青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ないのレビュー・感想・評価
全83件中、21~40件目を表示
TVシリーズを見ていることが前提の映画。
このシリーズは「思春期症候群」という超常現象を原因とする事件に
主人公が巻き込まれ、解決する。というのを基本としているのだけど
この映画はそういったファンタジー的な側面は影を潜め
「不登校だった妹の高校受験」という地に足の着いた
等身大の物語となっている。
ただ、この主人公兄妹の関係や
妹の花楓の置かれた状況、
「もう一人の私」である「かえで」という存在の意味は
TVシリーズを視聴していることが前提となってくる
そのため、非常に普遍的な物語であるのに
敷居が高いというちょっとアンバランスな作品だ
さらにこの物語自体が冬に公開される続編
「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」へのプロローグでもあるので
これ単発ではわからないことも多い。
そういういっみでは万人に進められる作品というわけではない
逆にTVアニメ視聴済みであれば
「かえでと花楓の物語を放置せずにきちんと向き合った」
作品としてとても満足のいく
もやっとした気持ちが少し晴れ
そして、「ランドセルガール」への布石として
少し心にざわつくものを残す
そんな映画である。
二本で一つのエピソードということだと思うので
「ランドセルガール」が公開される冬が楽しみである
大人なビター風味?
今回の話、思春期症候群、よくわからない、という感想を持ってます。
以下、映画をご覧になったあとで、お読みください。
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解決できてない、と思ったけど、
クオリティーオブライフの点では
解決できたのか、と思ったり。
思春期症候群は上手く付き合っていくしかない、良くて寛解なの?
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テレビシリーズでは、お兄ちゃんラブだった『かえで』ちゃんはお別れきちんとできずに突然人格が消えて、
元の『花楓(かえで)』さんの人格になり
死に別れみたいな感覚を感じたから咲太くんは一時不安定になったと思います。
それがテレビシリーズでのことでした。
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映画は、
花楓さんの高校受験の話と、
実は終わってなかった(?)思春期症候群と、
花楓さんの思いと人生選択です。
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残された『ノート』とノートの中の記述が、
『かえで』ちゃんの存在を強く示します。
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花楓さんには2年間の記憶がないらしいです。
『かえで』ちゃんだった間に、
兄と二人暮らししているは、
兄は高校受験して(思春期症候群で転校?編入?)
兄は高校生バイトしてるは、
兄には桜島麻衣さんという彼女がいるは、
普通に考えて人格が戻った直後は、
なんだこれ~状態だったかと思います。
それでも
映画では上手くやっていきます。
人間関係も
勉強も
でも悪い意味の思春期症候群はまた発生します。
花楓さんが咲太に思いをぶつけたあと、咲太が不安定になってたので、この映画のコアはその思いだと思いました。
実はみんな不安定な心だったぽいです。
みんな心のどこかで『かえで』ちゃんにまた会いたがってた的な。
その後
最終的に
花楓さんは自分で選んだのか環境に選ばされたのか両方総合的になのか
人生選択をする、という形の話でした。
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個人的に思うのが
咲太は今まで次々に解決してきたよ
あれどれもこれも解決してなかったの?
え?どうゆうこと
解決したかに見せて実は思春期症候群と互角の戦いしてただけ
みたいな
シリーズが最後のクライマックスで完全解決するまで思春期症候群は終わらないの?
以前のは解決したけど再び思考や環境が片寄っていくと
再度似た症状を新規発生したの?
みんな『かえで』ちゃんのこと復活させたい気持ちが少しあったから
それで再度、花楓さんの思春期症候群が再発して
もし再発が収まらなくて昔の二の舞になってたら全身重症で入院して
また『かえで』ちゃんが復権して記憶もかえでちゃん引き継いで覚えてるとか、
とか
記憶を引き継がないまっさらな『かえで』ちゃん2号が生まれてたり?
