最後まで行くのレビュー・感想・評価
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【最後まで行く】たどり着くその先は、天国か?地獄か?
オリジナル映画はNetflixで観ました。
岡田准一君は、流石の名演技で物語を盛り上げていました。また、綾野剛君の、ふりきれた悪役ぶりも凄味がありました。
演技の塊のような二人のぶつかり合いには、大いに見どころがあります。
物語は、基本的にはオリジナルのストーリーに沿っていますが、細かな演出の部分では、日本版の方がソフト&コミカルになっていました。
元々のプロットが秀逸なので、それほど手を加えることはないと思いますが、四体!役だけの「磯村勇斗君」のエピソードが丁寧に描かれている部分は大変良かったと思います。
しかし、偶然なのか?意図的なのか?ツッコミどころ満載の部分も多すぎて、御都合主義を完全に排除出来ずに、賛否両論を巻き起こす作品になったのは残念です。
結論は、あくまでも個人的な感想ですが、昨今のリメイク映画としては成功した部類に入ると思いますけれども、オリジナルを大きく上回る作品とは思えませんでした。
堕ちた刑事の顛末は…⁈
韓国映画をリメイクして、岡田准一と綾野剛がW主演で、日本風な血生臭い刑事(デカ)を演じたクライム・サスペンス。そして監督が、『余命十年』や『新聞記者』等のヒューマン・タッチな作品作りで定評のある、藤井道人監督というのも意外な取り合せ。しかし、上質なサスペンスとして、最後まで目の離せない作品として仕上げていた。
岡田准一も、綾野剛も、こうしたサスペンスで登場する、アウトローで外道的な刑事の役は、これまでにも演じており、お手のモノとも言える役柄。そんな2人が、改めてタッグを組んで、組んず解れつ血みどろの死闘を繰り広げていくシーンは圧巻。綾野が、岡田を俳優としてとてもリスペクトしているというのも頷ける迫真の演技で、魅了してくれる。
ストーリーも、前半は、岡田の起こした人身事故処理と母親の葬儀を絡めて、岡田が慌てふためく中で、ちょっと滑稽さも加えたシーンが展開する。後半は、綾野の刑事監察官としての立ち位置が明かされていく中で、とんでもない警察内部の陰謀に関与し、岡田の起こした事故とも大きく関わってくるサスペンス・ミステリーとしての色合いが、濃くなっていく。
クライマックスも派手な爆破で、これでエンドロールかと思っていると、その後もクライマックスが二度三度と訪れる。『最後まで行く』のタイトル通り、これでもか、これでもかとダメ押しを重ねてきて、最後は苦笑い。ちょっとやり過ぎ感はあり、「そこまでしなくても…」とやや興醒めし、個人的にはマイナスポイント。
W主演を脇で固めるのが、岡田の妻役には広末涼子、最近若手で伸び盛りの磯村優斗、岡田の警察上司には、杉本哲太と安定感のある役所。そして大御所・柄本明がいぶし銀なヤクザの親分を演じ、今回も重要なキーパーソンとなって、ラストシーンを飾っとていく。
「最後」の一捻りが欲しかった
予告編で気になっていたためどういう結末でも見ようと思い。どなたかが「モヤモヤする」、とレビューされてたので、そうなるんだろうなぁと覚悟して見に行きました。
*****
全て柄本明お爺さんの手のひらの上。
20〜40代の若輩者3人がお爺さんの計画通り、交通事故そのものは予期してなかったにせよ、状況を全て自分の良いように転がしていた部分は
「柄本爺さま流石っす!!」
とは思ったのですが。。
*****
最後まで行く、のタイトルの最後が結局描かれていないので、岡田准一と綾野剛の行く末が気になりました。
①両者が結局結託したりするのか
②決着を付けてどちらかだけが生き残るのか
③カーレースで両者とも亡くなるのか
④その他
どんな「最後」になるのかを描かずに「最後まで行く」ってタイトルにされてもなんだかな〜とやはり思いました。これを鑑賞者それぞれに丸投げするならタイトルを変えないと釈然としません。
このまま警察組織に戻ろうとしても綾野剛はお金を取り戻せなかったし、岡田准一は同僚をクルマごと上から巨大一斗缶的なもののせいで亡くならせているためただでは済まないだろうし、
