劇場公開日 2023年5月26日

  • 予告編を見る

「良い意味で爆笑できます」波紋 Jongoさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5良い意味で爆笑できます

2023年5月13日
iPhoneアプリから投稿

※5/12(金)試写会にて鑑賞したしました。

『彼らが本気で編むときは、』では「性」、『川っぺりムコリッタ』では「死」。普段どこかタブーとされているテーマを時折ギョッとする描写で語る荻上直子。
どこか楽観的な雰囲気も相まって「怖がることない。普通のことだよ」と言っているような印象があった。

ただ、今回の映画でのタブーは「女性」「原発」「新興宗教」「障害者差別」と幅広く手をつけており、結果的にそれらが投げっぱなしになっていると感じた。
前2作ではテーマを絞ったことで、そのテーマに対する登場人物それぞれの向き合い方の多様さを描いていたが、そういう意味では今作は奥行きの深さには欠けているかもしれない。

だが、あのサウナのシーンでは大笑いさせてもらった。声を出して笑ったのは『シャザム! 神々の怒り』の手紙のシーン以来。
総合的には満足感が勝った。

Jongo