怪物のレビュー・感想・評価
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若干の謎は残るけど
ふむふむ
演出、脚本、音楽すべてが素晴らしい
カンヌ脚本賞おめでとうございます
カンヌで脚本賞を取ったという事で、ハードルがあがりきった状態で視聴
本作は一つの時系列を三つの視点でリフレインさせ、隠された真実を浮かび上がらせる手法を取っています。視聴者の注目を煽るための展開や、視点による感じ方の違いを強調するためのギミック(先生の飴とかね)に少々あざとさを感じるものの、エンタメ作品としては許容可能範囲。終盤、真相のインパクトを強調よりも根底に流れていた秘密のドラマにフォーカスする作劇からは一流の非凡さを感じました。エンタメ寄りで文学的なエッセンスも少し足されている、くらいのバランス感覚は好みです
言ってしまえば映画「羅生門」のアプローチをベースに、「浦沢直樹作品」のクリフハンガー要素を加え、「少年時代」に着地する作品とでも言いましょうか(浦沢直樹作品のエッセンスは韓国映画に色濃く継承されているので、そちらを思い出す人のほうが多いかも)。竜頭蛇尾に終わりがちな浦沢直樹作品の欠陥を回避するにはこんなやり方もあったのかという驚きもあり。面白かったです
怪物ではなく人間でした
接触ってこれだよ?
原作から入りましたが…
純粋な子供達に振り回される大人達
世にも尊い物語
日常に潜む「怪物」の正体
ジャンルは特撮でもホラーでもないのに、『怪物』というタイトルが意味深だ。
本作の主軸となるのは、小学校教師の児童への虐待疑惑。学校を追及する母親(安藤サクラ)から、非難に晒される教師(瑛太)へ、そして渦中の子供(黒川想矢)へと、視点が切り替わって描かれている。
「怪物」がこの映画のキモには違いないが、その怪物とは一体何か、もしくは何を示唆しているのか。その答えを探しながら観たとしても、怪物の正体はそう簡単には暴けない。主観となる人物が変わるたびに、1つの出来事への認識が異なってしまうせいで、観客が知りたい答えは一転二転し、寸前でかわされ逃してしまう。
「怪物、だーれだ」とつぶやきながら、夜道を1人歩く少年。学校で子供たちの明るい声が響く中に、紛れて聞こえる怪物の咆哮を思わせる寂しげな楽器の音。
怪物は登場人物たちの日常のいたる所に潜んでいて、嘘を飲み込んで大きく育っていく。自己保身に走る大人たちはもちろんのこと、大人の庇護を求める無力な子供も、生きるために意図せず自分の中で怪物を飼っている。
鑑賞後は冒頭からの全てのシーンの捉え方が変わり、最初から見直したくなること必須。結末のシーンも観客に解釈を委ねられた感があり、一度観ただけでは味わい尽くせない奥深さがある作品だ。
本作は第76回カンヌ映国際映画祭コンベンション部門に出品された是枝監督の作品で、最優秀脚本賞(坂本裕二)、クィア・パルム賞(LGBTQに関した作品に与えられる賞)を受賞した。音楽は坂本龍一が担当。
居るけど
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