劇場公開日 2024年8月30日

  • 予告編を見る

きみの色のレビュー・感想・評価

全242件中、101~120件目を表示

4.0純度100%山田尚子カラーの共感覚アニメ

2024年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

山田尚子監督脚本のオリジナル作品。

【ストーリー】
ミッションスクールに通う日暮トツ子は、子どもの頃から、人や景色が独自の色で心に映っていた。
バレエスクールの練習生、先生、クラスメイト、自然物すべて。
自分がほかの子たちとはちがうと気づいてからは、隠すようになったものの、生来の楽天家でいつでもふわふわしていた。
そんなトツ子には、つよく興味を惹かれる同級生がいた。
作永きみ。
黒髪の美しい、声楽隊の同級生。
トツ子には、きみがきれいな青に見えていた。
だけど、ある時から学内でその姿を見かけなくなる。
きけば、学校を辞めたのだという。
通学圏内の本屋のレジをしていると小耳にはさんで、トツ子は路面電車で一つ一つ、本屋を順ぐりにめぐる。
とある商店街で、ほてほて歩くかわいらしい白猫に誘われて、入り組んだ小径の本屋にたどり着く。
「しろねこ堂」
そこで、きみは、ギターをつま弾きながら、レジのバイトをしていた。
テンション上がりすぎて意味不明なことを口走るトツ子。
圧倒されるきみ。
そんな二人に、さらに声をかける者がいた。
影平ルイ。
ユニセックスな雰囲気をかもす、電子音楽にくわしい男子。
トツ子の目に、ルイもまた美しい緑色を放って見えた。
3人はバンドを組み、そして内から湧きいずるメロディを見せあい、次々に曲として昇華するようになる。

全編山田尚子カラー。
音楽と色とアニメの融合という、すごい快楽をさぐってきます。
主人公3人組、それぞれ背景はしっかり作られてますが、ドラマ性はそっと隠されています。
テレビアニメの『平家物語』とおなじ、筋立ては追うけど人間関係のきつい衝突の場面は伏せておく、あの語り方です。

この物語の中核は音楽と色と動きのケミストリーで、それは3人それぞれ体に流れてる色とメロディと心のはたらきのケミストリーとして表現されます。
プロになりたい、とかバンドとして評価されたい、といったモチベーションは描かれず、ひたすら互いのケミストリーからどんな曲が湧きいずるのかという部分に、フォーカスするんですね。
ゆえにストーリー性とドラマ性は弱く、物語を牽引するのは3人の仲のよさから生まれる音楽。
書きながら、えらい面倒な課題の仕事しちゃってるなあ山田監督、としみじみ思います。

でも、野心的、とか冒険的、というような意気込みではなく、山田監督がやりたい事やったら、この『きみの色』ができちゃった。そんなイメージを受けます。
もちろん音楽と演出は、こだわるだけこだわってますから、非常に高度ですよ、山田監督の真骨頂ですから。
YMO的でありながら、その後の80〜90年代の音楽シーンを思わせる、ネイチャー系の風格がそなわってます。
3人から生まれたインストっぽい曲は、シルクロードを思わせる民族音楽を作風にとりこんでいたバンド「ザバダック」の『椎葉の春節』を思い出しました。
ザバダック、何回もライブ行ったなあ……。

ドラマが弱いと言いましたけど、最後の聖バレンタイン祭のチャリティーライブは、完成曲でガツンと盛りあがらせてくれます。
それにしても、週一でフェリーで島に通う天守堂の美しさときたら。
あんな場所に、こんな3人が集まったら、そりゃ讃美歌の一つもできあがるでしょう。

山田監督の新しい足跡。
音楽が好きな方に、ぜひ。

コメントする 6件)
共感した! 31件)
かせさん

5.0京都芸大出身の、なぜかアニメーション作家の描く「美」

2024年9月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

音楽で言えば、坂本龍一さんがポップスを作る、みたいな雰囲気で好ましいです。
上品で、程が良くて。
教養主義、と言うと古いようだけど
それが、心地良い人には
いい映像と音。
3次元座標(仮想)と時系列、絵と音。

独特の感性です。

映像、音響表現として楽しむのも
いいものです。art。

また、キャラたちを人間性を持って描く所も素晴らしい。

長崎に、行きたくなります。

深読みすると重いものもありますが、
それは、どんなお話にもありますね。

例えば、ハイジの出自とか。

どんな時代であれ、それぞれに
生きて行くのがステキなので
ハイジは、楽しいお話になりました

このお話も、そうですね。

穏やかな島で、いい人たちと
暮らしていく彼ら。
ゆっくり、穏やかに育てられたのでしょう。

なぜか音楽は、テクノロジーポップスふうなのですけれど
そこは、都会と同じ音楽を聴いているから、でしょう。
テクノロジーにも、均一に触れられる時代のお話、のようです。

物語は、自然で
心安らぐもので

スピンオフで「けいおん」みたいな
コメディがあっても面白そう。

sister act とか(^^)
天使のお仕事、とか。

ギャグ好き(^^)

