最後まで行くのレビュー・感想・評価
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エンタメとして見るなら楽しめます
コミカル寄りのサスペンス映画
窮地に陥りもがく男達
リメイク元の韓国映画を観るとネタバレになるらしいので、未視聴の状態で「最後まで行く」を鑑賞。
ワルは本人も周囲もとことんワルというキャラクター付け、登場人物達の利己的なまでの執念とタガが外れた報復意識の激しさに、韓国バイオレンスアクション映画のDNAを感じた。前半の工藤のパートはコント仕立てかと見紛うくらい事態がどんどんドツボにハマっていくが、並行して動いていた矢崎のターンに視点が代わると、ぐっと緊張感が増す。
アクションは映画「ヘルドッグス」の時のような華麗な体さばきはないが、体重を感じさせる泥臭い動きが続く運動量の多いタイプのアクション。野暮ったさや汚れることから生まれるリアリティを追求する制作陣の熱を感じた。
時にアクション、時に対話で交錯しながら、一つの執念に対して異なる雰囲気を持つキャラクターを貫き続けた工藤・岡田准一さんと矢崎・綾野剛さんの怪演が光っていた。
珍しい日本映画のリメイク成功例?
岡田准一×綾野剛
最後まで楽しめた
そうきたか! 綾野剛!
汚れ役 ドップリの岡田准一も さすがですが なんといっても サイコパス的な綾野剛
恐ろしい!
冷たい銀縁メガネの奥に 蛇みたいな 冷たい瞳 まさに綾野剛しか できません!
次は? 次は? 展開が早く あっという間に 2時間の上映時間。
久しぶりに ハラハラ ドキドキ させてくれました!
最近 若い主役の映画ばかりで 辟易してましたが こんなの観たかったんです!
配役で勝ち
「最後まで行く」ではなく「最後まで行こう」だった。
「最後まで行く」ではなく「最後まで行こう」だった。
韓国のオリジナル版とは趣向を変えてコメディに振ったのは、正解!岡田准一演じる追い込まれる男のコミカルさったらほんとうに笑えるし、笑わせにきててちゃんと面白いのは流石。
対して、綾野剛演じる追い込む男。彼が登場してからさらに面白さが増す。キャラ設定、おもしろい…。
地獄から"人生の墓場"への破滅の道をとことん見せられ、とてもハラハラして楽しめました。
ただ、オリジナルと比べずにはいられなくて。やはりあの狂気と衝撃の展開には及ばなかったかと…。
特にクライマックスの格闘シーンと結末については、演出含めかなり違うので、日本版も面白いけど、これは最後まで行ってはないなぁというのが正直な感想です。(ネタバレになるので詳しくは書きませんが)
ただ笑ったし、不謹慎シチュエーションオンパレードですご〜く面白かったです。
お気に入り★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ ★★★★★★★☆☆☆
フィルムノワール風の活劇
韓国映画を藤井道人監督がリメイク。冒頭の雨中のドライブシーンから、フィルムノワールな雰囲気。オリジナルは未見だが、残酷さは韓国映画譲りか。
小心者の小悪党を、岡田准一が好演。さらに存在感を示しているのが、綾野剛。縁無しメガネで、頬をピクピクさせるところとか、上手い。広末涼子も疲れた母親が似合うようになった。
藤井監督は、長回しの中で突然惨劇が起こるショッキング演出が好きなのだろう。社会性を前面に出す作品より、このような活劇の方が向いているのでは。クライマックスの札束を蹴散らしての対決、墓石を倒しながらの乱闘は、三池崇史作品を思わせるが、もっとアナーキーでもよかった。
ラストは、オリジナルとは違うようだが、あれが「最後まで行く」ということなのだろうと理解した。
どこまで行く?
こんな師走は嫌だ。
オリジナル版は未鑑賞です。大雨の夜。突然飛び出してきた男を車で轢き殺してしまった刑事がその死体をトランクに隠す所から始まる物語。前半はハラハラドキドキのクライムサスペンス。後半はかなりコメディ色が強くなってゆきますが、スピード感があって楽しめました。
金の亡者による大金を懸けた攻防に翻弄される後のない男達。ターゲットはまさに“鍵を握る”逃走中の半グレ。ストーリーはなかなかぶっ飛んでますがパワーで乗り切ってゆく感じで痛快でした。なんか途中でおっさんが1人ボコられるんですけど、あの人どうなったのかだけ疑問です。他はもう最後まで行くってことで。
その場しのぎでドツボにはまってゆく岡田准一の滑稽さは愛しくさえあったし、綾野剛に関してはもうこんな綾野剛がずっと見たかったです。あの「感動した」ってとこ最高でした。
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