劇場公開日 2023年5月19日

「窮地に陥りもがく男達」最後まで行く うぐいすさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5窮地に陥りもがく男達

2023年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

リメイク元の韓国映画を観るとネタバレになるらしいので、未視聴の状態で「最後まで行く」を鑑賞。
ワルは本人も周囲もとことんワルというキャラクター付け、登場人物達の利己的なまでの執念とタガが外れた報復意識の激しさに、韓国バイオレンスアクション映画のDNAを感じた。前半の工藤のパートはコント仕立てかと見紛うくらい事態がどんどんドツボにハマっていくが、並行して動いていた矢崎のターンに視点が代わると、ぐっと緊張感が増す。
アクションは映画「ヘルドッグス」の時のような華麗な体さばきはないが、体重を感じさせる泥臭い動きが続く運動量の多いタイプのアクション。野暮ったさや汚れることから生まれるリアリティを追求する制作陣の熱を感じた。
時にアクション、時に対話で交錯しながら、一つの執念に対して異なる雰囲気を持つキャラクターを貫き続けた工藤・岡田准一さんと矢崎・綾野剛さんの怪演が光っていた。

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うぐいす