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個人的な妄想ですが
『かえで』ちゃんと花楓さんが別々の個体として存在する形で『かえで』ちゃん復活する未来妄想まで広がってしまった。
良かったのか悪かったのか
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思春期症候群はまだまだ終わらない
決着は何も着いてない
可能性は良くも悪くも残ってる
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個人的には
仲の悪い妹がいる身としては
妹への接し方とか勉強になるとともに
ボクの妹ってツンデレみたいなもので
実は好かれてたかも
いやいやいや
妹が求める理想の兄像があって
それと比べられて不平不満嫌みだから
ムリムリムリムリ
まあボクも理想の妹像があって
それと比べてイライラだから
向こうからも仲良くなんて無理な話かも
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(2024.7.4追記)角川のドワンゴとかニコニコ動画などへの不正アクセスとランサムウェアによる暗号化、
1.5テラバイト
(1,500GB)
(1,500,000MB)
のデータの流出で
N高という通信制高校の個人情報がクラッカー集団によって2024.7.1公開されたらしいです。
N高というのが角川の多角グループ運営で一部データを同じサーバーに乗せたか、職員の同じIDなどでアクセスできる様にしてあったのがまずかったと憶測できるのですが本当のことは部外者にはわかりません、憶測です、すいません。
一般化して考えると、厳密には、どの普通高校でも私立大学でも国立大学でも個人情報が流出するかはクラッカーが狙ったかどうか次第で、
クラッカーに狙われたら100%陥落するのが日本のネットワークだと思います。
今はコロナ禍からのリモート参加とか、ICT端末タブレット普及などで学校にもwifiでLANが出来ていて
生徒がログインしてインターネット検索など出来る状態なので、逆にインターネットのWAN側からLAN内に侵入されるのは当たり前だと思ったほうがいいです。
写真、名前、住所、電話番号、メールアドレス、家族構成などが流出した場合に
どう対応するかを将来設計で織り込んで身構えておく必要があります。
住所変更の引っ越し(多いと30万円)や、学校の転校、電話番号変更契約、メルアド変更。
あとは偽情報で本当の情報を濁らせる手として
AI生成や、目の異常に大きい加工レタッチの、偽の顔写真と名前をわざとフェイスブックなどに乗せて情報を濁らせるなどでしょうか。
X=Twitterなどの今まで使ってきたSNSも一度リセットするかも判断が難しいです。
リセットしてアカウント作りなおすのも手です。
今回は流出した情報がお墨付きがついてる状態なので偽情報で情報を濁らせることは難しく、
その流出情報を知った人から付け回されないために
今の自分側の髪型を変える、たくさん食べて体形やほっぺたを一気に太るor痩せる、ぐらいしか濁らせる手がなく、
顔写真と名前と住所の転載拡散しだいでは何十人規模の性犯罪者やストーカーが近所に待ち伏せするかもしれません。
信用できる人と行動し、一人にならないこと。
空が暗くなったら移動しないこと。
叫んでも誰も起きて来ない深夜早朝時間には外出しない事。
玄関で扉を開けた時に襲われて侵入されないようにすること、
純正カギをカギに書いてある番号から合いカギを作られないようにすること、
カギを新しい錠前とカギのセットに買い替える事
あぶなく見逃すところだった
映画館にはよく行くのでポスターは目に入っていましたが、萌え系のアニメかと思ってスルーしていました。
評価が高いので調べるとなんと「青ブタ」じゃないですか!
