「幽霊の怖さは日韓共通。」アンニョン、僕のユーレイ様 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
幽霊の怖さは日韓共通。
今年42本目(合計695本目/今月(2023年2月度)8本目)。
シネマートで特集されている「韓国アニメ祭り」の一環で、短い作品が多く集まっているため、ここの紹介や公式HPの展開がすべて…という部分が結構あります(それ以上書くとネタバレ、というくらいに何も追加で紹介のしようがないくらい)。
肝心の内容ですが、韓国も日本の隣国という事情があるため、文化的にはかなり似ている部分があります。幽霊に対する考え方などもあまり変わっていないようです。また、映画内で明確に「こっくりさん」をやっているシーンなど(この部分のみ日本語)、日韓の文化の融合はここでも見られます。
作品としては、「やや古めの、日本でいえば1970~80年代くらいのアニメの作画水準かな…」という気はしましたが、本作品を含めシネマートの「韓国アニメ祭り」の5作はすべてそうで、決して韓国のアニメ水準が低いのではないし(韓国映画と呼ばれるジャンルで、韓国のアクションものが日本のそれを凌駕しているのに、アニメだけ遅れているという解釈は変)、「あえて(日本でいえば)70~80年代の描き方」にすることで、いわゆる「なつかしさ」を出しているのだろう、と思います。
※ このような特異な論点があるので、いわゆる「純粋なアニメ作品枠」にも入れにくいです。シネマートの公式サイトほか、予告編等でタッチはわかるので、好き嫌いはわかると思います。
それにしても、お化けにも階級があるだの試験があるだの、そういう部分は(日韓で細かいところはあっても)「あの世界の人たち」も生きにくい「人生」(?)ですね…。
確かに上記の点(ややアニメ作品としては品質が落ちる)は気になったものの、結局のところ「韓国のアニメ文化を、やや古い水準に「あえて」落として、なつかしさを楽しむ」という趣旨であろうということを考えれば(意図的に品質を下げる意味がみあたらない)、減点要素にはしませんでした(このような特殊な視聴者へのメッセージがあることは容易にわかるため)。
※ なお、日本における一般的な幽霊文化、こっくりさんなどの知識を持っていれば、日韓はお隣同士の国なので、かなり(9割以上)セリフの「若干わかりにくい点」も推測がききます。