「映像美と設定が良い!観て良かったです!」きみの色 nevila21さんの映画レビュー(感想・評価)
映像美と設定が良い!観て良かったです!
総評
脚本と絵作りの勉強として観ました。とても勉強になりました。
アニメーションの表現が素晴らしく、また観たいと思える作品です。
以下、評価。私の戯言です。世間との良い悪いのズレがあると自分
でも感じています。
表記
主人公
青の女性
緑の男性
良かった点
〇始まりは設定の説明。主人公は他人の色が見える。
聲の形とかと一緒で、脚本の中に非日常要素、魔法が1つだけ使える
としたら、この設定は最高。すごい思いつき。
〇日常から青色の女性を好きになるシーン。そして、青色の女性が
突然学校を辞めて、主人公の日常からいなくなる事がきっかけで
1stターニングポイント。ここまでめっちゃ好き。
〇本屋で主人公が行動した事で、青と緑、縁が繋がった表現好き。
〇お楽しみシーン、音楽を通して仲良くなっていくシーンが、プラス
の事柄とネガティブな事柄がうまく回転していて、観ている人の心
を揺らすのが上手だ。
〇クリスマスプレゼントのシーン、色が視える演出好き。
〇音楽作ってる時、青の悲しみの音楽を緑が包み込むシーンが好き。
改善点
〇何を基準に良い色なのかわからない。悪い人、危険な人は何色なの?
色別する能力の説明不足。
〇あの本屋何?現実性皆無の表現は好みの問題なんだろうけど、ネコを
追ってジブリの世界にでも迷いこませたいのか。作者の想い?
〇サブプロット色々詰め込んでるが回収されず、もしくは弱い部分がある。
〇特に最後まで引っ張った青色の女性が学校を何故辞めたのか、が
一番引っかかった。理由が弱い。
〇とにかく青色の女性の感情が弱い。観ている私には全部は伝わらなかった。
特にサブプロットで恋愛出すなら、これでは回収できてないと感じる。
淡い恋心を演出したいとしても、これでは物足りない。
〇緑の男性の秘密、葛藤も弱い。ただ親に隠し事してるレベルでは、何そん
な事なのって思ってしまう。
〇ミッドポイントで最高潮に達して、でもそこから一気に絶望の状況もない。
だから2ndターニングポイントもなく学園祭まで行くから、物足りない。
〇青と緑の親とかへの告白の答えが、学園祭のシーンだけでは回収不足に
感じる。だって、2人ともここまで葛藤して告白を引っ張ったんだよ。
それに対応する保護者との会話作ってもいいでしょ。
脚本考えるなら
〇青と緑のサブ恋愛入れるなら、一例として緑の男性がそもそも親への隠し事
じゃなくて、忘れられない女性がいて葛藤してる事にする。青の女性がそれ
でも好きで、想いを伝えてフラれて、雰囲気悪くなってバンド解散しようか
みたいな展開の方が見やすい。それに挟まれた主人公の葛藤もここで入れら
れるしね。だって、想いの強さとか恋愛感情を色で視れるんでしょ。
青がフラれるのわかっていながら、とかの葛藤作れるじゃん。色別の能力を
設定として出すなら、重要な場面で使わないと。こんな能力持っているのは
嫌だとかの葛藤も入れられるし。
ミッドポイントで皆で音楽を作ってる絶頂期に失恋シーンいれれば、そこか
ら解散危機の絶望へ入りやすい。
そこから2ndターニングポイント作って、学園祭あるから主人公が一緒にやろう
と仲介。練習の時に作ってたあの素人感あふれるしんみりした音楽が、
青春の失恋の切なさが入って、青色の女性の歌がより際立つ。最後の見送り
シーンもまたより深みが出る。
微妙かも。でも、アウトプットはしとく。