「サンタがサイレントナイトにバイオレントをプレゼント!!」バイオレント・ナイト 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
サンタがサイレントナイトにバイオレントをプレゼント!!
サンタクロースは架空の人物なので、この映画はブラック童話。
飲んだくれのサンタクロース。
クリスマス・イブで忙しいのに、仕事に気乗りがしない。
アメリカのどこかのバーでほろ酔いで休憩中。
今この頃の子どものクリスマス・プレゼントはゲームばかり、
中には「現金を希望する」ガキもいる始末。
大富豪のガートルード家。
セキュリティは万全な筈なのに、
大掛かりな強盗一味が、よりによってイブの日に襲撃を計画。
そこへサンタクロース(デヴィッド・ハーバー)が、空から舞い降りる。
(ここんとこ異議あり!!
(大金持ちにプレゼントは必要無し!!)
犯人一味はケイタリングサービスで内部に侵入・・・
(これも異議あり!!
(安全確保するためには、料理人は専属で、)
強盗は軍隊並みの装備です。
なのにコメディだから、ゆるゆる!!
ガートルード家の一家は、痛い思いひとつしません。
ここは、金持ちの威張り腐った婆さんを、
痛めつけて下さいよね!
家族の中に内通者が居る・・・とかね!
そういうひねった脚本ではないので、
お助けヒーローはサンタさん。
サンタさんか、意外に勇敢で武闘派。
そしてガートルード家の長男ジェイソンの娘のトルーディとサンタが
魔法の電話で交信したり、サンタさんがちょこっと魔法を使ったり、
おちゃらけ映画にファンタジーもプラス。
そして一番の泣きところは、
トルーディちゃんのサンタさんへの願い事。
【離婚したパパとママが仲直りして、3人が仲良く一緒に暮らす事!!】
なんですよ。
この願い事が叶ったかどうかを、を是非確かめて下さいね。
B級のドタバタ・アクション映画だけど、そこそこ楽しめます。
でも残酷描写が多いです。
強盗一味は、お金持ち家族以外の使用人を皆殺し!
有無を言わせず射殺したり刺し殺したり。
サンタさんも防戦しながら結局は殺戮です。
サンタクロースって、遠いフィンランドからトナカイのひくソリで
現れて、煙突から出入り・・・、一年にたった2日だけ働いて、
残りの日は何してるんだろう?
ファミリー向けの内容ながら、グロいシーンが意外と多かったので、
小さいお子さんは、避けた方が良さそうですよ!!
☃☃☃
サンタクロースは4世紀頃の東ローマ帝国の聖ニコラウス司教。
セントニコラウスが訛って「サンタクロース」になったとか、
貧しさのあまりに、娘を身売りしなければならない家族の家の
窓から金貨を投げ入れた・・・
暖炉には靴下が下げられており、金貨は偶然靴下の中に入った。
「夜中に煙突から家に入り、靴下の中にプレゼントを入れる」
ようになったのは1822年のフィンランドの言い伝えが
学者によって広まったらしい。
残酷童話のパロディ映画です。
良かったら!!
共感を有り難うございます。
「サ」と「ト」で激しく韻を踏んで、素敵です 笑
おっしゃる通り、大金持ちへのプレゼントとか、ケイタリングサービスとか、クライムアクションものの筋書きとしては、設定はゆるゆるでしたね。
サンタは存在的に性善説な方なのに、結局、強盗団の生存率0とはびっくり。