「自分の10代を思いだせ!」きみの色 うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の10代を思いだせ!
アニメ平家物語の山田尚子監督の作品だと知って、是非鑑賞しなければと映画館に足を運んだ。
ついつい、お金払ってんだから、サービスしろよとか、つまんないと許さないよといった、受身に廻ってしまうことが多が
受身で鑑賞したらダメな作品!
説明がすくなく、どうしても行間を読む、または感じることが必要で、受身ではどうしようもない作品である。能動的に感じ考えるのである。
まず、自分の十代を思いだせ。
別に生活に困っていたわけでも、度を超えた圧迫を受けていたわけでもなく、平凡で平和な日常だった。そのとき、何に悩み、何を欲し、何を夢に見た?
それを思いださねば、この映画を味わうことはできないのではと思う。
詮索好きで興味本位的で受身な人生は、ダメということは、10代に薄々感じていた。でも、つい安きに廻って、自分本位に走ってしまう自分だったなぁ、としみじみと思いだす。
きみの色は?ぼくの色は?あの時の自分の色はどんな色?と思いながら、ラストのかろやかでしあわせそうな、ダンスをみると、やるせなさと、後悔が、じわじわと湧き上がってきたけど、それをぐっと飲み込んで、3人のこれからと自分のこれからに幸多かれと思考を能動的に切り替えたのである。
何度も観ないと、きちんと監督さんの意志が読みとれないなぁ。
コメントする