「【”鬼の集い・・。”令和版「犬神家の一族」と思いきや、彼の作品の世界観を上手く援用した予想の斜め上を行く探偵推理映画だった。天然パーマの大学生名探偵の人間を見る観察眼と推理力はナカナカです。】」ミステリと言う勿れ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”鬼の集い・・。”令和版「犬神家の一族」と思いきや、彼の作品の世界観を上手く援用した予想の斜め上を行く探偵推理映画だった。天然パーマの大学生名探偵の人間を見る観察眼と推理力はナカナカです。】
■美術館の見学で広島を訪れた整(菅田将暉)は、女子高生の狩集汐路(原菜乃華)から、祖父(石橋蓮司:写真だけでの出演・・。)の遺産相続に関するバイトを持ちかけられる。(この辺り、ドラマを見ていないので、永山瑛太が演じた人物や再後半に登場した人達が良く分からないが、問題はない。)
汐路を含めた相続人の候補者4人は、一人に絞るために4つの蔵の鍵を渡され、”それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ”と狩集家の顧問弁護士(段田安則)と顧問弁護士(角野卓三)から、言い渡される。
そして、その謎解きに汐路の協力者となった整は、相続の度に死者が出るという狩集家の謎に迫って行く。
◆感想
・狩集家の広間に親族が集まる序盤のシーン等は正に、「犬神家の一族」である。
4つの蔵の秘密を探すシーンで、9体の日本人形や座敷牢、鬼による虐殺の伝説が語られるシーンでは“よき、こと、きく”みたいに凄惨なシーンが始まるのかな!”と思っていたら、ナント遺産相続の4名が整の指示で、狩集家の協力して謎を解いて行くのである。
・キャラの立った整の人の仕草や言葉から、その人物が抱える背景や心の闇をズバリと突いて行く様と、”他人の家では風呂に入れない””下着などは洗わせない”等の奇人ぶりのギャップも面白く、菅田将暉が天然パーマ姿で絶妙に演じ分けている。
・再後半、犯人により自動車事故で亡くなった忌まわしき過去を清算しようとしていた親たちから、真の狩集家の血を引く女性(松嶋菜々子)が預かっていた、4人の相続人達一人一人に渡された”親の愛溢れるブレスレット”を渡すシーンは沁みたなあ・・。
<今作は、狩集家の忌まわしき過去と鬼たちの”誤った使命感”等の描き方も良く、ドラマを見ていなくても、結構楽しめた作品である。>
こんばんは。
TVドラマの方ではあの天パ〜は地毛だったそうですが、本作ではヅラだったようですw
でもまさか天パ〜までストーリーに絡んでくるなんてびっくりでした
(^。^)