ミステリと言う勿れのレビュー・感想・評価
全386件中、181~200件目を表示
あるべきものをあるべきところへ過不足なく
トトノウ君は、旅先で事件に遭遇する。もはや、浅見光彦。といっても仕組まれた旅ではあるけれど。
TVドラマ版を見ていないとわからない設定(ガロ君って誰?ってなるだろうし、なんで最後に刑事役の彼らが出てくるの?ってなるだろうね)はあるのだけど、仕方のないとこか。あいかわらず、息を吐くように金言をさらりというトトノウ君。セメントの話はTVドラマでも確か言っていた気がするけれども、「自分が下手だと思えた時は上達してきたときなんです。自分が下手だと思えた時こそ上達のしどきなんです。」には、膝を叩いたな。
観る者に優しい日本のミステリー映画の常で、ああやっぱりコイツが犯人か、ってラスト。しかも、そもそもトトノウ君が呼ばれたのは、狩集家の暗部を明かしてのちに遺恨を残さないことではなくて、誰が遺産を相続するのかって課題のためなのに、そのラストでいいのかよ、忘れ物があるぞってエンドロールを呆然と見送りながらツッコミを入れてみたんだけど、まあいいのか。
これもTVドラマ版と同じで、トリックというか、仕掛けというか、こじつけ感が強めだった。そもそも、死んだ爺ちゃんの残した遺言の真意(今まで通り闇を引き継いでほしいのか、この機会に膿を取り除きたいのか)がいまいち不明。親たちのとっていた行動についてどう感じていたのかも含めて。「あるべきものをあるべきところへ過不足なく」と爺さ自身が指示してるということは、それまでの狩集家の歴史を止めろともとれるが、それならば、補佐役の二人がそれに気づかないっていうのも不自然。って、この手のミステリーは粗を探しちゃいけないんだったな。
それでも、トトノウ君の言葉に皆が聞く耳を持つのは、当然彼の知性によるところが大きい。でも、あのモジャモジャの容姿でその雰囲気を出すには、やはり顔立ちが端正であるということも大きいんだろうよ。菅田将暉ってコスプレ(もじゃもじゃ)してもすっきりした顔してるのは、元がいいからだろうなあ。あの鼻、見惚れてしまうものな。
そうそう。狩集という苗字、じつは実在するんだよな。知り合いにいます。元気でしょうか。まさか、この血筋ってことはないですよね?
アイツの気持ちちょっとわかる
テレビをあまり観ないので元はドラマとも知らずに映画を観てしまいましたが非常に面白かった😃(謎のテレビ観ないアピール)
推理部分は偶然がきっかけだったりして力技だなぁと思ったのですがお話の展開がミステリーだけでなく大好きなオカルト要素もありすんなり入り込めた
何より主人公のキャラが素晴らしかった
ふざけているわけでもなくでしゃばるでもなく淡々と先へと進んでいく様子は心地よかった
出会って数日で恋に落ちる作品も多い中でヒロインとの距離感もちょうどよかった
周囲を固めるキャラもすごく良い
嫌なキャラが一人もいなかったわ😃
そしてアイツ!
アイツの気持ちちょっとわかる
私利私欲じゃなく全ては一族のために
そう思っていたはず
たぶん悪いやつじゃない
だから一族のためには本物の鬼にもなれた
そんな気がする
今度はテレビ版も観たいと思います😃
期待は裏切らない
原作ファンで、ドラマも世界観ピッタリで大好きでした。
このエピソードは長すぎてドラマじゃ無理だろうなあと思ってたけど、逆に映画一本撮るには物足りないんじゃ。。とも思ってた。でも、じっくりそれぞれの人物を描いていて満足でした!ストーリー全部知ってても楽しくみれた。
ととのう節は少なめだったけど、やっぱりいい。
ダイバーシティーとか教育とか弱者よりが多いけど、どれも深く頷いてしまうし、メモしたくなる。世の中何気なく使いすぎてる言葉や、当たり前と思ってしまっていることが多いと感じる。
狩集家の広大な敷地は見事だった。本当にある家なのか?全部セットかCG?ああこういう一族いるんだろうなと思わせる。
賢いチームのガロくんやライカさんがほぼ出てこないのは残念だけど、期待を裏切らず楽しめました!
