「美男美女のポップコンムービーがボリウッド濃厚風味へ... 地味系OLが一世一代の恋に賭ける情熱は巨悪をも穿つ超ド級おバカアクション映画!!」バンバン! O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)
美男美女のポップコンムービーがボリウッド濃厚風味へ... 地味系OLが一世一代の恋に賭ける情熱は巨悪をも穿つ超ド級おバカアクション映画!!
キャメロン・ディアスとトム・クルーズ共演でスマッシュヒットした2010年のアクションコメディー映画『ナイト&デイ』のインド版リメイク作品。
ボリウッド映画らしく底抜けに陽気なカラーの下に極彩色のミュージカルシーンも随所に盛り込みながら、オリジナル版よりもより練り込まれたハードなストーリーとの塩梅が抜群でバランスの素晴らしい3時間のコース料理です。
ヒロインを演じるカトリーナ・カイフは華やか過ぎて地味系OLとするには些か無理が有るにせよ堂々たるコメディエンヌぶりで、対するリティク・ローシャンのウットリするような鋼の肉体と無敵ぶりはまさにランボーのそれです。
ボリウッド映画というと直近では『RRR』の特大ヒットが現在進行形で継続中ですが、あそこまでのスケール感は無いにせよ、一方でスパイアクションゆえのストーリーの緻密さには此方に軍配が上がり、なおかつラブロマンス基調ゆえの画の華やかさに関しても断然こちらが上です。
メイン二人の眉目秀麗さに象徴されるような画の華やかさはアクション抜きの恋愛映画のそれにも引けを取らず、インド映画大作によくよく見られる濃密過ぎる血と汗の躍動が苦手な層にこそ刺さる作品かと思います。
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