最後まで行くのレビュー・感想・評価
全384件中、141~160件目を表示
似た者同士の「追っかけっこ」。
現場叩き上げの苦労人工藤刑事と、出世街道まっしぐらのエリート矢崎監察官の対照的な二人の対決が面白い。最初の方は、工藤の警察官にあるまじき無茶苦茶な行動がスリル満点に、見る者を画面に引き付ける。人をはねて殺しておいて、トランクに入れて逃げ去るなんて面白過ぎる。一度間違えると、どんどん悪いことが連鎖していくのはよくあるパターンだ。ドタバタぶりを笑いながら見ていると、途中から脅迫者の出現で一転して怖い展開になる。そのあたりから、工藤も矢崎も警察官なのに何をやっているんだろうと頭が混乱する。警察官というのは、表向き正義の仮面をつけているが、本心は欲にまみれた人間に過ぎないということか。
二人とも何かに追い詰められて「異常」になっている。本心ではなく、やむを得ず大きな力に圧力を受けてそうなっているように見える。二人ともタイプは違うが、似たような状況になって同じようなハチャメチャな行動をとっている。似た者同士が追っかけっこをして、最後には同士の様に見えてくる。話は複雑に入り組んだりするが、この似た者同士の追っかけっこがこの作品の面白さの様に思う。岡田准一と綾野剛が「異常」な警察官を好演した。
綾野剛完全復活
タイトルなし(ネタバレ)
岡田准一氏演じる悪徳刑事が、悪事をばらすと脅されて焦り、たまたま道に飛び出した磯村勇斗氏演じる男を轢き殺したと思い込み、そこも隠そうとして遺体を持ち逃げしたところ、飲酒運転取り締まりに車中検分されそうになったり、本署の同僚たちに疑いをもたれたりして追い詰められたところ、綾野剛氏演じる監察官が、意外にも庇ってくれ、その後時間を遡って、その監察官の事情が説明され、やはり追い詰められた立場であることがわかる。男を道に飛び出して轢き殺されるように追い込む際に、全身ずぶ濡れになっていたはずなのに、その後、刑事を追い詰める段階では、濡れた様子もなかったのは不自然に感じた。当初は刑事に疑いの目を向けていた駿河太郎氏演じる本署の同僚が事態を理解し、刑事に協力しようとした途端、轟音とともに圧死させられるのは気の毒で痛々しかった。追い詰められていた立場から逆ぎれして全面的に凶暴化した監察官は、柄本明演じる組長からの手助けで爆死に追い込まれるが、巧妙に鍵が仕組まれた隠し金庫に刑事がはいり大金を眺めているうちに、予想を裏切らず、死んだと思われた監察官が、ホラー映画のような音楽を背景にゾンビのように出現し、刑事をまた追い詰め、格闘を繰り広げた挙げ句、組長が漁夫の利を得ることになる。金は逃がしながらも刑事が広末涼子氏演じる妻や子と連絡を取って、平和に終わるかと思ったら、監察官がやっぱり追いかけてきて、題名のように「最後まで行く」という結末となる。『孤狼の血』は、暴力団同士の抗争に際して、内情に精通した刑事が割り込み、生死を懸けるという展開であったが、本作では、警察関係者同士の利権抗争にやくざが暗躍して利を収めるという逆の構図ながら、迫力は近いものがあった。『轢き逃げ』とは少し違う趣旨ながら、隠蔽工作が織り込まれる点で、共通した性質があるようにも思われた。
エンタメとして見るなら楽しめます
コミカル寄りのサスペンス映画
窮地に陥りもがく男達
リメイク元の韓国映画を観るとネタバレになるらしいので、未視聴の状態で「最後まで行く」を鑑賞。
ワルは本人も周囲もとことんワルというキャラクター付け、登場人物達の利己的なまでの執念とタガが外れた報復意識の激しさに、韓国バイオレンスアクション映画のDNAを感じた。前半の工藤のパートはコント仕立てかと見紛うくらい事態がどんどんドツボにハマっていくが、並行して動いていた矢崎のターンに視点が代わると、ぐっと緊張感が増す。
アクションは映画「ヘルドッグス」の時のような華麗な体さばきはないが、体重を感じさせる泥臭い動きが続く運動量の多いタイプのアクション。野暮ったさや汚れることから生まれるリアリティを追求する制作陣の熱を感じた。
時にアクション、時に対話で交錯しながら、一つの執念に対して異なる雰囲気を持つキャラクターを貫き続けた工藤・岡田准一さんと矢崎・綾野剛さんの怪演が光っていた。
珍しい日本映画のリメイク成功例?
最後まで行ってない
倫理観ゼロの警官が、無能な監査官とぶつかる話です。
前半のコメディはバカバカしくて面白かったですが、岡田准一(警官)が坊主の金を持ち逃げしようとするあたり、爆発した上に水没した車から生還している綾野剛(監査官)が現れたあたりで、我に返ってしまったというか、作品へのモチベがだだ下がりに。
自分の子供を誘拐されても正義感に全く目覚めない警官や爆破されても死なない人間に、悪い意味での驚きはありましたが、共感する要素が何もなく、残念でした。
そして、ストーリーも色々謎でした。
お互いとの戦いでヘトヘトになっている2人を、なぜ柄本明(ヤクザ)は殺さなかったんでしょうか?
存在意義のない警官崩れをスタンガンで気絶させるだけで放置する理由がわかりません。
また、ヤクザから金銭授受+余所見して轢き逃げ+救急車呼ばない+死体隠蔽+他人の金の持ち逃げ失敗と、まぁ情けない限りの現職警官が、どの面下げて女房とやり直したいなどと言うのでしょうか?ここのシーン、なんか感動的なシーンみたいに作られていて、かなり違和感を覚えました。
なんだかんだ言いながらも馬鹿な男が好きな奥さんはまだしも、幼い娘がとても気の毒です。
ラストシーンは、岡田准一と綾野剛のカーチェイス。
多分、片道2車線ではないでしょうから、対向車線に車が来たら、大惨事確定です。
お互い自分の滑稽さに大笑いしてる場合じゃないよと思いました。
タイトルは、最期まで…つまり自動車事故で死ぬまで走るという意味なのでしょうか?
なら、派手にクラッシュしたシーンで締めて欲しかったです。
どこまでが「最後」なのか、よくわからない映画でした。
岡田准一×綾野剛
観て良かった
最初からどーすんのっていう絶体絶命が続いて疲れたー
綾野剛が不細工すぎて気持ち悪かった。
柄本明の悪者っぷりに大満足。
帰宅してからU-NEXTにあった韓国版観たけどつまんなかった。
綾野剛さんを見に行ってきました
光の加減と心理描写がいい感じにリンクしていて、似てるなぁと思ったら新聞記者の撮影班の皆様なんですね。
勝手な推測ですが、本当に落ちるまではカーテンの光が眩しいくらい矢崎(綾野剛さん)の後ろに指していたのに、落ちきったあとは真っ暗だな…と。
何だか、エリート官僚の未来を光で現しているような…と思いました。
あれです。
ピクサー映画みたいな光の使い方がだと思いました。
綾野剛さんはヤバかったです。
車の運転は気をつけましょう!
韓国版は物足りなさが残りましたが、、、藤井道人監督版は作り込みが丁寧で、最後の最後までハラハラドキドキ楽しめました〜
岡田准一さんと綾野剛さんのこれでもか〜これでもか〜の対立と持ち味を発揮する助演陣がとても良かったーーー!!
それにあの役は綾野剛さんにぴったりだと思う。
舞台が日本ならではのラストがまたまた面白い。
全384件中、141~160件目を表示