こいつ犯人かなと思ったやつが犯人やった
ストーリは普通に面白い。
松下洸平の根っからのクソ人間な感じの演技がすごい良かった。
整くんのちょっとひねくれてる感じが自分と重なって卑屈にならずに映画を見れる。
自分が子どもの頃経験したこととか思ってたことが蘇ってくる感じがする。
○○TVじゃなかったら。。。
原作を読んでいるのでお話としての面白さは分かっている故、どーしても設定や場面の相違やキャラクターと役者の同化具合なんかを見てしまう。。。
コレが、ミステリと言う勿れで無かったら、中々良くまとめられて良かったんではないかと思うのだが、原作の良い癖というかこだわりというか、読者がくすぐられてる所と映画(ドラマも)を作ってる人の見て欲しいところに大きな壁があるように見えて……。相続人それぞれの立場と理由を省いたり(遺産相続ありきにしたいから?)、石のくだりの説明省いたり(エンドロールでの説明省きたいから?)エンドロールの最後の俳優の名前だったり、エンドロール後の映像だったり、、、省く所と盛るところがなんか違う。某TV局の悪目立ちな部分ばかりが見え隠れした印象でした(原作見てるせいもある。)
イヤイヤそれでも面白かった。役者さん達も良かった♪ ドキドキしたし笑ったしホロッと泣いた。
もう1回位映画化あるのかな❓その時瑛太はCGになるんじゃないかな❓
とても面白かったです。
常々思っている
整くんの言った、おじさんが作り上げる女への呪いについてのセリフ、全世界に届けてほしい。
女の幸せ論、共感しかなかったです。
彼の世界の見方が、とてもまっすぐで可愛らしくて、フェアで素敵です。
常々思っているんですが、疑問に思い、考えて、それを正しい言葉で表現して伝えるって、すごく難しいです。
整くん、ありがとう。
もじゃもじゃだから、轢かれそうになったのかと思っちゃったよ。
ミステリーは面白かったが、その他のところが物足りなかった
ドラマ4話までしか見てません(>ᴗ<)
少しずつ歯車が噛み合わさっていくような謎解きがめちゃくちゃワクワクしました!
最終的に遺産相続はどうなったんだろうとか、
あの2つの家系が捕まって、狩集家はこれからどうなるんだろうとか、
なんですぐに家を燃やしに行ったんだろうとか、
気になるところはあったのですが、面白かったです。
割と序盤で、見ていないはずの人形の大きさを知っているという分かりやすいミスをしてるおかげで犯人はすぐに分かります😭
8 展開のおもしろさ
展開が二転三転して、伏線をちりばめられていて、最後の回収する所は、まさにミステリー作品でした。
彼の言葉一つ一つに、考えさせられる言葉
とても良い作品でした。
TVドラマも見ていたので鑑賞してきました。
TVドラマより更に面白かった。
整君は健在でした。
論理的な思考は、なるほどと思えるところが多々あり、納得させられます。
更に、あの観察力は素晴らしい!