もともとのアニメ「バニーガールの先輩」も萌え萌え系のアニメかと思ってスルーしてたら評判がいいので鑑賞して、とても良かったことを思い出しました。
原作は読んだことないのですが、
バニーガールの先輩
小悪魔な後輩
巨乳理系メガネ娘
金髪のシスコンアイドル
引きこもりのブラコンの妹
黒髪の大学生からの中学生
もう1回妹←この映画
ランドセル小学生←次回作
と、いかにも萌え系アニメの王道を行きますが、とにかくストーリーが泣ける。優しい。
今作も、学校に行くのが辛い中高生や子供が不登校になった親も見て欲しい。
評判いいけど萌えは苦手という方も見て欲しい。
萌え要素も強いけど、それ以上にストーリーがいい。
やっぱりアニメから見ていくといい。アニメを見てれば
ひらがなの「かえで」
パンダのぬいぐるみ
だけで泣きそうになる。
良くも悪くもN高がよぎる。N高のPRアニメに感じるけど、それでも良かったな。
よかった
思春期、いろいろ悩みが有るよね
峰ヶ原高校の2年生・梓川咲太は3学期を迎え、恋人で3年生の桜島麻衣と学校で一緒に過ごせる時間も残りわずかとなった。そんな中、咲太の妹の花楓が、自分も咲太と同じ高校に行きたいと言った。不登校で学力の低い花楓にとって難しい事とわかっているが、咲太は妹の受験に付き合い・・・てな話。
青春ブタ野郎のシリーズらしいが、前作まで未観賞で、今作で初めてこのシリーズの作品を観賞した。
結論から言えば、なかなか面白かった。
高校の選択なんて、自分は考えたこともなく、地元の普通科、くらいで決めたのだが、今は夜間だけじゃなく、インターネットの発達で通信制もあり、人と関わるのが苦手でも選択肢が広がってるよな、って思った。
昔は普通に我慢するような事も、個の尊重、ジェンダーレス、LGBTQへの理解、など徐々にだが我慢しなくて良い社会になってきてると思う。思春期、いろいろな悩みがあり、恋もし、なんてことを考えながら観賞した。
今自分が高校生だったら、なんてことを思い、楽しく観れた。面白かった。
前作よりライト
全部夢オチ
はっきり言うと、わざわざ映画館でする内容か?って感じ。しかも、めちゃくちゃ短いし。青ブタは前作の「...夢見る少女...」は劇場鑑賞したけどうろ覚えだし、そもそもアニメを見ていなかったからよく分からなかった。だけど本作は、これまでの作品を見ていなくても割と分かったし、青ブタというよりも現代社会が抱える問題を描いたような、らしくない映画だった。
続編ありきな作りな気もするし、今回は前置き段階のように思えた。本編は冬に公開されるランドセルガールなのかな。それまでにはアニメも前作もしっかり見て、内容を深めておかなきゃ。思春期症候群については、前作だけの知識だったから、本作でも引っかかる部分はいくつか。ただ覚えていないだけかもしれないけど笑
でも、絵はめちゃくちゃ綺麗になってました。
大きな出来事が起こる訳では無いけど、観客の心を掴む不思議な力は健在だし、音楽といいキャラクターといい、やっぱり魅了されちゃう。エンドロールで流れる主題歌もすごく良かった。青ブタぽくはないけど、テーマはしっかりしているので飽きずに見られます。当事者なら結構響くかも。
理解力と知識の乏しさから十分に楽しめなかった気はするけど、嫌な気持ちには一切ならない、背中をそっと押してくれるいい作品ではありました。ただ、前作と比べるとかなり物足りないけど。次作に期待です。
泣ける。
キャラの作画がかわいいだけ
原作に忠実だから仕方ないとは思うが、
映画として起承転結が弱すぎて2000円払ってまで見るべきではなかった印象。
むしろ映画として完成してなく原作に忠実だから原作だけ読めばいいまである。
キャラの動き、表情の変化は良かったが、盛り上がる場面が分からず終始、登場人物の日常の何かを見せられただけ。
構図も本来海が見える側じゃないアングルに海が見えたり、100キロ先にある富士山が綺麗に見えすぎたりして、舞台構成にも少し注意してほしかった。
結局は2期アニメだと売上立たないからアニメ3話分をむりやり映画にして、続編映画へつなげただけ。
何で映画なんでしょうね?