要するに2人とも退路が絶たれているので、まぁ相手がまだ生きてると分かれば自暴自棄っぽくなるのも、狂気に満ちた表情になるのも分かるんですけど、
今回のリメイクではどういう結末で映画を締め括るのか?という点では脚本の詰めが甘いとしか言いようがないです。(原作というか韓国版は見てないのでそちらの結末は私は知らない状態です。)
あくまでこの作品単体として、結末を何らかちゃんと決めてくれたら良かったのにな~と残念でした。
*****
火葬場でなんとか棺から若い男性のほうを取り出せたのはまぁ良かったです。普通に火葬出来たとしても骨量が多すぎて骨壷に納まらないし、そもそも一人分の火力・焼却時間で2人分をきちんと焼けたか分からないし、火葬場職員が見れば喉仏が2つ残っている時点で明らかに2人分だと分かるし。。。
そして完璧に巻き添えをくらった、車の中の同僚が悲しすぎました。警察官には殉職はあるにせよ、あんな亡くなり方。。。予告編では無人の車かと思ってたのでだいぶ怖かったです(涙)
綾野剛さんの「主人公をなんとしても追い詰めたいサイコパス系の表情」や、岡田准一さんの「どうにか隠蔽したいために建物内部の排気ダクト?を移動したりする」のが、本人は真面目なんだけど現実には無理過ぎてコミカルにさえ見える演技は良かったです。
ただ大金の保管場所、お札がむき出しのところはなんとなく違和感でした。空調とか湿度とか厳密にコントロールされているんだろうか?紙そのものが経年劣化的なのは、、お札って大丈夫なんだっけ??とか。お札の保管方法があれで正しいのか妙に気になってしまいました(笑)
時間を巻き戻してタネ明かしする脚本って、コンフィデンスマンに似てるな、と思います。
この手法は流行りなんでしょうか。。?
*****
映画自体の面白さ痛快さ爽快感そうきたか!的な面では残念ながらあまり多く評価出来ませんが、
警察にもお寺にも色々裏金的な闇があり、警察官よりも引退間際の組の親分?的な人のほうが1枚も2枚も上手だというこの世の真実の一端をシュールに描く、という意味では評価出来る作品。
ということで、総じて「まぁまぁ」の3.5としました。岡田さんと綾野さんの次の作品に期待します。
実に韓国らしい
ハラハラドキドキ
最後まで展開が読めない
練りに練られたストーリー
さすが、韓国原作らしいなーと感じました
シリアスと笑いのバランスも絶妙
とは言え、流石に綾野剛不死身ではw
生きてた理由が分かりません😅
そしてやっぱりここでも柄本明が持ってってる!!
面白かった
死体コント
不死身の二人
韓国映画〔A Hard Day(2014年)〕のリメイクと聞く。
臨終間際の母親が入院する病院に急ぐ
刑事の『工藤(岡田准一)』。
飲酒運転に加え豪雨の中、
他のことに気を取られたスキに人を撥ねてしまう。
指定暴力団からの裏金の受領(それも組織ぐるみの)との
脛に瑕を持つ身でもあり、
あろうことか事件を隠蔽するため、
死体を車のトランクに押し込んでしまう。
そこからは次々と降りかかるトラブルの数々。
しかしその裏に、更に大きな組織の陰がチラつき出し、との
{クライムサスペンス}。
とめどなく堕ちて行く主人公の姿は、
自業自得とは言え、観ていて憐れみを感じるほど。
しかし、隠した死体の扱いの数々については、
失礼なハナシだが、途中で何度も笑いが込み上げる。
ぞんざいに加えて奇抜で、
なるほどこれはアイディアと、唸ってしまうほど。
一方で、『工藤』を追い詰める人物は早々にその姿を現してしまい、
謎解きの要素はかなり弱め。
その分、とりわけ組織内での人間関係を濃く描き、
いかにも日本らしいと思わせる練り込み。
手に汗握らせる疾走感は最後まで続くものの、
展開そのものは相当に強引。
韓国の刑事モノで典型的と思われる
(邦画でも、駄作では往々にしてある)警察の側が
相当に無能で捜査も杜撰な設定は一番に気になるところ。
転がり出す死体の行く末や、
とりわけ終盤での車が潰されるシーンでのご都合主義は
口をあんぐりとさせてしまうほど。
登場人物の殆どが直情的で、