ところどころで、クスっと笑える場面も多々あり、ストーリーもしっかりしていて、ドラマを観ていなくても十分楽しめる映画です。
整くんファンタジー満喫大満足
何人もの方がご指摘の通り、冒頭と最後の強引なエピソード挿入、殺人動機設定の甘さ、説明の強引さ、伏線回収の甘さ、結局鬼って誰なん?延々とあんなに大勢殺す必要ないやん?とか全てその通りだと思った。
でもそれは2時間という長い時間の中では全く感じなかった。最初から最後まで整くんファンタジーワールドにガッチリと心掴まれ目ん玉釘付け心臓ドキドキワクワク時々(笑)で最高に面白かったと素直に感じられる作品だ。後世に残る名画のひとつになると思うよマジで。
これは原作や演出の力はもちろんだが、やはり菅田将暉くん演じる整くんの魅力がとんでもなく突き抜けている事が作品のエネルギーの全てになってると思う。相方の女優さんも若いのに凄い演技力だ。これらのエネルギーが我々をドラマに全集中させ、我々は脚本の善し悪しを吟味する事も忘れ、浮世の些事も何もかも忘れ、2時間の最後まで最高の没入感を得られるのだ。
これは多くの作品を知っているミステリーファンにはあまり当てはまらない感想なのかも知れない。
私は物語の世界の面白さを知ってからあまり年月が経っていない。そんな私の場合は物語やプロットや謎解きは2次的存在であり、ひたすらひたすら整くんの魅力を追っかける幸せのための2時間だった。
原作未読、ドラマはDVD3巻までしか観ていないので、残りの整くんに会うのが超絶たのしみである。
ちなみに菅田将暉くんの演技は鎌倉殿の義経役しか私は知らない。これを機会に菅田将暉くん出演作品を追いかけてみようと思う。
今の所は、整くんラブしかない。
タイトルなし
ミステリと言う勿れはテレビシリーズから見ていたけれど広島編はテレビシリーズ以上に難しくなく楽しくみれたした
それに整君のラストメッセージは誰もが納得いくことを言ってくれるからいいです
また次回作があったから楽しみしています
観客にも手掛かりを提示するフェアなミステリー
田村由美原作の同名の漫画をフジテレビがドラマ化。さらに映画化されたのが本作ということでしたが、漫画もドラマも一切観ておらず、ただただミステリー映画ということだけで観に行きました。結果として、原作を読んでいなくても、ドラマを観ていなくても、本作を観る上で殆ど何の支障もなく、純粋に1本の映画として楽しめました。
特に推理物として重要な、観客にも事前にきちんと手掛かりを提示するという基本に忠実で、菅田将暉演じる探偵役・久能整による謎解きを聞いた時の納得感は非常に高いものがありました。こういうフェアなミステリーはいいですね!
また、地方の旧家における遺産相続をテーマにしていることから、予告編でも「犬神家」というフレーズが出て来て金田一耕助ファンの心理をくすぐっていました。探偵物の古典とも言うべき「犬神家の一族」の向こうを張ったキャッチフレーズにそそられた反面、フジテレビによるドラマ化という点でなんとなく嫌な予感がしないでもなかったのですが、それは概ね杞憂に終わりました。物語の要素としては、「犬神家の一族」に「八つ墓村」のエッセンスを足した感じになっていましたが、その辺りも面白かったです。
逆にちょっと気になった点もいくつかありました。一つ目は、「犬神家の一族」ばりに冒頭で行われる遺言書の読み上げシーン。4人の相続候補者に対して、謎を解いた1人を相続人とするという内容の遺言でしたが、そもそもこんな遺言書が法的に有効かは極めて怪しく、もう少し法務チェックを受けた方が良いんじゃないかと思いました。
また、これはテレビドラマからの流れを意識したもののようですが、本編とは直接関係のない警察関係者(伊藤沙莉、筒井道隆、尾上松也)がエンディングに登場したのは蛇足だったように思います。まあテレビシリーズを観ていた人にとってはお馴染みのキャラクターが登場して良かったのかも知れませんが、ストーリーと関係ない顔見世興行をエンディングに持って来られては、折角の余韻が消し飛んでしまうように感じられました。
原作知らなくても楽しめた
原作読まずに見に行った事で主人公の性格は当然知らないし他のキャラとの繋がりも知らないけど楽しく観れた
これはこれとして単発ミステリー映画と割り切って見れば原作を知らなくても楽しめると思う
何度でも…
ドラマはすべてリアタイ視聴して、最終回でがっくりした。もー初めから連ドラで終わらせるつもりないじゃないかー。まあ観たいから金払ってでも映画を観るけどね。映画になると製作費がランクアップするのか、ドラマの時よりロケ地は豪華、俳優も出番が少ないチョイ役でも有名どころを集め、金はかかってたと思う。
割と犯人はわかりやすい。まあ、犯人の追及が目的のストーリーではないから、整くんの語りを聞いてホロっとなればよい。固まる前のセメントに刻まれたもの…きっと誰一人無傷で成長することはないだろう。だが、無自覚に受けた傷がどんな大きさか、どれだけの深さか、何個できたか、その違いは将来に影響すると思う。すっかり固まった今でも、時々すり傷くらいはできるし。
原菜乃華は小芝風花主演のドラマ「波よ聞いてくれ」で初めて見たが、その時は元気な女の子の役だった。童顔で丸っこくてかわいいとは思ったが、主役を張るにはまだまだかな、との印象だった。が、10月スタートのテレ東で、とうとう主演をゲット! よし、健闘を祈る。しかし、こんなに涙を眼球に長く留められるとは。これは、特殊技術なのではないだろうか。涙自体は2〜3滴しか流れないが、うるうるタイムは長い。ただ、同じ演技が繰り返されると飽きてくるので、どこかでボロボロに泣いてみても良かったかも。
整くんが柔らかく話すところに「カメレオン」が流れると、癒されて溶けそうになる。もう、どうしてこんなに羽毛とか綿毛のごとき優しい曲を書けるの〜? ボーカルの井口くんの表現力も素晴らしいし、ほんとKing Gnuすごい!!