そういう種類の映画に見慣れてると
違いがわかる男のゴールドブレンド(^^)

♪だばだー

と言う感じですが

どちらかと言うと、音楽の
プロモーションビデオみたいな
感じ(楽器屋さんコラボだし)。

長崎県コラボでもあって。

新しい映像作品。

既存の映画と比較するより、素直に楽しむもの、なのかな。

きれいな色と音楽にふれるだけで充分。

映画館は、音が派手なの。
どちらかと言うと、家で
いいオーディオで聴きながら観たいです。
ソニーのバイラルとか。

新しい表現ですね。

例えば、美術館に
シャガールを観に行くとします。

絵のメッセージとか、作品の主張。

そう言う楽しみ方もある。

見て、何かを感じる。

そう言う楽しみもあります。

この作品は、そんな楽しみがありますね。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
深町珠

3.5あの頃

2024年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

目に見える全ての事を“色”として感じ取る少女が主人公。
音と色に彩られた、爽やかな青春映画。
誰もが、あの頃の甘酸っぱさを思い出す作品。
と言っても、こんな爽やかな青春は僕には無かったけど…😂

#きみの色

コメントする (0件)
共感した! 6件)
naichin

3.5ハーフ?

2024年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
背中にエンジン

3.5あなたの色は…なに色

2024年9月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ぽっちゃりした体型のトツ子
クラシックバレエを踊る姿も可愛い
生まれたもった特異なこと
それは・・
その人の“色“が見えること
どういうこと…?
と思った

きみちゃんの色がキレイと
言って彼女を捜しまわる
きみちゃんに対して
憧れる気持ちもあるのかな
きみちゃんの足元が何度も映る
体の一部分が映し出されて
オモシロいと思った
イツ子はほんわかな感じだけど
きみちゃんは目元がはっきりとして
目に力がある
ルイくんは優しさが伝わってくる
こんな感じで周りのカトリック
の風景も取り入れて…

でも。どこか"色"に対しての
イメージが弱い
わたしがイメージ出来なかったのか
どこか…ばんやりしてる
…もう少し
インパクトがあってもよかったかな
ラストのエンディングの曲も
この三人の演奏で
終わってもよかった様に感じた

コメントする 3件)
共感した! 12件)
しろくろぱんだ

4.0何とも暖かい青春物語

2024年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

山田尚子監督作品。
そして脚本は吉田玲子という、実にわくわくする組み合わせ。
作品に寄り添うような柔らかな作画が印象的で、目元は特に印象的。そして何より全体のトーンが実に美しい。
これはタイトルにもあるように、きっと一番こだわったところなんでしょう。
あと驚いたのが制作がSARUだったことです。そのタッチもあって移ったこと忘れてましたよ。
牛尾憲輔の音楽もすっかり監督作品に馴染んでいましたね。バンドのエレクトロな音ともすごいリンクしてました。
作品は少年少女のバンドを通じた青春物語。
バンドの位置付けも思ってたより全然ゆるくて、とてもふわっとした感じ。それはバンドのサウンドにも出てました。
あと主人公のトツ子。見た目地味だけどとても魅力的で、彼女を中心に綺麗に物語が回ってました。
CV(俳優?)は知らなかったのですが、声も芝居もすごいあってましたよ。
ラストのライブも彼女の動きが際立っており、ずっと見てました。
キーボードの弾き方なんて最高で、可愛いったらないですよ。
あと親友にきみ。CVはまさかの髙石あかりでびっくり。
また楽曲も個性的で、何と言っても「土天アーメン」ですね。すごい残る曲でした。
また挿入歌で「Born Slippy」入れてくるのも上手い。実に監督らしく、印象的なシーンでした。
抱えた悩み、憧れから育った友情、一歩を踏み出す勇気と成長、そして別れ、何とも暖かい青春物語でした。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
白波

4.0綺麗な映画

2024年9月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

•心が洗われるような映画だった、、
•音楽も口ずさんでしまう笑

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ゆうと

2.5活き活きとした場面はあるものの、若者の熱量を感じることはできなかった。

2024年9月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

私に評価できるような作品ではなかった。

好きなことを隠してしまうのは10代のコたちの独特の心理なのかもしれない。大人がプリテンダーを気取るのとはまったく違うはずだ。
『メタモルフォーゼの縁側』では、自信がないから恥ずかしくて言えないという青い気持ちが吐露されたが、それはよく理解できた。
本作の三人の少年少女は、大人が期待するあるべき自分が想定できていて、それとの葛藤を抱えていたということだろうか。

若者が夢を持って前進する物語なら、周囲の反対だったり家庭環境だったりという何らかの障壁と戦い、さらに自分自身の能力とか才能とかの限界とも戦うのが定番というもの。
たが、この三人は何と戦ったのか。周囲の大人も友人も実はとても理解があったのだから、壁は自分自身が勝手に作ったものだったのだろうか。

