「見応えのある4人の会話劇」対峙 moroさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えのある4人の会話劇
1室4人の会話劇、迫真の演技で非常に見応えがあります。
銃乱射事件で息子を失った被害者両親と加害者両親の対話が描かれます。
重いテーマで精神的にくるものがあるので、よいコンディションでの鑑賞をおすすめします。
音楽も回想シーンもなく、ほぼ4人の会話のみなのですが、スリリングで緊張感にあふれています。
臨場感がすさまじく、肩を揺さぶりつけられるように訴えかけてくるものがあります。
舞台でも十分成立しそうではありますが、映像作品だから伝わってくるものがあります。
カメラワークがすくい上げる唇や指先のわななきが痛切です。
邦題は「対峙」ですが、原題の「Mass」はミサ(クリスマスのマス等)を指すそうです。
本作のテーマを狂いなく体現する邦題もすばらしいです。
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