怒りに任せ暴力に訴える姿勢は、
その後の結果をあまり見据えていないようにも取れ、
大きな犯罪に手を染める器に見えぬのも辛い。
ため、最初から最後まで冷静さを保つ
ヤクザの組長『仙葉(柄本明)』の姿が際立ち、
大きな筋書きを描く裏の人物の見当が却って付いてしまうことに繋がるのだが。
もっとも、あまり細かいことに目くじらを立てていては、
この手の物語りは楽しめないのは事実。
かなり現実から遊離はしているものの、
ギリギリ許容範囲としておこう。
『工藤』に目を光らす
県警の監察官『矢崎(綾野剛)』の存在が本作の他方のキモ。
追う側。追われる側の関係性が、中途からひょいっと変換するも
それ以降の展開はますます荒唐無稽となり、更には混沌の状態に。
強引な語り口は{韓国映画}らしい面目躍如も、
最後には何の為に諍いをしているのか判然としなくなり、
この二人の間に、捻じれた友情が生まれてしまったの違いない、との
考えを巡らせる。
感覚的
今週末は用事があって映画館には行けないはずだった。
特に観たい映画も上映してないからいいかと思っていたが、
突然時間が空いた。
ちょうどタイミングが合ったのがこれ。
予告編を観る限りBDでいいかなと思っていたのだが、折角なので観賞。
やっぱりBDで十分だった。
まず、ストーリーが刺激的なだけで深みがない。
ヤクザが絡んできた時点でラストは容易に予想できてしまうが、
まさかね・・・・と観ているうちにその通りに。
また、登場人物間の心理描写にも深みがない。
なぜこれが何度もリメイクされているのか理解に苦しむ。
序盤はだるくて何度も意識が遠のいた。
映像的にも余り好感を持てない。
懸念していたほど韓国風のグロさはなかったものの、全体的に陰鬱。
岡田准一が出演しているからと期待していたアクションも、
単純な殴り倒しと発砲のみが目立って見るべきものは乏しい。
綾野剛の快演だけが際立った(特に褒めてない)。
吐息と共に映画館を出た。
COUNTDOWN
リメイク版は観ていませんが、韓国のクライムサスペンスが元なので面白いだろうと勢いで鑑賞。
要所要所に良いところはあるんですが、どうにも都合の良い部分が光ったのが残念でした。
まず主人公の挙動が怪しすぎる割には、何故かとんとん拍子で物事が進んでいくので違和感だらけでした。序盤の職質然り、飲酒運転のスルー然り、葬儀場での立ち振る舞い然り、疑われはするんですが主人公以外のところに視点がいってしまうせいか、その場その場で回避できてしまうのが惜しいなーと思いました。
火葬する際に、死体を母親の上に乗っけて足を広げてそこから母の顔を覗かせたり、ドライアイス自分で入れようとしたり、狭い抜け道を使って死体を運ぼうとしたりと、割とここら辺からコメディの匂いが漂ってきてくすくす笑えてきました。
リメイク元から持ってきたんだろうなーというシーンも、邦画でやるとリアリティが薄まってコメディになってしまったなと思いました。ビルの上の方から太い鉄柱を落とすシーンなんか予告で観たはずなのにめっちゃ笑えました。
矢崎と合間見えるシーン、爆弾を身につけた死体をすんなり受け入れてから綺麗に爆発したのであっさりだけど流石に矢崎死んだかなと思いましたが、その後ギャグの如く復活するので笑いが止まりませんでした。
矢崎の1回目の復活(金庫内)は良いんですが、2回目のまさかの復活(後続車)はちょっとどうなのかなーと思いました。綾野剛さんの表情は最高にホラーしてて良かったんですが、ここまで復活して再び車で煽り出すとなると、物語がすっきり終わらなくて悶々とした気持ちになってしまいました。
岡田くんの高笑いも素晴らしかったですし、綾野剛さんの高笑いも素晴らしく、役者の表情に救われたシーンだと思います。
墓場で墓石を乗り越えながらのバトルはなんだか新鮮で良かったです。
柄本明さんの悪役っぷりは最高でした。ここ最近年齢に寄り添った老ぼれの役が多かったので、もっと柄本さんのカオスを感じたかったところに今作が来てくれたので、柄本さんにしか醸し出せないゲスの極みを堪能できました。底抜けの悪、邦画にはやはり欠かせないです。
