「是非ご夫婦(別々)でご覧ください」波紋 marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
是非ご夫婦(別々)でご覧ください
とても興味深い家族に関するテーマ。
筒井真理子さんの1人舞台。
台詞がなくても表情と醸しだす雰囲気というか空気感がお見事でした。そしてダメダメおやじぶりが妙にハマっていた光石研さんとのやり取りは、ダブル主演と言ってもいいくらいの出来です。なかなかの『憎みきれないろくでなし』ぶりは特筆ものではないでしょうか?
光石さんのひとつひとつ『やっちまったな!』感に溢れる一挙手一投足に対する心の声を字幕で表現してもよかったんじゃないかと思いました。
まあ1人舞台と書きましたが、周りを固める役者さんたちはひと癖もふた癖もある個性的な方々ばかり。信者のリーダー、キムラ緑子さんの本物と思えるほど自然な佇まい。
江口のりこさん、平岩紙さんなんかは確実に本物です。先週観た『最後まで行く』で見事なハマり役の柄本明さん、磯村勇斗さんも今回は少し抑え気味でしたがやはり映画が引き締まります。(磯村さんは今回いい人でしたが)
障害を持つ息子の恋人に対する対応は少し気が滅入りましたね。
ムロツヨシさん、どこにいたかと思ったらカマキリのホームレスだったんですね?気づきませんでした。
色々な問題を抱えて奔走する家族の重くもクスっと笑えるそれぞれの事件に「フィクションだからいいけど本当ならたまらないよな」って思い、心の底からは笑えませんでした。冒頭のいびきに閉口してよく眠れない筒井さんの表情は決して人ごとではなく身につまされるものがありました。
そして家族を大切にしないと明日は我が身だよなってつくづく反省した次第です。面白かったです。皆さん、ご夫婦で(別々に)ご覧になることお勧めします。
もりのいぶきさん
共感&コメントありがとうございます。この『波紋』で荻上監督に興味を持って過去作品を探して観ています。皆さんおすすめの『彼らが本気で編む時は、』がまだ観られてませんが。鑑賞でき次第またレビューしたいと思います。
marimariパパさん、お邪魔します。
「川っぺり-」とは違うテイストの作品でした。
地上波では放送しない気もしますし ^_^;
劇場で観られて良かったです。
ムロツヨシはカマキリのホームレスでしたか…。
分かりませんでした。ちょっとだけ悔しい… -_- ;
共感&コメントありがとうございます。
そうですよね。自ら墓穴を掘りに行くようなものですからね。
荻上監督にとても興味が湧きましたので他の作品も観てみようと思います。