これは前作同様、青ブタファン向けの映画です。
シリーズ未視聴だとなんの事やらよくわからんかもしれません。
私は視聴済なので素直に感動し楽しめましたが。
TVアニメ版で、”かえで”から花楓に戻ったときの咲太の悲しみようは見ていて複雑な気持ちになりました。
素に戻ったんだから喜べよとも思いつつ目標を達成できずに消えていった“かえで”が可哀想に思えたり。
咲太もとてつもなく複雑な気持ちだったと思います。あれだけベタベタ懐いてくる妹がいたら兄として満更でもなかったはず。かと言ってそれが素にもどって残念がるのはそれはそれで違うはず。
いやいや、それ以上に花楓本人が複雑な気持ちだったと思いますよ。自分の知らない自分が健気で甘えん坊でみんなに可愛がられていたなんて、心中複雑すぎでしょう。
でもTV版でも前作映画版でもその素に戻った花楓にあまり触れずに終わっていたので、少し引っかかっていたんですよ。
でも今回きっちり描き出してくれてスッキリしました。
作品の出来で言えばTV版から安定の作風、演出、脚本でファンからすれば何も心配もなく観ていられましたね。
というかTVアニメまんまやん。
何で映画に?
2ndシーズンとしてTVでやれば?とも思いますが、それはそれ...商売ですな(笑)
もちろん次作も観ますよ。
惜しむらくは翔子さんも翔子ちゃんも全く出てこなかったのが残念。
まぁ翔子さんはもう出てくるはずないんだけどさ。
その人にとって一番自分らしく生きていける生き方があり、それを探すこと自体にも人生の意味がある。そんな事に改めて気付かせてくれる作品です。
TVシリーズと劇場版の前作は鑑賞済み。
…なのですが、観てからかなりの時間が経っていて
内容を忘れていたため劇場版を観て復習しました。
さあ劇場へ。
# 鑑賞終了。…うーん。
# TVシリーズも復習しておけば良かった気が…・_・;
# 最終話だけでも。
◇
今作の主役は、主人公(梓川咲太)の妹「花楓」。
お兄ちゃん大好きな中学3年生。
この間まで「乖離性記憶障害」(+思春期症候群)でした。
2年前に発症し、過去の記憶が無くなります。 あら。
自分が誰かが分からない中、
少しずつ、ゆっくりと。
自分の事がわかってくる。
# 兄がいるようだ …優しい人。親身になって心配してくれる
# 父もいるようだ …普段は家にいないが、時折訪ねてくる
# 兄に彼女がいる …年上の彼女がいるみたい。綺麗な人
目が覚めたときに「空白」だった記憶。
そんな自分を、兄は「かえで」と呼んだ。
「かえで」のためにまっさらなノートをくれた。
分かったことや気付いたことを色々と書いていく。
# 兄は高校2年生。
# 彼女さんは同じ高校の3年生。女優さんだって。
# 兄の女友達の莉央さん。勉強を教えてくれた。
# 彼女さんの妹さんも芸能人。アイドル活動中。
ノートの内容が増えていく。
” 兄と同じ高校に通いたい ”
” 遊園地にお出かけしたい ”
「かえで」の願いはささやか。
空白だった「かえで」の記憶 が増えていく。
そしてある日…2年ぶりに
「花楓」 の記憶が戻る。 そして
「かえで」の記憶が消えた。
2年ぶりに目覚めた「花楓」。
「花楓」は「かえで」を知らない。
「かえで」のことは、ノートで知ることになる。
「かえで」がどれだけ愛されていたかを…
◇
この作品は、そのエピソードを受けての
その後の「花楓」のお話です。
「花楓」は「かえで」の願いを叶えようと、
兄と同じ高校への進学を希望するのです。
2年前まで不登校だった子が、です。
「かえで」と「花楓」を比べてしまう自分(=花楓)。
周囲の人が「かえでのままの方が良かった」と思って
いるのではないか…
そんな強迫観念めいた気持ちにさいなまれながら
「かえで」の願った未来を叶えようとする花楓。
そう思い当たってからは、もう「花楓」がいじらしく
寄り添いたくて仕方なくなりました。 v_v ;
…これって
