「どこまでもつけ上がり甘え倒す男ども、許さん。」波紋 iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
どこまでもつけ上がり甘え倒す男ども、許さん。
母の日に母がしんどい映画を観てしまったかと思ったら、最後スカッ!
ちょっとサイコで笑えてしみじみとした悲しみもある。
とにかく腹立たしい前半から、いいぞいいぞやっちまえ!な後半に渡って、主人公と一緒に自分の気持ちもジェットコースターばりに浮き沈みして面白かった。
優しい人、正直な人が損をする世の中。
夫が身勝手すぎて腹が立つ。(映画観ながら思わずハァァ??って言った)
許せ、という宗教も腹が立つ。
我慢して耐え続ける主人公にも腹が立つ。
観ている私にもあの水が必要か?と思う頃に転機が来る。
宗教は信仰心を継続させるために、忍耐が美徳と信じ込ませるので、これを乗り切ってこそ!と思い込まされるのだけど、その人の心を正気で保たせるための一縷の望みなのに、宗教側からみたら、信者のしんどい時こそお金の引っ張りどきというのが本当にみていてしんどかった。ここも怒りを感じたわ。
諸悪の根源である夫は私の苦手を全て詰め込んだような人!
食べ方に品がない、寝ててもうるさい、妻を母親と勘違いしているかのような精神的な甘え方、何より許されることに微塵も不安がない所に私の彼への怒りが頂点に。
いくつなの?
赤子??
豆腐の角に頭打って、、ってこう言う時使うんだな!!!
このように旦那氏が出てくる場面はほぼ怒りながら観てた映画ですけども、気持ちをぶつける場面の演出がとても面白かった。
なるほど、人の気持ちって目に見えたらあんな風に伝わってるのかもしれんな、と思った。
アフタートークで監督が旦那さん役の方はとても良い方で、どうしようもない彼を愛嬌のある憎めない方に演じてくれた、のようなお話があった。確かにみるひとが見れば、可愛い人なのかもしれない。
。。
フー。。
(気持ちを抑えている)
全体的に監督のユーモアが垣間見られる、ブラックコメディな感じが面白かった。
もっと深刻な感じなのかと思っていたら、意外と笑えて楽しい。
そしてなんかちょっと漫画みたいな世界観もよかつたか。
面白い!
義実家に帰りたくない奥様におすすめしたいです。みんなか。