないのにできるのがニクい)周りの大事な人たちに手を差し伸べてきた。その経験が自らを追い詰めるが、今は助けてくれる人たちがいる。
麻衣さんと咲太をはじめ、全員の関係性がぶっきらぼうでもあたたかくて、とても愛おしい。フィクションなのに、皆幸せになってほしいと心から願う。と同時に、翻って私自身がやってきたこと、できていないことを顧みさせて身につまされる。この作品を生み出した全ての人に感謝したい。
※エンドロール後に長いCパートあり
引きも毎回同じなのは…
最初の劇場版を頂点に残念ながらかなり下がってしまった感があるかな…
原作は未読なのでそういうもんだと言われればそれまでなのですが
やや蛇足感ありますね見れないって程じゃないんですが、歌もTVからずっと
同じなのも気になります話の内容や情感に合わせた曲をキッチリ作った方が
盛り上がる気がします(歌自体が悪い訳じゃないです)
これは好みかもしれませんね…
一応OVA上映ではない劇場版なので厳しくは観てしまいます。
前作おでかけシスターが綺麗にまとまっていただけに
今作のランドセルガールでは、おでかけシスターのその後と、謎のランドセル少女が七里ヶ浜になぜ現れたのかという話が展開され、「前進」がテーマの作品と言える。
今作の立ち位置的には大学生編前、高校生最後の話になるのだが、原作既読済みの自分にとってテーマの「前進」を描き切るには75分では足りていないと感じる。
前作おでかけシスターでは花楓が前に歩き始めて、今度は咲太の番だというのに75分では尺が足りない。
そこにたどり着くまでに何が合って、どう心境が変化したかの心理描写が足りていなくて、そこで終わるのかという所で終わってしまう。
前作おでかけシスターが綺麗にまとまっていただけに、展開が早足で置いて行かれた気分になったが、続編となる大学生編でこのモヤモヤを晴らしてくれる事を期待したいと思う。
まさかの‼️❓マルチバース‼️❓
定番の雰囲気が懐かしい。
いつも、彼の気配り、心配り、がとても自然で、モテて当然と思うが、羨んだりはしない、とても、自分には出来ないから。
思春期症候群とはいえ、本当は、心理劇、彼の心の中の、そんな気がしたりもする。
いじめとか、家庭崩壊や、精神的な障害は、死と隣り合わせ、こんな解決方法を模索するのもありかな。
一段と、登場人物のキャラが立ち、誰の身に心を寄せるか、想いを馳せるのも、楽しみ、だ。
大学生編も楽しみではある、ほな、さいなら。
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