「切磋琢磨より(オレ!)」波紋 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
切磋琢磨より(オレ!)
荻上直子監督・脚本を手がけ、
震災、老人介護、新興宗教、障害者差別といった
現代社会が抱える問題に次々と翻弄される更年期主婦の姿を描いた人間ドラマ。
それは主婦だけではなく、
各世代が遭遇する社会問題であり、
独り身となった女性が回避できるのは信仰だっかも知れない。
しかぁし、
本当に解決できるのは恨みを晴らしたり、
信仰に没頭するのでもなく、
流れた水は、
水に流し、
波紋が出ない枯山水となるまで寛容し、
水を出さなくなったら、
本当の自由を(オレ!)
とっても嬉しい作品でした。
^^
須藤依子は「緑命会」という新興宗教を信仰し、祈りと勉強会に励みながら心穏やかな日々を過ごしていた。
そんなある日、
十数年前に失踪した夫・修が突然帰ってくる。
自分の父の介護を依子に押しつけたままいなくなった修は、がんになったので治療費を援助してほしいという。
さらに息子・拓哉は障害のある恋人を結婚相手として連れ帰り、
パート先では理不尽な客に罵倒されるなど、自分ではどうしようもない苦難が次々と依子に降りかかる。
湧きあがってくる黒い感情を、宗教にすがることで必死に押さえつけようとする依子だったが……。
^_^
コメントする