# 自分が進学して家を出たあとに
# 空いた部屋に新たに下宿人が入り
# その下宿人が去った後に自分が戻った
そんな状況で、周りの空気が
(あの下宿人は良かったなぁ)なんて
そんな感じになっていたとしたら …嫌ですよねぇ。
そんな境遇での花楓の葛藤が描かれ
花楓が「花楓」として、自分の進路に向かって
歩き始めようと模索を始めるエンディングでした。
花楓ちゃんの未来を応援しなきゃ。と、
保護者気分になって観終えました。・_・
◇
で、今作に直接関係の無かった「ランドセル少女」。
本編中に次作への伏線を貼ったワケなのでしょうか。
「気になるでしょ。観てね」
ということですね。
そんなこと言われたら、観ますとも(素直)
「冬公開」と公式サイトに書いてありました。
いつの冬か書いてないですが、まあ今年の冬でしょう…。
この作品と次の作品を両方観てから
改めてこの作品を振り返ると、評価が変わるかも
そんな気もしていたりもします。
とりあえずはこの作品
観て良かった。
◇最後に
この作品のようにシリーズ作品の続編で、
前作から期間が開いてしまった作品を観る場合。
復習(予習も兼ねて)が大事なようです ・_・ しみじみ
ついていけなくなる場合があります。
※「ガル☆パン」の最終章シリーズはその点オニです… @_@)
「試合の途中」で上映終了し、次の作品はその試合の途中から
再開するので、復習していない観客は置いていかれます…。
(あらすじ紹介も冒頭にありますが…時間的にも不足気味)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
楓の決断
を見届けるために観に行く。学校にも行けるようになって友達との関係も再開していたのに定時制を選択する展開は、個人的にはもやもやした。兄を通して様々な人と関わって勉強も出来るようになって自己肯定も少なからず持てているはず。普通校に通う子供たちが全員空気を読んで自分を殺して生活している訳じゃない。このお話では咲太をはじめその周りの人物はみんな独自のスタイルで生きてる。だから楓が定時制を選択した理由にいまいちしっくりこない。ちょっと無理矢理感があるなと。。
でもエンディングが良いので、(いつも)それでほわーんと良い話になっちゃうのが素晴らしいなと思う。そして、小学生舞さんのかわいさに衝撃。なのでつかみと引きが上手いなあと。あと海がきれいだった。
常識から外れる力
これまでのシリーズでは「思春期症候群」がテーマとなっていたのだけれど、それは「常識では解決できない問題」の厄介さを症候群という形で表現したものだと思う。それに対抗するには咲太の「常識を外れる力」が重要になる。本作では「思春期症候群」は出てこない。でも、描いているものは根本的には同じことだろう。つまり「過去と今の自分は連続しているべき」という「常識が作り出す呪い」と対峙する花楓とそれに巻き込まれる咲太、という構図だ。これも「常識では解決できない問題」なので、やっぱり咲太の出番になる。これまで、咲太が巻き込まれるカギは「思春期症候群」だったけれど、今作では「かえでの記憶」がカギになる。
花楓は、「記憶のない過去の自分(=かえで)」の日記に縛られ苦しむのだけれど、一方で咲太は、花楓に「かえで」を重ねてみている自分に気付き、深く傷つく。常識的に考えるなら、花楓は「引きこもり」経験者で「変わる必要がある人」だ。でも咲太だけは、自分の問題を解決しない限り「花楓にかけられた呪い」が解けないことに気付いてしまう。つまり変わるべきは花楓より先に「自分」なのだと。これは本当に胸を締め付けられる。そして咲太の出した答え「どっちも好きじゃない。普通だ。」は秀逸だと思う。感情を「好きという言葉」で表現すると、「常識的な範囲」に簡略化されてしまい、そこにあった「もっと複雑で言葉にならない感情」は「無かったこと」になってしまう。自分にとって家族はそんな言葉では括れない。咲太はそう感じたのだろう。それは、過剰に「かえで」に拘ってしまっていた花楓の気持ちを解きほぐす。どっちが好きかなんて、本当にどうでもいいんだ、と。そして、私は私で「かえで」は「かえで」、それでいいんだと心から思えたのだろう。
