「水面のきらめきを見ているような感覚と近いのかも。」きみの色 にくじゃがさんの映画レビュー(感想・評価)
水面のきらめきを見ているような感覚と近いのかも。
心地よい白昼夢を見ているような感覚の映画。アニメーションの主線が細く、光の表現も繊細でなんだかとてもキラキラしていた。
主人公は共感覚のある人間で、周りがその様子を疎んでいる描写が無く、安心して見れた。主人公である彼女の視界から見る彩りやくるくると踊る動き、全てが愛らしかった。
ストーリーが劇的に面白いとかではないので人によってはだれてしまいそうだけど、高校生のあの年齢の苦悩とか楽しさとかが詰まっていて、とてもとてもまばゆかった。
現状が決して楽しくない訳では無いし、あの頃に戻りたいとは思わないんだけれど、学生のあの頃には戻れないなと少し恋しく思った。あの頃の私が観ていたらどう思ったんだろう。
コメントする