主人公が人の持つ〝色〟を見る能力(?)がある(あるいは、そういう妄想を抱いている)のが、この物語にどういう意味をもたらしたのか私には読み取れなかった。
美人のシスター(VC:新垣結衣)がチョイチョイ語るどこかからの引用も、その言葉一つ一つには意味があっても、物語=三人の子供たちに何かを及ぼしたのかよく解らなかった。

クライマックスのステージシーンは絵的には素晴らしかったが、生徒たちや教師(シスター)たちが盛り上がる様子に感動できなかったのは、そこに至るまでの三人の戦いがなかったからだと思う。
私にとっては消化不良な一作だった。

ステージを見に来た夏木マリみたいにカッコいいお祖母ちゃんの声がアンパンマンだったことに驚いた。戸田恵子もお祖母ちゃんを演じるようになったのか…。

コメントする 2件)
共感した! 11件)
kazz

3.5日本名作劇場現代版ふゎっと

2024年9月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
あきら

3.5雰囲気はよい

2024年9月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

テレビで観た「平家物語」が良かったので観てみました。決して悪くはなく、各キャラは好感が持てて、アニメーションとして画は綺麗だし動きや演出、音楽も良いのだけれど何か物足りなく、2時間(特に前半)を長いと感じてしまった。主人公の「人の魂(?)を色として認識する」能力をもう少し活かせると良かったのではないか。
ターゲットがそうだ、と言われてしまえばそれまでだが、脚本が少女漫画のように、全体的に「ふわっ」とした印象になってしまっている。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ugacinema

2.0学園祭での歌詞

2024年9月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
月光仮面

4.5ミッションスクールに通う女子高生×2と離島で暮らす男子高生の、将来への悩みを抱えながらもバンド活動に勤しむ姿をゆったりと描いたドラマです。良作。

2024年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 3件)
共感した! 30件)
もりのいぶき

4.0いいんじゃないでしょうか?

2024年9月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 7件)
共感した! 30件)
marimariパパ

4.0青春時代を美しく描く

2024年9月4日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 8件)
プライア

4.0聖歌

2024年9月4日
iPhoneアプリから投稿

悪天候による思わぬ合宿。青春ドラマ鉄板の舞台。深まる相互理解と抑圧への気付き。わかりやすい抑圧ではない。むしろ善意しか存在しない。しかし圧を感じ、跳ね除けたくたる若者たち。実に繊細な構図である。ほんわかしているが、何かの拍子で崩れかねない危うさもある。
音楽の抑揚と映像の絶妙なハーモニーは名人芸。それぞれの演奏がいちいち音と映像と呼応して、なんとも言えない高揚感がうまれる。その曲きた〜で上がる場内、踊るシスターズ。涙腺を刺激する。
挙げ句に、そこでお前が走り出すか。海に向かう見事なバックショット。めっちゃベタだが、それでええじゃないか。
ふたりの色を鮮やかに照らしだす、あなたは光かな。トツ子の癒しキャラに温まる。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
Kj

4.5変えられるもの。変えられないもの。

2024年9月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

中国で開催された国際映画祭にて最優秀アニメーション作品賞を受賞した作品。

普段アニメ映画はあまり観ないのですが、たまたま空いた時間に丁度上映していたので観ることに。思いがけず素敵な作品に出会えてなんだか得した気分です😊

すごく優しいタッチで描かれたキャラクター達とその雰囲気に合った声。流れる音楽や景色、その全てが観客を優しく包みこんでくれます。キャラクター達の動きがとても可愛らしく微笑ましかったです。

ストーリーは、誰か死ぬとかゾンビが出て来るとか、重大な事件が起こるわけではありません。しかし、バンド結成の流れや、作曲のプロセス等にはワクワクしましたし、それぞれが打ち明けられない悩みを抱えていたりと、起伏のあるストーリーになっていたと思います。「色」を使った演出も良かったです。

変えられるもの。変えられないもの。変えるための行動。受け入れるための葛藤。誰しもが大小の差はあれど悩みを抱えて生きています。そんな悩める全ての人の背中をそっと押してくれるメッセージがたくさんありました。仕事で疲れ切ってた私は凄く癒されました😭

結構キリスト教が関わってくる辺り、観る人によっては刺さりにくい場面はあるかもしれません。それでも、爽やかで優しい気持ちに溢れた今作は、きっと観客の心を癒してくれるはずです。

コメントする 3件)
共感した! 21件)
吹雪まんじゅう

0.5期待外れ

2024年9月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 3件)
共感した! 4件)
たま

3.0ストーリーを省き過ぎ

2024年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
alias

5.0ずーーっと美しい映像

2024年9月4日
Androidアプリから投稿

音楽も良くてトツ子も可愛いくて面白くて最高に幸せな時間やった。
水金地火木土天アーメン♪最高!

コメントする 2件)
共感した! 7件)
タウンマーチ

4.0ルイ君がよくわからない… バジーノイズより分かりやすいか

2024年9月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

ルイ君がよくわからない…
バジーノイズより分かりやすいか

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ピグモン
PR U-NEXTで本編を観る