84点 一言、二言多い整う君
テレビ版でも人気だったため今回の映画もかなりの方が映画館に足を運んだみたい。グッズもかなり売れて成功でしょう。
ドラマよりも長く、少しグダった感もなく最後まで集中して見れた。
登場人物では原ちゃん初め、今人気の俳優陣が活躍。柴咲コウはなぜあんなに怒ってるのかよく分からないが、原ちゃんがヒロイン役として活躍していると思う。
ちゃんと最後までフラグを回収するのでミステリーとして面白いと思う。
ただ、最初の表情で犯人が分かってしまったので(結構映画館でもすぐに犯人が分かったとか言っていた)そこをなんとか工夫して欲しかったかなと思う。
期待しすぎたのかな
ドラマでは物語のリアリティを強引に感じさせる整くんのキャラと音楽が良かった。
映画になると途端に嘘くさくなる。なぜでしょう?間延び感があり飽きてしまった。
ドラマで2週分、実質90分にしたらかなり面白かったのではなかろうか。
ドラマが面白かったので期待が大きすぎたのも良くなかったかもしれません。
以下追記です。
菅田・整くんは、福山・湯川先生や田村・古畑任三郎のような、名探偵キャラになると思う。でもこれで、私の勝手な「菅田将暉の強烈な悪役を見てみたい願望」は遠のいちゃうのかなあ。
最高の俳優になるはずの菅田将暉くんだからこそ強烈な鬼畜役をみたいのです。
整と汐路の「不思議な関係」。
「ミステリと言う勿れ」が面白いのは、久能整が探偵らしくないことが大きい。素人探偵と言えば浅見光彦のような人物を思い浮かべるが、久能はただの学生でしかない。浅見の様に謎の解明に異常な関心を持って事件にのめり込んでいくのではなく、やむを得ず事件に「巻き込まれて」しまうのだ。今回も「巻き込まれっぷり」が著しい。狩集汐路は、犬童我路から紹介された久能整を広島に無理矢理引っ張ってきて遺産相続争いの解決を依頼する。逃げることもできたはずだが、我路の紹介と汐路の様子が気になって引き受けてしまったように思える。
今回は言うなれば大事件である。明治の初めに起こった集団殺人を端緒に始まった一族内での殺人の連鎖を解明して終止符を打った。しかし、物語の焦点は謎の解明よりも汐路の心の回復にあるように見える。整は「セメントが固まる前についた傷跡」のような表現で、汐路の心の傷を早々に見抜いて目が離せなくなった。そして一族の闇と8年前の車転落事故の真相を解決することによって汐路の心の傷の回復の道筋をつけた。心の傷など誰にでも、どこにでもありふれたものだが、原菜乃華が演じると新鮮で心に迫ってくる。声も顔も可愛らしいが、演技の勘みたいなものがとても素晴らしい。また見たくなる俳優さんである。
この作品は、旧家の遺産相続争い、一族の闇の歴史、不審な交通事故など道具立ても盛りだくさんであり、意外な真相などでも驚かせてくれてとても楽しいものになっている。しかし、一番印象に残るのは、整と汐路のコメディでありながらシリアスな関係や、なぞ解きをしながら心のカウンセリングをしてしまう面白さであった。ラストの二人の別れで、汐路は整に感謝を伝えるが、整はもう関わりたくないと迷惑そうにしているのが、二人の関係をよく表しておかしくもあり、心にも沁みる。
全386件中、181~200件目を表示