他者と自分を比較してしまって辛くなることは私たちにもよくある話だ。それは結局、他者と自分との線引きの失敗で、自意識が引き起こすバグのようなものなのだろう。けど、それを解きほぐすことは容易ではない。花楓とかえでのように「線引き失敗がとても起こりやすい状況」の物語を通して、線引きのむつかしさと、それが引き起こす苦悩、そして解きほぐすために必要な「痛み」と「資格」について、色々感じることが多いお話でした。
本作では、花楓の「通信制高校の選択」という要素をラストに持ってきているのだけれど、正直、二人がどう「かえで」を受け入れて前に進むのか、の山場がよかっただけに、後半は常識的な結論に収束する印象が強く、本シリーズの「常識から外れるからこその良さ」があまり感じられなかったのは残念でした。「かえで」との間に適切な線を引くことができた花楓が「他人の期待」ではなく「自分の気持ち」で動けるようになる、というのは必然的な流れなので、もっと短く描いてもよかったのかなと。しかし、全体的には意図的に「淡々とした描き方」をしていて、そこがよかったと思います。
自分の意思で決めることの難しさ
前作を観ている人が楽しめれば良い
TVシリーズの後日談として味わい深い
TVシリーズと前作劇場版は視聴済み。原作小説は未読です。
主人公の妹である花楓の高校入試の話です。他のエピソードと比べるとSF設定(思春期症候群の症状)が理解しやすい反面、TVシリーズ終盤の話を見てない人は感情移入が難しいように感じます。なので、基本的にTVシリーズは見ておいたほうが良いです。
展開はいつもの青ブタですが、新しい思春期症候群によるトラブルはなく、花楓の思春期症候群の後遺症というか、後日談にあたる物語です。
こういった作中の事件の爪痕やその後の生活がきちんと語られるのは個人的には大好物です。よくあるヒロイックな物語のように「トラブル解決!一件落着!」とは行かない人生の複雑さをよく現していると思いました。
中間の花楓ちゃん
今回の花楓ちゃんはかえでちゃんを背負い念願のお兄ちゃんの高校受かったんだけど、お兄ちゃんが花楓ちゃんの事を思って勧める通信制の高校を通う事を選択します。同級生の友人は高校の情報を自分で調べてるの見て自立してるって褒めてたけど結局はお兄ちゃん何だなって感じ_(┐「ε:)_ズコー
見ていて思ったのは今回の花楓ちゃんはかえでちゃんと花楓ちゃん中間って感じで元の意識を取り戻した直後の頃よりは可愛いです(*´ω`*)
恐らくはかえでちゃんの思いを背負ってるからなのかも知れません。かえでちゃん時代を見直したくなりました。
思春期症候群の傷が発症してたけど解決した様な描写はなく持ち直した様に見えたが実は次回に持ち越しなんでしょうか?
次回は冒頭の夢で匂わせてたランドセル麻衣さんの番です。楽しみ(*´ω`*)
冬まで長い
公開直後の週末に行けず、明けた月曜に見た。 改めて前作映画も見てから行った。 前は満席に近く入ってたが、今回は平日1回目だった為か、少し空いてた。 劇場数も前より増えたからか?
内容は他の人も書いてるから良いとして…
EDの「不思議のカルテ」が、TVのティザーPVでは"花楓Ver. "だったけど、本編は"花楓&かえでVer."だった! ティザーで聴いてて声分けが凄いと思っていたら、其を重ねてデュエット状態でした!
本当に2人で歌ってるみたい! やられた…
ランドセルガールも早よう!
PS
特典の小冊子。
小説出た時からパンダ舎が新しくなって、西園に移ってる。 レッサーもすぐ横。 元小説と変わってしまって時間が経過してる事を感じた。
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