「会話のシーソーが見える」対峙 ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
会話のシーソーが見える
銃乱射の前提は語られずにしばらく続く。
とはいえ、観に来る人はそれをわかってきているだろう。
想定通り、ひたすら会話劇が続く。
テーマがテーマだけに会話に感情がのるわけだが、聞いているとどちらのターンか、どちらに寄り添うかがまるで目に見えるようで興味深い。
どちらがいい悪いではなく、それぞれの苦悩がある。
それを交互に感じる。感情が伝わってきて、こちらまで感極まってくる。自分が同じ立場だったらと思わざるを得ない。
配役は4人とも色があり、これもリアルに描けていて、フィクションながら、ドキュメンタリーさながらである。
キリスト教や、銃社会の色が強くでているが、邦画で同じ作品を撮ったらどうなるだろうか。
社会問題を身近に感じる映画であった。
2023年劇場鑑賞24本目
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