「皆んな仲間だよ」ゴスペル 落ちこぼれコーラス隊 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
皆んな仲間だよ
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タイトルがゴスペルだからと言って純粋な音楽映画ではなくコロンビアのハートフル・コメデイ映画。
大物歌手のセペダさんはコンサートのバックコーラスをプロの歌い手でなく口パクで良いから普通の市民ぽいエキストラを使いたいと思いついた。芸能事務所のサンチェスさんは人集めにかかります。
メンバーは
・ビセンテ:サンチェスの友人、センスが悪くて美容院はつぶれ、妻にも見放された孤独な中年男
・ジャネット:クラブ歌手でシングルマザー
・ビゴ:ムショ帰りの不良
・リチャードと母親:アメリカから強制送還されたが仕事が無い、母親は肝が据わった才女
・ロザリオ:会社を経営する女社長、夫は敏腕弁護士、社長になってから部下にも恐れられ心の安らぎを探している中、夫の紹介でコーラス隊に応募
あと本物の歌手でコーチのニナとアンドレスが加わる。とにかく寄せ集めの俄かコーラス隊だからレッスンも大変。
セペダさんは庇ってくれるものの演出家のマリオはののしりまくりでパワハラ全開。
なんとかコンサートは無事に終え、次なる公演に向かう矢先、ビゴの居た刑務所の牢名主一味が上納金を強請りにきてシッチャカメッチャカ。
様々な人種や出自のメンバーたちが織り成すハートフル・コメデイ、誰かに必要とされる歓びに目覚め固いきずなが芽生えて行きます。犯罪や貧困で悪名高いコロンビアだからこそ、仲間の大切さと音楽の持つ希望をテーマにベタなヒューマンストーリーを作って諭したかったのでしょう。
普通なら悪党どもは御用になるか成敗されるのが常道なのだが、この映画は何事も無く受け入れています、さすがお国柄といったら怒られますかね・・。
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