藤井監督ということで期待して観ましたが「ヴィレッジ」に引き続き微妙な作品になってしまったなという印象に落ち着きました。リメイク元を観ていないのでなんとも言えませんが、単独だとあんまりでした。もっとブラックを含んだコメディに振り切ってくれればなぁ。
鑑賞日 5/20
鑑賞時間 10:10〜12:20
座席 G-5
工藤と矢崎仲いいだろこれw
過去作のヤクザと家族のような社会の歪みを描くような話ではないが、フィクションというかエンタメとして引き込まれるストーリーで楽しめた。
最後は賛否両論ありそうな終わり方だったが、個人的には悪い終わり方ではないと感じた。最後まで見せない終わり方もアリではある。
ただ、橋の上での広末涼子との電話でいい感じに締まりそうな雰囲気だったのを綾野剛の再登場で急展開させておいて、すぐぶつ切りのように終わってしまったのが良くなかったのではないかと思う。
コメディとサイコパス
原作の韓国映画はまだ観ていませんが、テンポよくどんどん展開していくのは面白いです。
また、役者陣の強烈な個性や「あ〜〜〜っ!」とイライラする感じが伝わりました。
本当はスリラーとはずですが、ニヤニヤしてしまうコメディっぽかった。それでいて、とてもサイコパスなキャラもいで見応えがあります。
最後までどうなるのか裏切り続けられます。
予告の動画はほんの触りだけなんだと関心。
岡田准一と綾野剛は圧巻ですね。
ただ、予想を裏切り続けるので、途中から裏切られることが普通になって逆に展開が読めるようになります。
また、あの予告をの変な姿勢の引かれ役を観ると、多分そうなんだろうと予想してしまいます。
予想は裏切られながら、予想通りという、なんとも複雑な感じになりました。
ハラハラと緊張が止まらない!あっという間の2時間
病院内のTVの黒い画面の中...
一級のハイスピードクライムサスペンスエンターテイメント
オリジナルは未鑑賞の状態で鑑賞。
結論から言って滅茶苦茶面白い。
序盤から災難に次ぐ災難でクライマックスに追い込まれる続ける主人公をリズミカルかつテンポよく描きながら観客を引き込み、次にどうなってしまうんだという種を散りばめ展開に奥行きを生み出していく。
よく出来た手綱捌きでハラハラドキドキ感情が常に揺れ動きながら楽しむことが出来た。
そしてそのまま主人公目線で進むと思いきやからの綾野剛演じる監察官の登場。
これがまたとんでもなく追い込まれている。そしてこの男キレたら歯止めが効かない。そんなヤバい奴を演じる綾野剛の演技がまたヤバい。
表情一つで人をここまで惹きつけられる日本の俳優、ここ最近だと彼くらいのものじゃないだろうか。
とにかく最初から最後まで飽きることなく見ることができる。少し笑える箇所もありつつ、突飛な展開も散見されるがエンターテイメント作品として見るとこれ以上なくテンションが上がり、鑑賞後の胸の高鳴りはここ最近でもトップクラス。
そして個人的に最後の綾野剛の顔には久しぶりに鳥肌を覚えた。この人の演技はもはや恐ろしい。
後半少し惜しい
秀逸な伏線回収と容赦の無い暴力シーンが満載な韓国映画のリメイク作品。 本年度ベスト!!
「最後まで行く」というタイトルに相応しいラスト
漁夫の利という言葉が似合う映画だと思う。
最初は刑事・工藤が轢き殺した人を隠し通そうとする話から始まって、その次に監察官・矢崎の回想シーンが入る構成だったのだが、その回想シーンで「あ、そういうことだったんだ!?」と驚くことが多々あって面白かった。
矢崎は、工藤よりヤバい奴という印象だったが、意外と上司から圧をかけられたりしてて苦労してるんだなって察した。
最初は工藤が追い詰められて矢崎が優勢って感じだったし、矢崎は結婚して出世コースなのに工藤は離婚する寸前っていう対比があったけど、終盤ではお互いトカゲみたいに四つん這いになって追いかけっこして殴り合ってたから、割と似た者同士だったなと思った。
矢崎の生存能力が高すぎることと、仙葉組長が策士すぎることにビビッた。
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