「音と色と動きで魅せる一本」きみの色 破雲泥さんの映画レビュー(感想・評価)
音と色と動きで魅せる一本
演奏、楽曲がというよりも演奏そのものの
ほどよくザラっとした生っぽい音の作りが最高だ
特にクライマックスは今まさに講堂にいる聴衆の一人になって
ステージの演奏を聞いているかのような見せ方と音の組み立てが良い
登場人物それぞれの隠し事、「嘘」の重ね方とその昇華も
ストレスなく物語を盛り上げてくれて気持ちよく最後まで楽しむことができた
シスターがやたら主人公たちを気にかけてくれるなあと思ってたけど
それもきちんと伏線だったのはやられた
ちょっと蛇足かなあという部分がないわけでは無いのだけど
描かれる要素に無駄のない作品だった
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