「花楓のアザが治って欲しい。」青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない スキーヤーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5花楓のアザが治って欲しい。

2023年6月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

公開日、一番で鑑賞(通常スクリーン?)、本日LV付きで2度めの鑑賞(通常スクリーン?)。
やさしい物語。
TVシリーズから映画までずっと観てます。
ラノベは未読です。
初見でこの映画を観て、観れない事はないと思いますが、やはり物語の本質についてを考えるなら今迄のアニメ版は観てから鑑賞をお勧めします。
一番は、花楓もあんなに頑張ってるのにアザが治らないのが見ていて辛い。
今作、ハデな思春期症候群はランドセル麻衣さんのみに見えるが、花楓のアザが治ってない。
どうしたら楓のアザが出なくなるのかもどかしい、咲太の心配が計り知れない。
地味な回に感じてしまうのは現実味があるテーマだからか?
全編通してブレないのは「空気読む」と「みんなと同じ」か。
私事ではあるが
思えば小生も昔、小・中学生の頃など担任の教師
らを筆頭に「○○君は協調性がないね(批判的なコメントとして)」などとよく言われた事を思い出した。
当時幼いながらもそれが悪い事なのかと疑問は感じたが、今思うと何となくみんなと同じが良いことに誘導されていった様にも思う(今でも変わってる(昔よりは丸くなったつもりだが(笑))部類には属しているようだがw)。
だからといって他人のせいにするつもりはなく、自分で選択してここまで来たので誰も恨んではないが、当時もしこの作品を見ることが出来たら、その後の自分の選択や心の有り様も変わっていたかもしれないとも感じた。
とはいえ、私の奥底ではこの作品と近いのか、自分の子供が学校に行き始めた頃「いじめとか何かの理由で学校に行くのが辛かったら行かなくて良いからな、ただ間違ってもいじめる方にはならんでくれ」と言っておいた、今でも言っておいて本当に良かったと思っている。幸い元気に卒業してくれたが。
今作2回目に観て、受験日に駅の改札で花楓が「私も頑張るから」と言った意味にやっと気がついてうるうるしてしまった、当然他にもうるうるしっぱなしでした。
深いテーマだと思いますよ今作も。
冬公開のランドセル麻衣さんが今から待ち遠しいです。

スキーヤー