「評価以上に興味深い高等教育の今」青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない mrkc7さんの映画レビュー(感想・評価)
評価以上に興味深い高等教育の今
昨日、一昨日でテレビシリーズを観て、今日の午前に旧作を観て、12時から本作を観た。昨日の夜まで映画館で本作を観るつもりは無かった。つまり勢いで観た。
テレビシリーズ、旧作と比べるとパンチは控えめ。花楓の高校進学を軸に展開する。本作までの記憶が無くなる、周りから見えなくなる、事故に遭うみたいなインパクトは無いが、花楓が記憶にないかえでの日記に縛られ、志望校選びで苦悩する。帰結点としては納得出来るが、そこで起こることが幸せかどうかわからない。
悩んで努力して失敗し、愛情深い周囲の人々からの刺激の末、自分で行き先を選んだことの尊さ。その成長を素晴らしく表現されていた。
ただある意味普通の良い話くらいの出来だったと評価する。テレビシリーズと旧作の方が上回っている。
が、評価以上に描かれた高等教育の実情が興味深かった。協力に角川ドワンゴ学園がクレジットされていた通りN高、S高が通教のモデルとして描かれていた。実際通りとは限らないが、より理解するに足るシーンだった。興味のある学校で娘が望むなら入れても良いかとも思っているし、自分でも働いてみたいとも思う会社。
こういう学校が普通に描かれるようになる世の中っていいと思う。
あまり深く考えずに勢いで観た割にはそれなりの収穫がありました。
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